カンボジア当局と人権団体は昨日、日曜日に不法伐採のためにタイ国境を越えた2人のカンボジア人の射殺を非難した。
タイは昨日、バッタンバンの国境から4kmの地点でタイ兵士によって射殺された二人の遺体を送還した、と警察は明らかにした。
二人はカンボジア軍の兵士だったとの昨日のローカル・レポートにもかかわらず、サムロット地区警察のNguon Muthチーフは、犠牲者は市民のChhorn Vannak(18才) and Lon Puth (19才)であると身元を確定した。
「死亡したのは市民であり、カンボジア兵士ではない」と語っている。
Chhorn Vannak とLon Puthは、サムロット地区のサムロット村から木の伐採のために、少なくとも18名のグループで国境を越えた、とNguon Muthチーフは言う。
「われわれは二人が射殺されたことは今朝遺体が送還されるまで知らされてなかった」と語り、犠牲者の遺体は家族に届けられており仏式の葬儀が行われることになる、とのこと。
バッタンバン州郡警察のEm Dara副司令官は、二人は日曜日の正午頃撃たれた、と述べた。
「タイは遺体を4個のAK-47ライフルの銃弾薬莢と共に送還し、伐採者が先に発砲した可能性を主張している」「こんなことは認められない。タイ兵士はいつもカンボジア市民に罪を着せる」
しかし、バッタンバン州知事But Sie Sothongは、報告は伐採者が最初に発砲したという見解を示している、と語った。
「わらわれの市民が先に発砲し、そして身を守るために彼らが後から発砲した。しかし、このような発砲と殺人はどのような法律の下でも受け入れられない」
人権グループLicadhoの州調査員Heng Say Hongは、「タイの軍隊は射殺するのではなく、彼らを逮捕すべきだった」とコメントした。
州軍警察によれば、伐採者8名が行方不明である。
カンボジア・タイ国境リレーション・オフィスのDy Phen少将は、両国の当局は行方不明者を捜索する、と語っている。
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012022254659/National-news/thai-military-kills-two-in-shooting-at-border.html
日本社会でも発砲事件のニュースがないわけではありませんが、カンボジアほど多くはないように感じます。もっとも今回の事件はAK-47を持っての越境違法伐採とのことですからカンボジア国内の発砲事件とは性格が異なるようです。
しかし、地図を見るとタイ側に4km進んだ地点での違法伐採というのは頷けません。山脈が国境となっていて、この山脈の幅は狭いため4kmも進めば山を下りてしまいます。パイリンに隣接する山だったのでしょうか。
バッタンバン州サムロットは、州の南部でパイリン州の南に位置します。タイ国境沿いではタイへのキャッッサバ輸出が停止されキャッサバ価格が暴落しているそうで、もしその影響があってのことなら、実に悲しむべきことです。
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