絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

火曜日の朝

2009-09-29 | 日記
ジョナサンに来ました。
今日は雨模様です。でも、空が明るいからあまり降らないで止みそうです。

二日続けて、なかまちだったので、今日は上里のジョナサンにしました。
ここは、ドリンクバーですが、やはりアイスコーヒーを飲んでいます。
私は、車いすなので、ドリンクバーでもウエイトレスさんが持ってきてくれます。
ファミリーレストランは、ココスでもビッグボーイでもこのように車いすのお客には持ってきてくれます。有難いです。

私は、いつもこのようにファミリーレストランで、日記を書いたり、本を読んだりして、午前中を過ごします。絵の指導は、デッサン会以外は個別指導なので、生徒さんに合わせて、電話があれば時間の調節をして、いつでも対応できるようにしています。

一日中、用事があることは滅多にないので、時間さえ合わせてもらえれば、その日の内にお会いして、アドバイスするようにしています。

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最近は、塩野七生さんの「ルネッサンスとは何だったのか」という本を読んでいます。また、「逆説の日本史」と「官僚たちの夏」も読んでいます。
私は、完全に読み終わることがあまりなくて、途中まで読んで、しばらくほったらかしていて、また読んでという具合になるので、同じところを何度も読んでしまいます。

話は、変わりますが、羽生さんが、王座を防衛しました。王将、名人、棋聖と全てカド番に追い込まれながら、ラストを二連勝して、防衛していましたが、今回は3-0で完璧に勝ちました。これで、今年は4冠王で年を越すことになります。

私は、羽生さんのように絵を描くと書いたように思いますが、ちょっと違う点に気づきました。私の制作は、かなり同時進行が多いです。いわゆる描きかけがたくさんあるのです。

一応完成したものは、額に入れてなかまちに飾るようにしているので、まだそこまでいかない制作途中がどのくらいあるかと言うと、大抵は30点くらいあります。

その中には、ほとんど諦めてしまった絵も含まれていますが、とりあえずそのくらいはあります。だから、或る時ふと手を伸ばして、描き始めると、場合によってはその諦めていた絵が生き帰ったりすることもあります。

調子づいてくると、一晩に30点くらい描いてしまいます。
もちろん、それぞれを進めるので、完成させる訳ではありません。

完成を10だとすれば、ある絵は、2から5までとか、4から6までという感じで、それぞれを進めるのです。

だから、そういう意味では、羽生さんの真剣勝負とは違いますね。もっとも将棋は相手があるものですし、決着がつかないと終わらないですから、元々違いますけどね。

絵を描いているときに、絵と会話をしながら次の一手を考えるという意味では、将棋に似ているところがあります。たくさんの手がある中で、どれを選択するかという点、それを真剣に考えるという点において、似ているということです。

私は、将棋をやるので、それが分かるのです。

将棋は、待ったがきかないけれど、絵はやり直しがきくと考えると、そうかもしれないと思ったりしますが、やはり一度選んだ方法はそれにつながる様々の次の手段があるので、その論理に従って進めていきますから、元に戻すと言っても本当にはもどらないのです。もし、やるならもう一枚描くのでしょうね。

面白いのは、ひとつ外れた色を置くと、それは違うと思うのですが、それに基づいて進めようとすると、他の全てをその色に合わせて、変えなければならないのです。それによって、今までの自分とは違った作品になって面白いです。

そのことは、将棋と似ているようにも思います。差した手は変えられません。その手に基づいて進めて行きます。

私も、羽生さんに負けないように、真剣に絵に取り組まなければと思います。
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ベルサイユ宮殿を歩く

2009-09-28 | 美術
私は、ベルサイユ宮殿には、団体の観光バスで行くことが多かったですが、一度だけ電車で行ったことがあります。電車で行く方がよく分かりますね。

駅で、降りてから、どのように歩いて行ったのかがわかるので、バスで連れて行かれて、着きましたよと言われるより良く分かります。

駅の改札を出てから右に歩いて、その後、左に折れて、後はまっすぐという風に歩いたと思います。最後の道は東から西に向かったようです。

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ベルサイユの門は、金色の門で、よく観光雑誌でみるおなじみの門です。

