3日目の作業は夜10時過ぎまで続きました。それでも後1・2日は掛かりそうです。Nを残して金曜日には一人でフートー省に向かうことにしました。朝、客先に途中で失礼する旨挨拶をしに行くと、お土産にタイグエン名産のお茶をどっさり贈れました。前日の昼食時にビールやコーラを断り「お茶が好き」だなどと言ってしまったせいです。自分では100gもあれば1ヶ月以上持つほどの飲み方ですが、手渡されたお茶は2・3kgは軽くありそうな巨大な量です。好意や愛情は量で表現されるもの、との観念が強いためかも知れません。戦時統制下の物不足の時代の名残?-ベトナムでもそういう時代が長かったということでしょうか。パッケージに高級感を持たせ、少ない量でも高価に見せかける方が有難味があるかどうかは別にして、大きな荷物を抱えるのは勘弁という思いが先に立ちます。お返しに次回、日本茶を贈るとしても200g程度ではシミッタレと思われそうです。少量高品質、少数精鋭が日本文化だなどと言い訳をすれば、タイグエンのお茶が低品質だと言ってることになってしまうわけだし。
バスターミナルまで歩くと、ちょうど9時発のフートー行きの便がありました。カウンターで「ヴィエット・チーまで」と告げると発音が悪くて伝わりません。声調は上がるのか下げるのかも覚えてなく、上げたり下げたり何度も言い続けるとどうにか通じたようです。一昨日のタクシーの中で運転手にタイグエンからヴィットチーまでの料金を訊ねると800Kドンとのことでしたが、バス料金は23Kドン。タクシーに35人乗ることができればリーズナブル・プライスです。バスターミナルからの公定料金は米価などと同様に恐らく低めに抑えられているようです。多くの場合、途中乗車で途中下車した乗客の方が高めの運賃を払わねばなりません。
今回もまた4人掛けのシートに6人座らされて3時間ほど我慢しなければなりませんでした。道は来た時と反対にノイバイ空港方向に向かっています。ヤマハ・ベトナムの工場が見えました。青々した水田が続き、水牛が水浴びする姿を見るのは悪いものではありません。しかしこの囚人護送車以下的車内環境では景観など何の慰めにもなりません。ビン・フー省のトヨタとホンダの工場の前の道路が工事中でバスが大きく揺れました。ジャストインタイムを実現するためには、この道路の整備が必要とされているのでしょうか。田んぼの中の工場という立地で、この工場へハノイ市内から通うには無理がありそうな場所です。
ヴィェト・チーには思いの外早く着き、食事の後カフェでゆっくりとコーヒーを飲み時間を潰しました。サイゴンを出た日の朝に送った荷物が遅くても午前中には着くとの話で、予定の2倍以上の送料も払うことになったわけですが、案の定、着いていません。その製品の設置に来たため、これが着かなければここまで来た意味もありません。1時から空しく2時間半をイライラしながら過ごし、やっとのことでトラックが到着しました。2台の機器の設置に1時間近くを費やし、動作確認もしようとしたところで仕事は終わり。4時を少し過ぎたばかりだというのに、「結婚式があるので一緒に参加してくれ」とのことです。何で毎度毎度ここに来ると宴会の席に付き合わされてしまうのでしょう。見ず知らずの他人の披露宴は、何時始まって何時終わるのかも不明で、招待客は来た順に飲んで食べて喋って騒ぎ帰っていきます。
何処の誰だかもわからぬ他人と握手をし、ウォッカを注がれます。「スイマセン、飲めないんです」と断っても中には必ず「じゃ、今飲む練習をしろ。そうすれば飲めるようになる」などと抜かす輩がいるわけで、猫に小判、下戸にウォッカ・・・でこれほどの「濫費」もないわけですが、しかも自分が支払って買った酒でもないものを他人にまで強要するとは何事でしょう。時々、所有の概念がここでは違うのでは、と思うことがあります。反対車線をクラクションを鳴らしながら逆走するバイクのように、空いてる場所や誰も使っていないものは勝手に使える権利があると考えているが如くです。
