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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

北の空に雷光・南は星空

2014-08-20 21:44:18 | 天気

ポンプを盗まれて雨水を生活用水にしようと思ったものの昨日の雨でタンクに貯まったのは数10L程度。雨量は多かったのですが、上手くタンクに流れなかったようです。タンクの位置がやや高くホースが細いせいもあるようなのでホースの位置を若干修正して雨を待ちました。ところが「日中に7㎜程度の雨」との天気予報にもかかわらず、此処には降りませんでした。雲の動きを見に丘を登ると空気は冷たく、何処か近くで雨が降ったことは確かのようでしたが雨雲らしきものは見当たりません。

使い放題だった井戸水を諦めると1000Lタンクに水を貯めることの大変さを痛感することに。今まではほぼ週に2回汲み上げていたので一日平均だと2,000/7=285Lの水を消費していたことになります。30Lポリタンクだと9.5個分にも相当するとは意外でした。昨年日本に帰ってふと水道料金の領収証を見ると1万円を越えていて「げ、高い」と思ったわけですが、良く見ると2か月分で下水道料金との合計でした。省エネ観念を欠落させたわが息子の生活態度がここに反映されている・・・などとも思ったわけですが、たぶん一ヶ月の使用量は24立法メートル程度。

東京都水道局のHPを見ると平均家庭の一人当たり水道使用量は8立方メートルほどのようです。一日当たり266L。と、いうことは東京都の平均家庭よりも若干多い水をこのモンドルキリ生活で使っていたということになってしまいます。これにはちょっと驚きました。このHPによれば用途別比率はトイレが28%を占めて一番多いとされていて、実際此処でのトイレ水は洗濯のすすぎ水を使ってるわけでその分日本の生活より水の消費量は少なくて当然と思えるのですが。

生まれて初めて水の使用量について考えさせられた、という意味ではポンプを盗まれたことも意義あることとなったようです。しかし、一々タンクに登って水の残量を気にしながら使うのも面倒なので80Lのポリバケツを買うことにしました。雨が降らない日が続いたとしても井戸水をバケツで汲み上げてこのポリバケツの中に貯めて置けばどうにか生活は維持できそうだし。

80Lのポリバケツは売り切れで60Lのものを買いました。25,000リエルで20L 少ない分10,000リエル安かったのは多少得した気分。20Lのバケツならば8,000リエルで買えます。

日が暮れても雨は降らず、夕食の後で外に出て見ると北の空に雷光が連続して見えました。まるで打ち上げ花火のように次々と夜空の雲を浮かび上がらせています。2分ほどビデオを回しても雷光は止みません。一時間ほど後で再び外に出てもまだ続いてました。雷鳴は時折かすかに聞こえる程度なのですが。それよりも問題は頭上の雨雲、と思って見上げると悲しいかな星が見えました。南の空には幾つもの星が輝いていました。


東の空に虹

2014-08-16 21:23:08 | 天気

やっとにわか雨が降りました。青空も見える天気雨が30分ほど続き、たぶん雨量はせいぜい1mm前後の様子。取り敢えずきょうはミニトマトやキュウリに水撒きをしなくても良さそうです。以前、大家さんから「留守にする時は井戸のポンプを家に仕舞わないと盗まれる」とは言われていましたが、遂にきょう井戸を見るとポンプが消えていました。誰が盗んだのか、思い当たることが無いわけではありませんが今更どうなるものでもありません。80ドルだったか、再び買うしかない、とは思ってみたもののまた盗まれる可能性もありそうなので暫くは手で汲み上げるしかなさそうです。

ポンプ代よりは1000Lタンクやタンクの置き台の方が高価でしたが、今や役立たずの代物となりました。恨めしくタンクを見上げると東の空に虹が見えました。カメラを持って丘に向かうと途中の沢ではバイクにポリタンクを積んだ人が沢の水を汲み取っていました。おそらく雨水を生活用水に使っているのでしょう。今月に入ってから殆ど雨が降らないため雨水を溜めた甕が底を着いたのかも知れません。

豪雨があれば、屋根を伝わる水をタンクに溜めることも可能なのでホースを繋いで明日にでも試みるつもりです。天気予報だと後2・3日で再び雨の日が続くみたいだし。きょうは時折雷鳴が聞こえ、隣の犬が怯えて隠れていました。

   

丘を上がると虹は消えていました。東の遠くの空に聳える雲が既に沈んでしまった太陽の光を反射して白く輝いていました。


モンドルキリの満月

2014-08-11 10:47:16 | 天気

昨日も晴れて3日間連続の雨無しとなりました。やはり月が替わって雨の降り方も違って来たようです。それでも最高気温は30度ほど。朝晩は涼しく扇風機も回さず仕舞いの生活が続き、水浴びは気温の高いうちに済ませています。

