東に向かっていた国道8号は最後にT字路になっていて左に曲れば国道7号方面、右へはベトナムとの国境との標識がありました。工事をしているわけでもないので一応此処が8号線の終着点のようです。
プレイベン州、スバイリエン州、コンポンチャム州の何れかに属する地で3つの州の州境、更にはベトナム国境にも接する地のようです。国境方向と示してあるので右折してみました。が、道路は舗装もされていない土の農道で人影もありません。国境とは書かれているものの国境ゲートに続く道とは思えません。
諦めて道を逸れると農村風景とは少々違った住宅が水路を挟んだ両側に立ち並んでいました。高床式であるのは付近の農家と変わらないわけですが、規格された造りは建売住宅の趣です。
住宅は国道沿いの池の近くまで続き50棟以上はあるようでした。キャッサバ農家しかないような処で誰が何の目的で建てたのか不思議です。まだ建られてから1年未満のような新しい感じです。近くに池もあり自然環境は悪くありません。が、買い物に行くには大変そうな場所です。
手持ちの地図では位置を確認できないので再び8号線をそのまま戻ることにしました。田圃の中のこの建物はそれだけが異質な感じで目立ちました。
気になったので門に回ってみると、「Samdech Akka Moha Sena Padei Techo HUNSEN - ROTA Khasach Kandal General and Techical High School」と刻まれていました。
ベトナムのメコンデルタでは日照時間が多いため単収の多い乾期作の作付け面積が大きいのですが、灌漑が十分でないためカンボジアの乾期作は多くはないようです。
橋の上から見た乾期のメコン河は水が澄んでいまいた。