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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

雨上がりの風景-カエルの木登り

2014-05-04 15:42:40 | 天気

雨上がりの朝、庭の水溜りはなくなっていたものの前の道路はぐちゃぐちゃ状態。バイクで出掛けるのには少々気が引けました。舗装路以外は何処もこんな状況かと思うと午後まで待ってもう少し乾くのを期待しました。ところが、昼になると再び雨が降りはじめました。バケツ観測によると30分ほどで約2㎜の雨量。

短時間で上がった雨なのでさほど道の状態も悪化してはなさそう、と思いつつ道に出ると野鳥たちが飛び交う姿が目に入りました。最近、白くて長い尾を持つ鳥を何度も目撃し、その都度カメラを取りに家に戻ったりを繰り返していたわけですが、きょうもまたカメラを持たない時に出現。カメラを持って再び外に出たところ、既に姿はなく別の鳥がウロチョロしていました。

      

野鳥の次にやって来たのは隣の鶏でした。その前に隣の猫が来てインスタントラーメンの袋を噛み破って盗み食い。折角キタロー君がプノンペンで買って持って来てくれたラーメンをポリポリ音を立てて食べていました。

    

鳥もネコも雨上がりは腹が減っているようです。

      

鶏はやけにリラックスした姿を晒してました。それよりも驚いたのはランブータンの枝の上でジッとしてるカエルです。枝の上を這う蟻を捕食しようとしているのか、と暫く見ていましたがその気配はありませんでした。蟻は行く手を遮るカエルに躊躇してもカエルの身体の上を歩くことはせず、枝の下を這って進んでいました。

      

電線の上にはスズメではなくトカゲの姿。しかも落ちそうになって必死に踏ん張っていました。道にバスの姿が見えました。ネイチャーロッジに一泊して日曜のきょうプノンペンに帰るバスのようです。「雨上がりに此処をバスは無理でしょう」と思って見ていると矢張り直ぐに停止しました。

      

停止して乗客を降ろした判断は正解のようでしたが、近所の4WD車を頼んで無理やり引っ張ろうとしたのが誤りみたいで、溝に滑り落ちどうにもならない状態になってしまいました。空には再び不吉な雨雲。雷鳴と共に雨が降り出し益々道路状態は泥沼化してしまいました。


モンドルキリの雷雨

2014-05-03 21:43:37 | 天気

昨日今日は、晴れてはいても雨雲が東の空にかかりいつ降っても不思議ではない空が続きました。降ったところでにわか雨程度だったので夕方になり雨雲が遠ざかったのを見て出掛けました。

この一か月間の雨で井戸の水位も多少は上がったようで、ポンプで10分ほど、約500Lを汲み上げても途中で水が止まることはありません。たぶん昨年12月にポンプを買った頃の水位に戻ったようです。それならば涸れた沢にも水が流れているのでは・・・と思って見に行ったわけですが、沢の水はまだ戻っていませんでした。

がっかりして先日「インドトサカゲリ」を見た丘の方へ行きかけると雨がポツポツ落ちて来ました。どうせ大した雨にはならないだろう・・・と思いつつリュックから雨具を出し、上着だけ着て辺りを見渡しましたが雨宿りできるような大きな木はありません。仕方ないので家に戻り始めると雨は次第に強まり、ズボンに見る見る水が沁みて来ました。道にも土に水が沁み込み切れず雨水が溜り始めました。それでも30ほどで上がる雨だと思っていたところ、明るかった西の空まで雨雲に覆われ、すっかり暗くなって来ました。

雷鳴が轟くようになり、しかも打ち上げ花火のように次々と空を駆け巡るようになりました。すると停電。冷えたせいか胃が痛くなったのでベッドに横になり身体を温めているうちにウトウト。気が付いて時計を見ると6時半。外を見ると庭の草が水に覆われていました。先日1時間に20㎜ほどの雨が降った時にはこんなふうにはならなかったのに。今日の方が雨量が多いとも思えませんでした。緩い傾斜地なので丘から流れて来た雨水が庭を通過するようです。

