GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

砂糖会社

2008-02-11 04:20:34 | 農業・食品
昼寝-夜更かし-朝寝坊を繰り返して5日目です。近所の人口密度は激少して道路は閑散としています。幾つかのカフェが店を開けていますが客も疎ら。どの店も定休日がないのでこのテト期間中が年間を通して唯一の休みのようです。

自炊するのも億劫で、部屋の中が埃っぽいと思いつつも掃除する気は起こらず、メールやブログを書くもの面倒。日本へ電話を掛けた方が楽だと受話器を取れば「お客様は登録が成されてないので現在使えません・・・」とのメッセージが流れました。先月分の料金もちゃんと払ってあるのに相変わらずです。それでも年金記録を紛失されるよりはマシかも知れません。

7年ほど前にベトナムの砂糖黍生産について少し調べたことがありました。ちょうど砂糖国産化計画の期間中のことでした。ベトナム語の刊行物を集めてまとめたので二週間もかかって貧弱なレポートしか書けませんでした。

当時の資料も捨てしまい記憶も薄れましたが、最近再びエタノール生産やラムソン砂糖黍社(LSS)のHCM市場への株式上場などがあり、砂糖精製工場の記事を目にする機会が増えました。その上、ベトナムの農業についてはネット上で日本語のレポートもそこそこ読めるようになりました。

ベトナムの製糖会社大手は6社あり、その内4社はイギリス、フランス、インド、台湾の外資系です。残る2社がLSSと同じくHCM市場に上場しているビエンホア製糖会社(BHS)で、このBHSも当初の精練ラインは東洋綿花(トーメン)が1972年に完成させたものだそうです。

フランス資本はブルボン社でタイニン省とザライ省に工場があります。ひょっとすると日本のお菓子会社ブルボンと関係があるのでは?などと考えてもみたのですが、どうもイメージが合いません。フランスならもっとお洒落な筈。もっともフランスに行ったこともないわけで、フランス=お洒落というのはベトナム人が抱く日本人=技術者orお金持ちみたいなイメージと変わらぬ偏見なのかも。

検索してみるとやはり関係はないようでした。-ブルボンの前身は、いまも新潟県柏崎市に残る和菓子の老舗「最上屋」から発祥した「北日本製菓」です-とのことです。ついでにBourbonがバーボンと知って少々びっくり。下戸の身ゆえウィスキーのことなど関心はなく「バーボンのボトルを抱いて・・・朝までふざけようワンマンショーで」との歌詞しか思い浮かびません。テキサス州にあるバーボン郡はBourbon朝に由来する名だそうです。

フランス革命によって打倒された王朝の名を冠する会社がベトナムで砂糖を精製しているというのも何だかナーと思うわけですが、「ホーチミン証券取引所は12月27日、タイニンブルボン製糖株式会社(Cong ty co phan Mia duong Bourbon Tay Ninh)の株式上場(上場株式数:4,482万4,172株)を原則承認した。手続き終了後、正式に認可される見通し」とのこと。


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