GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

VNインデックス400回復

2008-07-02 02:24:22 | 天気
この1年間のグラフを見る限り何処が回復なのかと思ってしまいますが、9日間小幅続落の東証とは対照的にこの間ベトナムインデックスは小幅続伸で1割ほど戻し、やっと400を超えました。

昨年10月の高値より3分の1も下げたわけですからこの1割も数字としては取るに足らない微々たるものではありますが、8ヶ月続いた下落相場。ようやくにして泥沼から抜け出せるのではないかとの期待もチラホラ。

こんなことを言ってしまうと途端に明日から下げに転じるってこともありそうで、きょうも「今年の6月は雨が少なかったから暑くて堪らん」と話していたところ、夕方5時過ぎからの雨に濡れて帰ることとなり、夜の11時を過ぎてもまだ止みません。

株価が持ち直すとしてもこのインフレと高金利で企業収益は望むべくもなく、少なくとも今年1年は殆どの会社が資金繰りに追われる毎日が続きそうです。

第2四半期の業績が公表されるのは8月になってのことと思いますが、各水産会社の第1四半期の財務諸表を見ると既にこの期間に各社短期借入金が大幅に増えていました。水産会社の中で最も株価の高いナムベト水産ですら売上げ7000億ドンに対しその間の短期借入金増加額は6000億ドン。それすらも使い果たして第2四半期は養殖魚を買い入れる資金にも事欠いたわけですから4~6月3ヶ月の数字に期待できるものはありません。

売上げの85%以上の借り入れを行い、しかも年利20%を超える高金利ですから生き延びる道は返済を急ぐか、仕入原価を圧縮する以外にありません。養殖魚農家はコスト以下での値段で売らねばならず、しかも支払いは先延ばしの上、分割払いが増えているようです。

養殖農家が破産し、或いは新たな稚魚の買い入れを養殖を見合わせれば加工工場は原料の不足に直面することになるわけですが、養殖期間は約7ヶ月。今を何とか乗り切ろうと無理を重ねれば来年に跳ね返って来ることになります。

幾分株価が上昇したとは言え、一株当たり純資産(BPS)より安い株価はまだ多く、その筆頭がアンザン水産輸出入会社(AGF)でBPS 48,480ドンに対し今日の株価は 31,200ドン。昨年の高値は108,000ドンでした。