GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

我慢の限界

2007-04-14 02:01:21 | 仕事
前日の記憶すらぼんやりして来てしまうのは年令のせいなのか、それともこの暑さゆえなのでしょうか。寒い地方の人々が「粘り強さ」や「執念深さ」を特徴とするのと反対に熱帯気候は人を「飽きっぽく」「忘れ易く」させてしまうように感じます。それでも、薄らぐ記憶にもかかわらず、昨日の怒りは持続したままです。毎日がキレまくりではありますが、我慢の限界でその場に居たたまれず「じゃあ、勝手にどうぞ」と捨て台詞を吐き、家に帰ってフテ寝を決め込んだのは初めてでした。昼食は喉に通りそうもなく、眠って気分が変わるのを待つしか術がありません。ベッドに横たわると直ぐに眠りに落ちたものの、幸いこの暑さの中ですから、夕方まで眠り続けることはなく、全身汗まみれの不快感で目が覚めました。

夕方になってH君に会った際、「きょうは、とうとう切れてしまったよ。とにかく批判的なことを言うと、もう何も聞かずに感情的に喋り続けるだけだから手の付けようがないし、そんな態度を見るとどうにも自分の感情を抑え切れないじゃない。こういうのはどうすれば良いのさ。ベトナム女性と一緒に仕事するは、もうウンザリ」と愚痴ってしまいました。H君曰く、「それはみんな同じだよ。ここの女性が特別じゃなくて、みんなそう。特に今の二十代の女の子は酷いね。他人の言うことはまったく聞かないで自分の言いたいことを喋り続けるだけ」

H君の口からこんな言葉を聞くとは意外でした。思わず、「ベトナム女性と結婚するのは止めろよ。オレが日本人の女の子を紹介するからさー」などと勢い余って無責任なことを口走ってしまいました。ベトナム女性からこのような仕打ちを受けるのは、自分が外国人だから、あるいは自分の接し方が悪いから・・・等等思い悩んで来たことが一挙に解決されたかのような気分を感じるに十分な言葉でした。究極の自己中、滑稽極まりないナルシスト。何が彼女たちをこのように形成してしまったのでしょうか。

かつて「ととや」で働いていたMさんが、「ねえねえ、家のお手伝いさんの子が言うには、奥さんを殴らないベトナム人は居ないんだって。どう思う」?と言うので「全部が全部ってことがあるわけないじゃない」などと思っていたわけですが、殴らずに済ませる方法を見付けられる確率がどの程度のものかを考えると、限りなく全部に近いものがあるかも知れないと思えてきます。

古い話になりますが、「男と女が対立したときは男が悪いんだよ。男社会なんだから。男女差別というのはそういうものなんだ」などとオオタケさんだったかに聞かされ、なるほどそういうものなのか、中島みゆきの歌を聴いて後ろめたさを感じることもあるし、サ○キ君やヤマ○カ君を見れは、間違いなく非は男にあるわけだし・・・などと思っていたこともあったわけですが、そんな狭い世界で男女を語るのは間違いも甚だしいこと。ベトナム女性を知らずして女性を語るなかれです。
にもかかわらず、ベトナム在住日本男児の少なくない方々がこのベトナム女性との恋愛関係を成立させたり、あるいは援交やらに夢中になっているわけですから熱帯ボケも極まった感があります。

相変わらず、わが女性スタッフ二名は定刻の8時に事務所に来ることはなく、人の話の途中でも勝手に席を立ち、あるいは聞いたことにも無視を決め込んでいます。昨日は仕事の途中で5時になり、時計の目で示して「Igo home to study」などとのたまうので、「5時に帰りたかったら、朝8時に遅れずに来てください」と答えると、これまた無言。そそくさと帰り支度を始めたので「自分の使ったPC電源は切ってから帰ってください」ともう一言付け足しました。使ったものは元に戻す。開けたドアは閉める。なぜそれすらもできないのか、しないのでしょうか。子育てに失敗した団塊世代、との言葉も聞きますが、ベトナムの彼女の親たちほどではない、と思うわけです。