バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

F境界線

2014年10月19日 | 胃X線読影
胃X線検診において、胃粘膜の萎縮の程度を判定することなどは、ピロリ菌感染の可能性や、がんがあった場合、その組織系を診断するうえで重要である。
さて、胃粘膜の萎縮の程度、つまり胃底腺領域であるかどうかを判断していくのに必要な要素にF境界腺線がある。
F境界腺とは、組織学的に腸上皮化成のない胃底腺粘膜領域を限界づける線のことを指す。
中村恭一先生という病理学的に有名な方がいらっしゃいますが、その方が定義されたようです。中村先生の著書に、胃癌の構造があります。