居間の花瓶の花を活け替えて置くようにと・・
妻の指示である・・
朝食前の農道の散歩が日課になっている私の仕事には向いている・・・
今朝は台風が最接近すると言うことだったが・・早朝はまだ・・
雨も風も無い・・穏やかな何時もの山村の景色だった・・・
庭先の隅の吾亦紅の花が色づいてきたのを数日前から確認している・・・
2～3本切って帰り、居間の花瓶に活ける・・・
吾亦紅は源氏物語にも登場する草花だが・・・最初は薬草として我が国に入ったようである・・・
華やかではないが・・・どこか風情のある草花だ・・・
昔は山田の畦畔に咲いていたが・・・
山田の耕作を止めた時に・・・家の周囲まで持ち帰った山野草だ・・・
山田の畦畔などには良く咲いていた山野草も、今では草も刈らないので吾亦紅の姿も見ることはない・・・
あの時、持ち帰って居なかったら・・・消滅してしまっていただろう・・・
少子高齢化が進む我が町も、消滅可能性自治体として有識者会議で名指しされたが・・・
我が家の吾亦紅の様に・・消滅を逃れる方法は・・あるような気がする・・・