前日の夕方に見た月は既にかなり高い位置にあったので昨日は愚かにも早めに月の出を見に行きました。5時前の空は明るく、西日を背に受けて東の空を見ると雲が立ち込めていました。昨日よりも少し高い位置から眺めたもののこれでは月の出は見えそうもありません。

   

月は見えないものの野鳥のさえずりが聞こえ、耕運機が耕したばかりの土の上をミドリハチクイなどが舞っていました。東に延びる脇道に入ってみると野鳥の数は増え、しばらくはバードウォッチングに時を費やしました。中には初めてみる鳥の姿もありました。

     

月の出の時間をネットで確認してこなかったのが問題でした。雲はゆっくりとは流れ去ったにも拘わらず空を見渡しても月が見えません。いい加減飽きてきたので坂を下り、昨日見た場所まで移動してみました。

   

すると、ちょうど上り始めた大きな月の姿が。

   

アンコールワットの日の出を先週見て来たばかりですが、他には誰一人ギャラリーの居ないこの巨大な月の出見物も感動的なものがありした。

   

 


エキストラ・スーパームーン前日

2014-08-09 20:08:42 | 天気

昨夜は多少の雨が降ったもののきょうも朝から晴れ。夜には星も見える天気です。2日続けて晴れの日が続くのも久しぶりのことです。明日だか明後日の満月は「エキストラ・スーパームーン」で地球と月が接近し、明るくかつ大きく見えるのだとか。モンドルキリ生活ですっかりナショナルジオグラフィックスのサイトばかりを読むようになってしまったお蔭で、そんな記事も目に付きました。

どうせ雨雲で此処からは見えない、などと思いつつも昨日の夕方、丘から月が見えたことを思い出し、晴れてる日に月の画像を撮っておくことにしました。丘を登る途中では雑草(と思える)の実を採る姿があり、「食べられるのか」?と聞くと「野菜」として調理するのだそうです。

     

西日に照らされた東の空には南西から北東に流れる雲の上に白い月が見えました。

   

月の出は5時前のようです。既にかなり高い位置に上っていました。


流れる雲

2014-08-08 21:50:18 | 天気

プノンペン経由でシェムリアプのアンコール遺跡観光に行って来ました。戻って来たモンドルキリは先月下旬の大雨とは異なり、月が替わって雨の降り方も変わったような気がしています。此処では3月下旬から降り始めた雨ですが、雨期とは言っても毎月雨の降り方は違っているようです。流れる雲が違うからなのかも。

このところ西から東に流れる雲を見ては「♪ 流れる雲さえ季節の色だと・・・」との歌詞を思い出してしまいます。もっとも、常緑樹の覆われた此の地では「流れる雲こそ季節の色」という感じがしないでもありません。

きょうは朝から夜9時頃まで晴れ続け、昨夜乾かなかった洗濯物も十分乾きました。旅行中の洗濯物が溜ってしまい、一度にこれだけ手洗濯したのはこれが初めて。ハンガーも足らなくなってしまいました。隣家の洗濯物は鉄条網に干したまま何度か雨に濡れ、それでもきょうの日差しで無事乾いた様子。

   

先月末のドロドロだった家の前の道も乾いたので夕方、流れる雲を見に丘を登りました。

    

地上では風を感じることが出来ませんでしたが、それでも灰色の低い雲が東へ流れていました。

   


台風9号トンキン湾へ

2014-07-18 20:45:45 | 天気

今朝はこの夏一番の冷え込みで温度計を見ると23度C。パンを買いにバイクで出掛けるのに半袖では寒いので、日本から持って来たフリースをスーツケースから取り出して着ることになりました。時折、厚手のジャンバーを着てバイクに乗っている人の姿も目にします。たぶん早朝からバイクに乗っているからのようです。雨が降ること間違いなしの空模様だったので道が濡れる前にと7時前にパン屋に向かい、金・土・日3日分のパンを買いました。さすがに3日目の日曜日に食べる時には固くなってしまうのですが、週3回しか焼かないので仕方ありません。

