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洪水を越えてカンボジアから密輸

2011-11-17 00:56:20 | 社会

洪水が渦巻きながら下流へと流れる11月の日々は、またカンボジアからの密輸品を全力を傾けてベトナムへと密輸業者が運んでいる・・・・

という訳が適切かどうかは分かりませんが、「今日の農村新聞-ベトナムの民」(Dân Việt - Báo điện tử của báo Nông thôn Ngày nay)にこの記事がありました。

この新聞社の記者がロンアン省ドックホア県の密輸現場に赴いて書いたルポルタージュの短文でした。洪水が密輸にどう関係するのか?と思って読んでみたところ、特にそれには何も触れていませんでした。ドンタップムイの湿地帯に水面が広がり密輸ボートが容易に国境を越えられるようになる、とか書いてあると思ったのですが。

しかし、掲載された写真にあるように密輸品はボートでドックホア県に着き、そこで岸に上げバイクに積み替えられてホーチミン市に運ばれるとのことです。商品は煙草。自分もお世話になっているタイ製の「HERO」や「JET」だと思います。もっとも、言われているように本当にタイで生産されたものかどうかは知りません。made in Thailandと印刷されているわけでもなく、バーコードもなし。初めから密輸用に製造されているようです。

このロンアン省国境の密輸組織は数百名のメンバーがいるらしく、ミークイ・タイの「トイ」、ミークイドンの「ルアン」、ロクザンの「ドゥック」、アンドンの「コアイ」、ホウギアの「ギエム」と「コアイ」といったボスの下に地域の青年が「入隊」しているそうです。メコンデルタの中でも長いこと湿地帯であったため比較的新しい入植地であることが関係しているのかも知れません。

イタリアのマフィアも密輸煙草が大きな資金源と何かで聞いたことがありますが、それほど大きな組織ではないようです。GDPに計上されない地下経済であることは確かですが。

ロンアン省市場管理局の話として、密輸煙草は一日に15万-20万個と推計され、しかし摘発押収は9月の一か月間で7万8千個のみで今年9ヶ月間総計120万個だそうですから、摘発できるのは2~3%程度という現状のようです。

因みにこのロンアン省の市場管理局ですが、9月に元市場管理局長が党の規律違反で処分されました。何を違反して何が党員として相応しくない行為なのかは明らかにされていません。ただ、今年の2月だったかに「労働者新聞」の記者が妻によって殺害された事件があり、この記者の妻と不倫関係にあったそうです。

http://nld.com.vn/2011091909357105p0c1002/ky-luat-nguyen-chi-cuc-truong-chi-cuc-qltt-long-an.htm

http://danviet.vn/65795p1c25/hang-lau-campuchia-vuot-lu-vao-viet-nam.htm


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