地面は、全て石が敷き詰められています。割と小さい石が並べられていて、今はもう凸凹になっていました。ルイ14世が作ったときは、これがビシッと平らに並んでいたのだろうと想像しました。ヨーロッパを旅するなら、石が多いから運動靴のようなものが良いですよと、よくアドバイスされますが、正にその通りで、ここは女性の靴では足をひねる可能性が大きいです。

入って行くと、前庭の中央にルイ14世の騎馬像が立っています。そこで記念写真を撮る人が多いです。この宮殿は、最初はルイ13世がタカ狩りに出て、休憩したくなったときに、ここに宮殿があればいいと言って作らせたそうですが、このような立派な建物にしたのは、ルイ14世です。太陽王と言われて、絶対主義の政治を行いました。


部下に、「お前は、何歳だ?」と年を尋ねたら、「王の仰せのままに」と答えたという話が有名です。何でも王の言うがままになったという例え話です。

ベルサイユの建物は、正面から見ると左右対称で中央が凹んだ形になっています。丁度凹むという字の形ですね。そして、その凹んだ右側が見学者の入口になっていました。
気がついたのは、壁と柱と窓がありますが、その壁の部分に一つづつ彫刻があることでした。大理石でできているのだろうと思いますが、丁度美大受験生がデッサンをする石膏像のような形の物がたくさんあるのです。

ああ、こんなところから石膏にしているのだなと妙に納得しながら、見ていたら、なんと、パジャントがありました。私はおもわず、ああーーと声を出してしまいました。あのパジャントはここにあるのかと。パジャントをご存知の方は、行ったらせひ探してみてください。入口で待っている間に見つかります。見つけたら嬉しいですよ。

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中に入ると、階段を上がってすぐの部屋は、すこし広めの四角い部屋で、天上の絵が注目に値しました。その天井画は本当に下から見上げたような描き方をしていて、天に向かって空間が開けていました。まるで空を見上げているように描かれているのです。

その隣の部屋に行くと、下の階が見下ろせました。吹き抜けの大きな部屋です。そこは、マリーアントワネットとルイ16世が結婚式を挙げた部屋だと説明されました。きれいな花柄の正にロココというデザインの部屋でした。


そこから、もう一度最初の部屋に戻って、西に向かっていくと、ルイ15世の肖像画のある部屋、古い時計のある部屋、ベルニーニが作ったルイ14世の像がある部屋などと続いています。

団体で行った時は、ガイドさんに連れられて、スーッと流れるように説明をされて、出てきましたが、個人で行ったときには、ちょっと面白いことをやってみました。ある場所に止まって、ガイドさんの説明を聞くのです。そして、団体が行ってしまってもそこに残っていて、次の団体のガイドさんの説明を又聞くのです。要するに聞き比べるのです。そうすると、説明が微妙に違ったりするのです。これは面白いですよ。それを多くすればするほど、詳しくなる気がしました。

これは、どこでも同じことが体験できるので、ぜひフリーで行った時には、聞き比べをしてみてください。

とりあえず、そんなことをしながら、西に進むと、最後は嫌でも左に曲がります。
そこが、有名な鏡の間です。きれいな大きなシャンデリアがある部屋です。
壁の左側は、一面の鏡です。右側は、窓になっていて、有名なベルサイユの庭が見えますが、今は、それどころではありません。この有名な鏡の間にいる幸せを感じて、しばらくは、見とれてしまう美しさです。


ここで、ベルサイユ条約もあったのか、とか、しかし、ダンスパーティーの方が想像されますね。

長さは70メートルだと聞きました。

ガイドさんが、その場でクイズを出すのです。それで、覚えました。

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鏡の間を過ぎて、また左に曲がり、東に戻ることになります。

そこには、寝室がありました。説明を聞いて驚いたのは、ここで、マリーアントワネットが出産をしたということでした。それを部下たちがみんな見ていたというのです。確かに男の子が生まれたかどうかの承認になるためだそうです。


ウソをついて、ごまかされないようにするためだと説明を受けました。

そして、更に、そのまま東に向かって行くと、有名な絵が出てきました。ルーブルで見たナポレオンの戴冠です。ダビッドが描いたとお話しました。

一か所だけ違うところがあると説明しましたよね。
どこだか、覚えていますか?