午前中は薄日が差すこともあり、隣のオバサンは洗濯物を木の枝や境の鉄条網に広げていました。昼食に出掛けて食べてる最中に雨は降り始め、強風に煽られて激しくトタン屋根を叩き付けていました。小降りになるまで店で暫く待ったものの道が乾くまでは待てずに帰ったわけですが、坂の途中で見事に滑ってしまい、バイクが90度横を向いた状態で倒れかけたバイクに跨って足を着きました。倒れかけのバイクを必死に支えたものの足元が滑るので身動きが取れなくなってしまいました。バイクを一度倒してしまえば足元が悪いので再度引き起こすのは難しそう。しかし跨ったままで引き起こすことも出来ません。すると前方から車が来てしまいました。見覚えのある顔で挨拶程度の言葉は交わしたことのある近所の人でした。お蔭で窮地を逃れることが出来たのは幸いでした。

家に戻り観測用のバケツを測ると30㎜ほど雨水が溜っていました。一度止んだ雨はその後も断続的に続き、まるで台風の時の雨のような降り方です。隣の家の洗濯物はそのままの状態で雨に濡れていました。夜になって再びバケツに物差しを入れると水深80㎜。

マレーシア航空機撃墜の記事を探してCNNのサイトを見て初めて台風9号がフィリピンに大きな被害をもたらしたことを知りました。この台風9号は現在はトンキン湾にあるようで、ハノイに大雨をもたらすようです。このモンドルキリに降る雨が台風9号の直接的な影響でないことは風向きを見ても明らかなわけですが、しかし何処か関係があるのではないかと疑いたくなる雨です。

夕方には、さてコメを炊いて・・・と鍋を手にした途端に停電でした。ローソクを点けてコメを研ぎながら、何故この家の中には台所がなく、外にあったのかが分かったような気になりました。電気が無ければ外の方が明るいし、薪を燃やすには外の方が便利ということで電力を前提にしない家の建て方だったようです。


沢の水が復活

2014-07-01 07:06:48 | 天気

どんよりとしたハノイの冬のような雨空が続いています。ベトナムでは日照りが続き東南部や中部高原のトウモロコシ栽培に影響を及ぼしているとかの記事も多く、トウモロコシ輸入は引き続き増大の見込みだそうです。

統計的には此処モンドルキリも雨量のピークは7-8-9月なんでしょうけど、日照時間は6月が一番少ないのでは・・・と思ってしまうほどのウンザリする曇り空。束の間の雨上がりに丘に行っても薄暗い灰色の空の下では野鳥たちの羽の色も識別できません。

昨日の夕方通りかかると、しばらく枯れていた沢に僅かながらも水が流れていました。

    

沢の水は暗渠化されて道路を横切って流れるのですが、まだ水の量は少なく乾期に一度涸れてしまうと復活するのにはかなりの雨量が必要とされるようです。

    

去年の11月には洗濯できるほどの水が流れていました。9月を過ぎないとこれだけの水量にはならないのかも。


6月の雨

2014-06-16 11:18:13 | 天気

一日に何度となく雨が降ります。降っては止み、止んでは降るの繰り返しで4、5月の激しい雷雨とは違った降り方になりました。

日本の梅雨もこんな感じだったかも・・・。そう言えば雷鳴が聞こえなくなってから停電もめっきり減りました。そしてメットフォン3Gのインターネット接続状況が悪くなりました。雨との関係は分かりませんが。雨が上がっても曇り空が多く、晴れる時間は一日2・3時間程度。洗濯物を乾かすには不都合な天候です。

昨日は夕方3時を過ぎてからやっと晴れました。雨上がりの夕方、水のせせらぎと野鳥の声を探しに近くの丘へバイクを走らせました。ネイチャーロッジに宿泊する欧米人がジョギングする姿も何度か目にし、バイクではなく、ジョギングでなくてもせめて歩こうとは思うものの実行できたのは一日だけ。

      

風もなく穏やかな風景と澄んだ空気。こんな夕暮れ時が至福の一時です。放牧された牛が藪の中から現れました。牛の世話をしていたのは近所の顔見知りの少年でした。

      

手に持った竹の弓のような道具は網が付いていて鳥を捕る道具のようです。3羽が網に掛かっていました。見たことのない種類の鳥でした。以前はこの近くの池でカニを捕まえていた少年です。牛の世話をしつつ、しっかり夕飯のおかずも捕まえて来るとは・・・。

家に戻り、日が暮れると再び雨が降り始めました。日曜日の昼間は毎週のように長時間の停電でしたが、昨日は一度も停電がありませんでした。雨期も三か月目になり小規模水力発電も安定して来たからなのでしょうか?


