我が家の最後の脱穀作業である・・
今日は時々雲がかかる上に微風が脱穀作業の間は吹いていた・・・
ハデ干し農家にとっては、絶好の脱穀日和である・・・
最期の脱穀作業と思うと・・もっと感慨深いものがあるかと思ったが・・・
何も感じない・・・妻に聞いても・・同じだそうだ・・・
稲作の各作業は年に1回まわって来るだけなので・・何時もの年とおなじに感じてしまう・・・何ら感慨にふけることも無いようだ・・・
これが長年にわたって、毎日営業していた商店なり食堂などの店じまいとなると・・・人生の大きな転換を迎える、歴史的な一日となるだろうが・・・
稲作を止めるだけでは、歴史的な感慨も無い・・・
「おわったわねー 楽になるわよ」
脱穀を済ませてからの妻の一言が・・・
3k職業と言われていた山間地農家の現実だ・・・
長い間お疲れさまでした。
稲作そのものをお止めになるのですか?
我が家では、農業法人の方にお任せしてからもう20年になりますが、息子が時々「また田植えや稲刈りしたいな。」なんて言うのです。みんなが集まって作業をし、田んぼの畔で「お茶した」ことが楽しかったようで、その経験を自分の子供たちや商家育ちの嫁さんにしてもらいたいんだとか。
昔は、こうした場所が、百姓やのコミュニケーションの場でしたものねえ。
しかし、復活するには、また一から機械を買って・・・・、お金がかかりすぎます(笑)
私の傘寿を期に稲作を止めることにしました・・
80歳を過ぎたら、我が身に、どんなことが起こるかわからないので、まだ元気なうちに、農具なども整理をいして置きたい・・妻に負担をかけないようにとの思いからです、家内農業は、3世代の力が必要です・・
力仕事は子の世代、経営は父の世代、後見で祖父の世代・・・田舎でも、3世代同居の家内農業の時代は終わりました・・・