ウォッカは口に含んだだけで粘膜をヒリヒリと刺激しました。口の中の消毒には良いかもしれません。しかし飲み干してしまったら胃の粘膜を傷付けそうで、席を外し吐き出しました。それでも少量のアルコールは内に吸収されたようで、披露宴会場でもあったホテルの部屋に入り横になった途端眠ってしまいました。この披露宴のためか客室は満杯で、泊められたのは普段使ってない5階の崩れかけたボロ部屋です。シャワーからお湯は出ず、それでも掃除はしているのか、室内に埃臭さはありませんでした。
バスターミナルまで歩くと、ちょうど9時発のフートー行きの便がありました。カウンターで「ヴィエット・チーまで」と告げると発音が悪くて伝わりません。声調は上がるのか下げるのかも覚えてなく、上げたり下げたり何度も言い続けるとどうにか通じたようです。一昨日のタクシーの中で運転手にタイグエンからヴィットチーまでの料金を訊ねると800Kドンとのことでしたが、バス料金は23Kドン。タクシーに35人乗ることができればリーズナブル・プライスです。バスターミナルからの公定料金は米価などと同様に恐らく低めに抑えられているようです。多くの場合、途中乗車で途中下車した乗客の方が高めの運賃を払わねばなりません。
今回もまた4人掛けのシートに6人座らされて3時間ほど我慢しなければなりませんでした。道は来た時と反対にノイバイ空港方向に向かっています。ヤマハ・ベトナムの工場が見えました。青々した水田が続き、水牛が水浴びする姿を見るのは悪いものではありません。しかしこの囚人護送車以下的車内環境では景観など何の慰めにもなりません。ビン・フー省のトヨタとホンダの工場の前の道路が工事中でバスが大きく揺れました。ジャストインタイムを実現するためには、この道路の整備が必要とされているのでしょうか。田んぼの中の工場という立地で、この工場へハノイ市内から通うには無理がありそうな場所です。
ヴィェト・チーには思いの外早く着き、食事の後カフェでゆっくりとコーヒーを飲み時間を潰しました。サイゴンを出た日の朝に送った荷物が遅くても午前中には着くとの話で、予定の2倍以上の送料も払うことになったわけですが、案の定、着いていません。その製品の設置に来たため、これが着かなければここまで来た意味もありません。1時から空しく2時間半をイライラしながら過ごし、やっとのことでトラックが到着しました。2台の機器の設置に1時間近くを費やし、動作確認もしようとしたところで仕事は終わり。4時を少し過ぎたばかりだというのに、「結婚式があるので一緒に参加してくれ」とのことです。何で毎度毎度ここに来ると宴会の席に付き合わされてしまうのでしょう。見ず知らずの他人の披露宴は、何時始まって何時終わるのかも不明で、招待客は来た順に飲んで食べて喋って騒ぎ帰っていきます。
何処の誰だかもわからぬ他人と握手をし、ウォッカを注がれます。「スイマセン、飲めないんです」と断っても中には必ず「じゃ、今飲む練習をしろ。そうすれば飲めるようになる」などと抜かす輩がいるわけで、猫に小判、下戸にウォッカ・・・でこれほどの「濫費」もないわけですが、しかも自分が支払って買った酒でもないものを他人にまで強要するとは何事でしょう。時々、所有の概念がここでは違うのでは、と思うことがあります。反対車線をクラクションを鳴らしながら逆走するバイクのように、空いてる場所や誰も使っていないものは勝手に使える権利があると考えているが如くです。
ウォッカは口に含んだだけで粘膜をヒリヒリと刺激しました。口の中の消毒には良いかもしれません。しかし飲み干してしまったら胃の粘膜を傷付けそうで、席を外し吐き出しました。それでも少量のアルコールは内に吸収されたようで、披露宴会場でもあったホテルの部屋に入り横になった途端眠ってしまいました。この披露宴のためか客室は満杯で、泊められたのは普段使ってない5階の崩れかけたボロ部屋です。シャワーからお湯は出ず、それでも掃除はしているのか、室内に埃臭さはありませんでした。