お蔭できょうもまたローソクとスマホのライトで夕食作り。それでも食べる頃には電気が点灯し、雷鳴も少なくなりました。雨は弱まったものの依然とし続いています。確かカンボジアでは2年前には地雷や不発弾の爆発による死者が年間100人ほど。またほぼ同数の死者が落雷によってもたらされていたように思います。

ニュースを検索してみると今年の4月始めにパイリンとコンポンチャムの落雷で2人が死亡し、家屋73棟が破壊されたとの記事がありました。家屋が破壊されるのであれば、「落雷を避けるには外に出ない」との日本の常識はここでは意味をなさないようです。


モンドルキリの「夏の雲」

2014-04-28 22:38:02 | 天気

午前中は薄暗い曇り空で気温も大して上がらず、午後になってから晴れ上がったものの手で絞った洗濯物を乾かずほどではありませんでした。伸びた庭の草を刈るには都合の良い気温。しかし直ぐに息が上がってしまって10分でお仕舞い。

きょうは、東の丘から飛んで来て庭を横切る野鳥も多く、その都度カメラを持ち出しましたが時すでに遅し。それならば、とバイクで丘へ行き、「急な坂道を駆け登ったら」見えたのは「海」ではなく見事な積乱雲でした。

雨期のサイゴンでも青空の中に巨大な積乱雲が立ち上っているのを見た記憶があります。たぶん毎年何度も見ていたのでしょうけど、その壮大さに心を揺すぶられたのはほんの数回。美しい景色を見ても美しいとは感じられずに生きて来たような気もします。もっとも極ありふれた女性の顔が殊更美しいと感じてしまう瞬間というのもあるようです。

「ああ、これが夏の雲だ」と思ったわけですが、同時に「夏の雨」というベトナム小説の題名を思い出しました。かつては「夏の雨」という言葉に特別違和感はありませんでしたが、雨期と乾期とが分かれる南部ベトナムで暮らすと如何にも北部ベトナムならではの表現だと思ってしまいます。北部では鬱陶しい「冬の雨」が降りますが、その季節、南部ベトナムは此処モンドルキリと同じく乾期で雨は降りません。

この積乱雲のせいでしょうか?夜7時を過ぎてから激しい雨が山小屋の如きわが家を叩き付け始めました。同時に雷鳴もとどろいて一時間ほど停電。昨日の停電も夕食時までに回復せず、きょうもまたローソクを灯してフライパンを握りました。最近の携帯電話にはライト機能が付いているので急な停電時には助かります。

天気予報を見ると来週の日曜日まで6時間に2回程度の雷雨、となっていました。

    

    

    

 


Chrey Thom Waterfall

2014-04-13 17:00:32 | 天気

鶏の鳴き声で時計も見ずに起きると、雨上がりの日曜日の朝は曇り空でした。雨は昼過ぎか夕方、あるいは未明に降ることが多く、午前中に降り始める確率は低そうだと思いダクダム・コミューンへ滝を見に行って来ました。雨が降り始めてから庭もすっかり若草色に染まり、モンドルキリ高原の野焼きされた山肌も新緑に覆われるようになっていました。

      

3度も探しに行って見付けられなかったグーグル・アースに載っていたRecpoc bras waterfallは、たぶんLek pok bras waterfallのことで、そうするとまったく違った場所にあるようです。同じくグーグル・アースにはDak Dam waterfallと記された画像が載っていましたが、これまた位置は画像を見ると信用できません。ダクダム・コミューンにある滝はChrey Thom waterfallと呼ばれているようなので、近くまで行って場所を聞いてみるつもりで出掛けました。途中でベトナムからの送電線の上にツバメやアオショウビンの姿がありました。アオショウビンは通り過ぎてからバイクを止めて振り向くと必ず姿を消した後です。きょうは初めて止まっているタカを見ました。

ダクダム・コミューンに着くと煙草を持ち忘れたことに気付いたので集落の店で煙草を買い、その序に「チェレイ・トムの滝」は何処か尋ねてみると僅か1㎞先とのこと。何度も来ているのにこんな近くに滝があるとは知りませんでした。

