GOVAP便り

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緑豆の脱穀

2010-06-11 00:37:38 | 農業・食品
アンフー県の北部にある湖、Búng Bình Thiênを探して土手の上の農道をウロチョロしている時のことです。狭い道の真ん中で豆の脱穀をしている人々に出会いました。

豆の殻が勢い良く吹き出して舞い上がり、土の道の上にはネットが敷いてあるので通れません。「仕事中だからここは通っちゃ駄目」と言われそうな気もしましたが、バイクを停めて作業中の脱穀機を覗くと緑豆がザアザアと機械から排出されるのが見えました。

緑豆は、市場で何度か見たことがありますし、「che」の中にも入っているので知っていましたが、殻を見たのはこれが初めてでした。が、見覚えがあります。以前、畑で見て「あぁ、サヤインゲンが枯れている」などと思ったことがありました。今までインゲン畑を見たこともなく勝手にそう思い込んでしまったのですが、それが緑豆畑だったようです。

「今年は中国雲南の旱魃で緑豆も良い値が付いているそうですね」と声を掛けてみましたが、何を言ってるのかさっぱり分からない、という顔をされてしまいました。すると傍にいたオバサンが「何、アンタ聞こえなかったの?この人は、中国の旱魃で緑豆の値段が上がってる、て言ったんじゃない」と口を挟んでくれたので、通じないベトナム語の劣等感から解放された思いでした。

「でも此処の緑豆は良くないから駄目だよ。あっちの方は値が付くかも知れないけど」と方角を手で示しました。緑豆を買い付けに来たわけでもないので、あっちが何処なのかを聞くこともありませんでした。

日本ではこの緑豆をもやしの原料用に中国から輸入しているようです。春雨の原料にもなるのだとか。