義姉を診療所まで送り、薬局前の駐車場で待機していると・・・
旧役場庁舎の有った後ろに城山が見えた・・・
中学校の校歌にも詠われていた城山である・・・
♬~ 城山 松の色映えて~♪ と・・・
校歌の最初の出だしは今でも覚えている・・・
そもそもが町村合併で中学2年の時に波多中学から転校した掛合中学校である・・校歌もうろ覚えだ・・・
掛合盆地を支配していた多賀城主の城跡だそうである・・・
中学校の校舎から見ていた城山はもっと高かったように覚えていたが・・
今見ると・・意外と低い山だ・・・
通学バスの時間待ちに、件の城跡へ友人と走って上った記憶がある・・・
走って上れるぐらいだから、当時もそう高い山ではなかったのだろう・・
昔は頂上の数本の松が・・・其れこそ ♬ 城山の松の色が映えていた・・
今は松の影も無い・・・
周囲が切り割りの独立した小さな城山では・・・
とても攻められて持ちこたえられる規模の城ではなさそうだ・・・
あまり華々しい攻防戦の話も聞かなかったので、はやばやと降伏・・・
あるいは落城したのだろう・・・
隣村の吉田町内の親戚の田んぼの中には・・
落ち延びた加賀城主の奥方と侍女のお墓がある・・・
親戚の従兄妹は、古くなったお堂を自費で建て直して供養をしていたが・・
誰にも何処にもあまり知られてはいなかった・・・
供養を続けている従兄妹の先祖は加賀城主とどんな繋がりがあったのだろうかと・・・興味津々だった・・
従兄妹も亡くなって今は知る術もない・・・
思いがけなく城山を遠望して従兄妹のことを思い出した・・・