      

道を真っ直ぐ進むと滝の上の小川に出ました。小川を渡る道には橋がなく、洗濯場となっていました。

    

滝の上流と下流周辺は密林で、この木がChreyという名の木で大きいのでChrey thomと呼ばれているのではないか、と思うのですが定かではありません。

      

この白く見える葉は光の反射ではなく、実際に白い色でした。

      

大きなキノコやとぐろを巻いた巨大なつる植物も。

      

文京区立昭和小学校に通っていた子供の頃、六義園に隣接する空き地で舞っていたアオスジアゲハ。捕ろうとして捕れなかった蝶を半世紀以上経って画像に収めました。

藪の中を滝の下流へと降りかけましたが、道がなく足元が滑るので途中で断念。家に帰って靴を脱ぐと足から出血してズボンに滲んでいました。痛みはなく擦り傷のようになっていますが心当たりがありません。歳のせいで皮膚が薄くなっていることは確かなのでそのせいかとも思っていたところ、床を見ると何とヒルが一匹血まみれで動いてました。

      

ズボンの裾を縛らなかったのが敗因ですが、まぁ人生で一度位はヒルに噛まれるのも仕方ないのかも。水辺には蜘蛛もいたことだし、ヒルがいても不思議はない環境のようです。


クメール正月と雨期

2014-04-10 22:56:24 | 天気

昼飯を食べにいつもの定食屋へ行くとプノンペンの大学に行っている娘が店に立っていました。前回は確か旧正月休みに帰省していた筈ですが、そう言えば来週はクメール正月。カンボジアでは釈迦誕生日が正月元旦、ということらしいのですが、日本では4月8日が釈迦誕生日とされ花祭りだとか。中国経由の大乗仏教と上座部仏教の違いでしょうか?

上座部仏教がカンボジアに定着するよになった経緯はまったく知りませんが、確かアンコール王朝の初期以降のことだったような・・・。暦の重要性は農業の開始と共にあって、とりわけ稲作文化と正月とは密接な関係を持って来たように思えます。カンボジアの年二大行事を「正月」と「水祭り」とするならば、雨期の始まりの正月と乾期の始まりの水祭りということのように思えて来ました。

モンドルキリは既に雨が降り始めて二週間近くになります。今の内に出掛けないと通れなくなる道が増えてしまう・・・。などとカレー味の鶏肉野菜炒めを食べながら考え、食べ終えるとその足でRecpoc brasの滝を探しに行きました。前回探して見つからなかったもののグーグル・アースにGPSデータを落とし、計算してみると探した場所から僅か80mの地点に滝の位置データがありました。地形からは此処に滝があるとは考えられないものの一応確認してみることに。

密林というか藪というか、とにかく道のない森を下って歩いてみました。滝があれば水の音が聞こえる筈、と思って耳を澄ませても蝉の声が煩くて聞こえません。野鶏や雉に似た類するような鳥らしき聞き覚えのない鳴き声も低い位置から聞こえて来ます。道がないので障害物のない空間を選んで歩きましたが、すると問題は再び同じ場所に戻れるかどうかです。しかし、谷底まではかなりの距離があり、少なくても300m以上下らなければならず、したがってグーグル・アース等に記された位置情報は間違いだと確信しました。

昨夜も雨が降り、きょうも雲が多く何時降っても不思議でない空でしたが、帰りかけると東の空から雨雲が流れて来ました。ポツリポツリとヘルメットに雨粒が当たり始めたので、僅か12㎞ほどの距離なので本降りになる前に帰り着こうと急ぎました。雨合羽を着る時間を惜しんで泥道になる前に土の道を抜け出そうとしたわけですが、雨脚は早まり本降りになったと思ったら既に道の轍には雨水が流れ始めました。

