GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

AX-1セルが回らない

2011-09-06 18:51:31 | 生活
セル・スイッチを押してもモータが回らないことは2・3度あったのですが、その時は直ぐに回るようになったので気にせずにいたところ、きのうは遂にどうにも回らない状況になってしまいました。

午前中は何の問題もなく走っていたので、午後からサコム・バンクのATMで現金を引き出しに行きました。1000ドル引き出すつもりが残高不足で500ドルしか引き出せませんでした。ベトナムで作った口座なのでカンボジアのATMではVISAからの引出しになり、口座残高は関係ないと思っていましたが。支払伝票はベトナム語で記載され、VNDの口座残高も記載され、しかしVISAの引出し手数料4%の記載はありません。

ベトナムの銀行カードで手数料なしてカンボジアで引き出せるのなら大いに便利なことですが、引き出す前の残高を確認してないので実際のところはわかりません。

予定より少ないとは言え現金を手にしたのでタオルケットとシーツを買いに行くつもりでバイクのセル・スイッチを押したところ回りません。すると銀行のセキュリティが出てきて「セルが壊れたね。2ドルで直るよ。セキュリティの人間に押させるからギアーをサードに入れてね」と親切な言葉を頂きました。

こうなるとキックスタータのないバイクは本当に迷惑です。20年後にカンボジアで修理を重ねて走っているなんてことを想定して設計されたわけではないからでしょうけど。押し掛けは上手く行かなかったもののスイッチを押すとセルが回りました。

モニボン通りでタオルケットとシーツを52ドルで買い(前回シーツは一枚買いましたが洗濯時の予備がありません)家に戻ろうとすると再びセルモータが回りません。押し掛けを試みてもダメでした。9月になってだいぶ過ごしやすい気温にはなりましたが、それでも100kgを超える車体を押して走るのは・・・・メイン通りなので人々の視線も気になって。

直ぐ近くにレンタル・バイクの店(LUCKY MOTO)があるので、そこで修理を頼むことにしました。「バッテリーを充電するか」?と聞かれましたが、新品に取り換えて未だ1ヶ月ほどだから問題はセルでしょ、と答えると「修理には1時間半ほど、料金10ドル」とのこと。

さっき2ドルとセキュリティのお兄さんに聞いたので、10ドルがやたら高いものに感じてしまいました。が、動かないバイクを押して歩くのは勘弁のなので仕方なく同意。



簡単に部品交換できるものと思ってましたが、先ずは右側面からマフラー等を外し始め、セルモータを外す前の手間暇が結構大変そう。



セルモータを外して、カバーを開き、その中の銅製の部品を交換して取り付けるようでした。



ハンダ付けやらグラインダーで磨いたりの作業は思いのほか面倒そうでした。ベトナムでも安心してバイク修理を頼める人間は少なくありませんでしたが、カンボジアのバイク修理技術にはちょっと偏見を持っていただけに認識を新たにしました。
日本では自転車のパンク修理でさえ千円だとか。それを思うとこの作業の10ドルにケチを付けるのは無知の極みかも、などとも思いました。



修理されたセルモータのユニットは電源を入れて回転を確認してからバイクに取り付けられました。

何故かこの修理のお陰で今までの呆れるほどのエンストもなくなりました。エンストの頻度は当初よりはだいぶ減ってはいましたが、それも常にアクセルを吹かし気味にしていたからですが、きょうはアクセルを戻してもまったく問題ない回転になりました。結果としてはセルモータが関係してのエンストだったようです。