南西の風

2014-06-12 20:18:05 | 天気

乾期にモンドルキリを吹き抜ける北東の風には「此処では生活できない」と思わせるものがありました。土埃を被った木々の葉を見るととても洗濯物を干す気にはなれず、家の中ですら隙間から容赦なく土埃が入って来ました。乾期のこの強風を利用しての風力発電は効果的と思えるのですが。雨期には小規模水力発電、乾期には風力発電てな具合には行かないものでしょうか?

雨期の始まりと共に東北からの季節風は止み、晴れれば洗濯日和の日々です。しかし、昨日きょうと雨と曇り空が多くて温度が上がらずにいます。夕方の水浴びにも慣れてきたものの昨日水浴びの前に温度計を見ると26度。少々ビビりましたが「此処では子供でも水浴びしているんだ・・・」と自らを奮い立たせてどうにか。

雨上がりの清々しさはモンドルキリは雨期こそが一番、などと思えるものの大量の雨が降ると家の前の道は丘から流れ下る雨水で川状態になってしまいます。

    

雨上がりを待って買い物に出かけると固い赤土の上はタイヤが滑るし、柔らかい所は泥濘でタイヤに泥がこびり付いてしまいます。ベトナム同様カンボジアでもバイクは夜になると家の中に置いて盗難対策とするのが常識化しているのですが、泥まみれのタイヤでは後で掃除が大変。そんな訳で昨日はバイクを外に出したままにしました。たぶん一日なら問題なさそう。しかし連続して外に出したままとなるとやはり不安なので、きょうは夕方になってから固い土の丘を暫く走って泥を落として来ました。

見晴らしの良い場所でバイクを止めるとワカケホンセイインコのけたたましい鳴き声が聞こえました。西日に照らされるとこの鳥の飛ぶ姿も鮮やかな緑色が新鮮に映ることもあります。しかし鳴き声はどうにも情緒がありません。深呼吸などして機能がめっきり衰えた肺に酸素を送り、辺りを見渡すと低い空を灰色の雲が次々に流れて行きました。風を背に受け、カメラを構えるとファインダーのコンパスは東北を差していました。乾期の風ほどではありませんが、それでもかなり強い南西からの風でした。周達観もカンボジアを去る時はこの風を帆に受けていたのでしょう。

帆船の時代ならこの時期に中国とベトナムの船が南シナ海で衝突を繰り返すなんてこともあり得ないことかも。中国の軍高官は「2000年前から中国の領土だ」と言ったそうですが、軍人の政治的発言は何処の国でもお粗末極まりないもののようです。

灰色の低い雲は次々と流れて行き、もっと上空にある白くて薄い雲は動かないままでした。


5月の雷雨・停電

2014-05-19 07:41:17 | 天気

4月の雨量に比べるとモンドルキリでは今月になってからは然程の雨は降っていないようで、家の前の道も固まっています。それでもベトナムに行っていた一週間と風邪を引いて部屋に閉じこもっていた今週とで庭の草はかなり伸びてしまいました。手で刈るにはシンドそう。その上日中の日差しは強く、朝夕は蚊に刺されるので手つかずです。昨夜は多少雨音が聞こえましたが、昼間は快晴が続いています。

身体は洗濯や買い物に行く程度までは回復しました。その後では多少熱が上がりってしまいます。ビッショリの寝汗で夜中に起きてしまうほどだったので寝具は洗濯しないわけにはいかず、また寝汗が少なくなっても昼間の暑さで水は一日2Lほど飲んでしまいます。その分食欲は回復しません。

乾期には夕方近くになると南西を向いたトイレ兼浴室が熱せられ、かなり気温が高くなったのですが、今は夕方近くになると太陽はより高い位置で西から照らし、家全体に熱が籠るかんじです。きょうの夕方は堪らずにバイクに乗って丘を駆け上りました。外の風に当たっていた方が遥かに涼しく、日陰でなくてもさほど暑くはありませんでした。

のんびりと、久しぶりにモンドルキリの丘の夕暮れを眺めました。野鳥の声が響き、かすかにその姿も見えましたがどんな鳥なのかは肉眼では判りません。西日に照らされた東側の木々です。5時半頃になると急に鳥の姿が増えました。一本の木に入れ替わり立ち代り様々な鳥が遣って来ました。

丘の遥か彼方に積乱雲が見えました。かなり遠くのようで、ベトナムのダクラック省かさらにその先かも知れません。中国船舶との攻防が続く南シナ海が作り出した積乱雲のようです。

      

 それから15分ほどすると雲は見る見るうちに膨れ上がり、大きいものは頭上を覆うかの勢いです。

       

たぶん、これらの雲なのでしょう。昨夜10時頃には激しい雷雨となり、再び停電が続きました。