坂を下りやや急な上り坂に出ると、坂の上から雨水が流れて来るのが見え気持ちが一転しました。バイクを止め、木陰で雨宿りをして小振りになるのを待ったほうが安全。濡れた身体の上に雨具を着ることになりました。暫くすると二人乗りのご婦人がバイクで通り掛かり目の前で見事に転倒。それでも一人が降りりて歩いてもののバイクは坂を上って行きました。ホンダの自動遠心クラッチ付きスーパーカブの偉大さを痛感するモンドルキリの雨期です。


サエンモノロムの降水量

2014-04-01 20:48:34 | 天気

先週土曜日から連日の雨。きょうは未明からスレート屋根に落ちる雨音が聞こえてました。朝になると雨は上がってましたが、パンを買いにバイクで出掛けると家の前の土埃が舞っていた道は泥濘状態。

雨上がりの青空の下をモンシロチョウの大群が東の丘から西へと舞い続けていました。日曜日に滝を探しに行った時も丘の上で同じように延々とモンシロチョウの大群が移動する光景に出会いました。この周辺には畑らしい畑は少なく、ましてアブラナ科の植物が植えられているのを見たことはありません。モンシロチョウの大群が目指す目的地、その植物が何なのかが気になりました。

夕方4時近くになると再び雷鳴が聞こえるようになり、雨雲と共に冷たい風が吹き始めました。戸と窓を開けると冷たい外気が流れ込み改めて部屋の中の熱せられていた空気を冷ましてくれました。埃と熱を奪ってくれる雨は実に有難いものです。しかし、問題は水を浴びるには寒い気温になってしまうこと。お湯を沸かそうにも薪を準備してありません。「おじいさんは山に柴刈りに・・・」と言った具合に小枝を集めてありますが、雨に打たれて濡れたまま。

本当にこのまま雨期になるのだろうか?とサエンモノロムの降水量を調べてみました。過去の平均値で3月は51㎜、4月が123㎜となっていました。

序に埼玉県秩父の降水量を探して比較してみると6月の秩父と同程度の雨が4月に降るようです。5月には300㎜ですから秩父の3倍の雨。年合計で2,211mm。秩父より年間で900㎜ほど多く降ることになります。

雨が降り始めると平均気温は下がりますが、夜の冷え込みはなくなり最低気温はこれから上がり続けて行くようです。夜も掛布団では暑い季節になってしまい、タオルケットを買うべきか・・・などとも思う気温になっています。

 


雨あがりのアボカド

2014-03-30 21:57:36 | 天気

昨日、一昨日と午後にはにわか雨が降りました。土埃も多少は減ったようでもあり、きょうは午前中に先週たどり着けなかったRecpoc bras waterfall探しに再度挑戦しました。グーグル・アースに載っている写真の位置は不正確なものもあるので、記されている緯度経度の信憑性は自分で確かめるしかありません。 目的地まではせいぜい15㎞ほどなので、気が向けば途中でバイクを止めて森の中を散策しながら走りました。森の中に入るので長袖を着ていたのですが、堪らぬ暑さで早々に脱いでしまいました。

      

前回立ち寄った共同井戸から2・3Km先を右手に折れれば滝があるとされる位置の筈。しかし、それらしき脇道は見付けられずに通り過ぎてしまいました。バイクを引き返して森の中を走っている時に黒いキジを見付け慌ててバイクを止めました。身体は光沢のある真っ黒で顔だけ赤い色。カメラを取り出して後を追ったものの残念ながら森の中の枯葉を踏みしめて歩き去る音が聞こえるだけでした。

    

森を下る脇道を幾つか見付けては折れてみました。行き止まりだったり、倒木に道が塞がれていたりでバイクでは進めませんでした。バイクを止めて歩いて森を下ってもみましたが途中で心細くなり断念。森の中では鶏の鳴き声が聞こえ、野鶏も鶏と同じ鳴き声をするのか?と不思議に思ったところ、近くに民家が見えたので野鶏ではなく家禽だったようです。集落を形成しない離れて森の中に点在する家も少なくないようです。

昼過ぎに家に戻ると2時前頃から小さな雨雲が流れて来て雷鳴が聞こえました。「所によって雷雨」の天気予報通りです。それでも雨はなかなか落ちて来ません。ひょっとすると雷だけ?と暑さにウンザリして空を眺めていたところポツリポツリと弱々しい雨が降り始めました。雨が降れば埃も入って来ないだろうと窓を開け放ち部屋の中の熱気を冷ましていると、雨は本格的な雷雨となり激しい風も吹いて部屋の中に吹き込みました。

   

家の前の道はバイクも車も走らなくなり、水牛がゆっくりと歩いていました。昨日、一昨日のにわか雨と違って木々の葉の汚れを洗い落とし、道路脇の溝を雨水が勢いよく流れるほどの雨量でした。お蔭で2週間前は土埃を被っていたマンゴスチンの葉も蘇りました。

      

3日間雨が続いたのでAccuWeather.comの一ヶ月予報を見ると何と4月以降も「にわか雨または雷雨」「所により雷雨」が多くなっています。もしそうならば、雨期入りということなのではないでしょうか?


久しぶりに雨

2014-03-28 22:11:28 | 天気

午後から久しぶりに雨音が聞こえました。雨樋を伝わる水は勢い良く流れ落ちていますが、雨自体は弱々しく期待できるほどではありませんが、それでもこれで埃っぽさから束の間逃れられると思うと嬉しくなりました。たぶん、今年になってから初めての雨です。

「メコン河下流域の2050年までの気候変動」に関する調査で、流域にあるタイ、ラオス、ベトナム、カンボジア84州(省)の中でモンドルキリは干ばつ危険性が最優先順位にある(primary priority hotspot)との記事が昨年ありました。既にコメやキャッサバの単収が減少しているとのことです。

雨期が始まるまでまだ一ヶ月ほどあります。家の井戸もポンプを動かして5分程度しか汲み上げなくなってしまい、地下水の水位も日々低くなっている様子。国境を越えたベトナムのダクラック省では今年は例年よりも河川、湖沼の水位が低く2008ヘクタールの作物が干ばつに晒され、内417ヘクタールのコーヒーは数百億ドンの被害となる、とのことです。

きょうの雨は1時間も続かず、アボカドやライチの葉に積もった土埃を落とし終えるほどではありませんでした。葉の茂った木の下の土は乾いたまま。雨上がりと同時に隣の鶏が遣って来てました。

    

天気予報では明日は6時間2回程度の雷雨、明後日も所により雷雨だそうです。


東南アジアの干ばつ

2014-03-02 22:24:21 | 天気

Accu Weatherの天気予報によるとサエンモノロムの今日の最高気温は36℃、今夜の最低気温18℃。明日の最高気温は37℃だそうで、一日の温度差が20℃近くになります。夜9時前の室内気温は25.5℃、湿度60%で今は過ごし易いわけですが、昼間は扇風機を買いに行こうかと思う暑さでした。

最近になって近くの沢や小川の水も枯れているところが増えて来ました。11月に通った時には子供たちが水浴びして洗濯していた小川は完全に干上がってました。川まで来ないと水浴びが出来ないのも不便ですが、その水が干上がってしまっては尚更。

井戸水の水位も下がったようで、タンクが空近くになってから汲み上げると1,000L満杯になる前に止まってしまいます。ポンプの位置を下に降ろせば良いわけですが、面倒なので1日置きに小まめに汲み上げるようにしています。

ベトナム南部やカンボジアの雨期の始まりは4月下旬か5月初め。従って乾期の今、水位が下がるのは毎年のことなのかも知れませんが、モンドルキリで迎える3月は今年が初めてのことなので何とも分かりません。

しかし、ベトナムの新聞には、深刻な干ばつでカマウ省ウーミンの森の火災の危険性が高まっているとの記事がありました。カマウ省はベトナム最南端の省で北緯9度位ですから、この辺とは3度ほどの違いがあるようです。

ブルームバーグの記事によるとマレーシア、シンガポール、インドネシアの干ばつで給水制限や農産物価格の上昇が始まっているとのことです。久しぶりにマレーシアのパームオイル価格を調べてみました。確かに2月は上昇していました。

日曜日のきょうは、いつも通り午前中停電でした。計画停電なのか、とも思っています。乾期の終わりから雨期の初めにかけてダムの水位が下がるとベトナムでは電力不足となり計画停電が始まります。ベトナムからの電力供給が7割というモンドルキリの電力事情ではこれからの3ヵ月は停電が増えることも覚悟しておいた方が良いのかも知れません。


ブースラの滝

2014-02-28 23:03:06 | 天気

昨日に引き続き来客者たちと行動を共にしました。「何処のレストランが美味しい」?「何処のホテルが良い」?と訊かれても「知らない」と答えるしかありません。最近出来た新しいホテルは一泊200ドル位するところもあるみたいだよ、などと役に立たない情報を口にして後悔しました。

こんな機会だからと昨日は近所にある観光客向けのカフェに寄ってみました。11.12月は休眠状態で年が明けてから再開した韓国人がオーナーのカフェです。再開してからは自分の観光客気分もすっかり無くなっていてドル建て料金のコーヒーを飲む気にはなれずにいました。庭があり、小川が庭の横を流れ、子供たちが山のミルクフルーツを採っていました。コーヒーを注文して「これはモンドルキリのコーヒーですか」?と訊くと「プノンペンのコーヒー」と店員が答えました。プノンペンで買って持って来たコーヒーとの意味なのでしょうけど美味しかったです。朝食やランチメニューもあるので、のんびりと気分転換するのには良い場所かもしれません。昨夜は夕食後にKTVにもお付き合いしましたが、他に娯楽がないということなのですが、とっても勘弁。楽しめるものではありませんでした。

サエンモノロムのホテルやレストランの多くで土産用の蜂蜜が置いてあります。彼らが一泊したモンドルキリホテルのレセプションにも小瓶入りが6ドルで売っていました。今日は蜂蜜を採集している先住民の居住地へ行ってみようかと誘ったのですが、町でその場所を尋ねるとあやふやな返事ばかり。密林を越えてかなり遠い、との話もあってドライバーのカンボジア人が気乗り薄。仕方なく定番の観光コースであるブースラの滝を見に行きました。

ラオスのコーンの滝を見てしまうとどうにも規模と迫力に欠けているように感じてしまい、近くを通っても立ち寄る気が起きない観光地ですが、シンガポールにはない光景かも知れません。車を滝の上に止め、そうすると駐車料金も入場料も払わずに見物することができるわけでもあり、上流からの乾期で少なくなった流れを暫く見ていました。滝を越えて更に道を進むと新しいゴムプランテーションが広がっていますが、滝の周辺は手つかずの森林が多く、植生も豊富なようです。

バス3台に分乗した団体客の姿があり、「休日でもないのに・・・」などと思っていたところ、University of Health Sciencesの学生たちでした。木の枝葉を採取してプノンペンに持ち帰るのだとか。9割方は女子学生で、教官が付近に生えているについて一本一本熱心に説明を続けていました。大学は薬学関係のようで、それで女子学生が多かったのかも。クメール語が出来ればこの説明を全部聞きたいところでしたが、残念ながら聞き取れたのは「ポンタエ」(しかし)という接続詞だけ。

わが友人たちは急な崖の上から身を乗り出して生えている蘭を採っていました。クレヨンしんちゃんの著者が崖から転落して死んだことを話たのにも怯まずに。シンガポールでもクレヨンしんちゃんは有名のようです。昼近くになり、学生たちも滝の上の彼方此方でスマートフォンで記念写真を撮り始めました。折角なので友人のキャノンで何枚か一緒に写させて貰いました。

    

女子学生の皆さんはお洒落で中にはKTVのコンパニオンと見間違うほどの化粧を施した方も居られました。農村の女性のような肌の色はしておらず、皆さん色白で、少し離れてみると中国人学生の旅行者と見間違えるほどです。

結局はわれわれも最後に滝に下りました。欧米人の男女が水着からはみ出しそうな豊満な体で滝の水に浸かっていました。昨日今日と風もなく日中の気温は水浴び出来るほどでした。