そうです、画面の左に5人の女性が立っていて、一人だけドレスの色が違うのでしたよね。左から二番目の女性の服がピンクなのです。これは、ダビッドの恋人らしいですね。私はナポレオンの妹だと聞いたことがありましたが、間違いだったようです。なぜ、こんな大きな絵が二枚描かれたのか?ということを考えたとき、自分用に描いておきたかったからだとどこかで読んだ気がします。
確かに、自分用ならダビッドの恋人が描かれるのも納得がいきますね。

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ただ、ここは美術館ではないから仕方がないのですが、照明が暗くて腹が立ちました。下がっている電気も邪魔で、どこから撮っても反射してしまい、きれいに写真が撮れませんでした。

私が初めて行った時のベルサイユ宮殿は、これでおしまいでしたが、その後行った時には、一階に降りてから、南側に部屋があり、そこには、たくさんの大きな油絵がありました。説明ができる有名な絵はありませんが、大きさと、レベルの高さはダビッドに負けないようなすごい絵ばかりでした。

私たちは、かなりの絵を画集で見ているわけですが、ほんの一部しか見ていないのだと思い知らされる気がしました。こんなにもすごいレベルの絵がこんなにもたくさんあって、ほとんど知られていないという事実。紹介しきれないほどたくさんあるのだということです。驚きますね。

庭も歩いてみましたが、長くなるので、また、後日にしたいと思います。
読んでいただいてありがとうございました。





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今日のデッサン会

2009-09-28 | 絵画指導
生徒さんたちのデッサンを紹介します。

このデッサンは、始めて一年半の方です。


月に2~3回の参加で、1年半でここまで描けるようになりました。なかなか大したものだと思います。

闘士を描いている二人のデッサンを紹介します。
この方たちは、始めて2年4か月になります。かなり描けるようになりました。

 
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月曜日の朝

2009-09-28 | 日記
今朝も、なかまちにいます。

クラシック音楽を聴きながらアイスコーヒーを飲んでいます。

今朝は、ここへ来る前に、母を連れて神川に梨を買いに行ってきました。
国道254号線の端に、梨を直売している出店がたくさんありますが、道の駅神川をちょっと過ぎたところに、山田梨園というお店があって、そこで買ってきました。母は、いつもそこで買います。
面白かったのは、何度か買いに行っている内に、そこが親戚だとわかりました。
出店なので分からなかったのかもしれませんが、面白いですね。

それからは、買う量よりもおまけの方が多いときがあったりして、嬉しい限りです。もうそろそろ終わってしまいますが、豊水という種類が一番美味しいように感じます。人によっては、幸水の方が好きだという人もいますが。

また、帰りに神川の道の駅の反対側に、農産物直売所があって、そこでも買い物をしてきました。最近は、こういうところがかなりできてきました。

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今日は、午後1時半から、セルディでデッサン会です。
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昨日のお昼頃、ウニクスへ行きました。
次の水彩画講座のために筆を買おうと思って、二階の100円ショップに行ったのですが、買い物を終えて外のベランダから下の駐車場を眺めていたら、いきなり話しかけてくる人がいました。

「なーに、足が悪いんかい?」と。

私は知り合いかと思って、誰だろうと振り向きましたが、見ず知らずの叔母さんでした。私はどのように対応して良いのかわからずに、不思議な顔をしながら、「はい」と答えましたが、その叔母さんは、私がどういう人間かもわからないのに、同情の気持ちから、声をかけてくれているようで、「エレベーターで上ってきたん?」と次の言葉をかけてくれました。

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ちょっと休憩します。
父が来て、一緒にお昼を食べました。
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つづきです。

私が一人でいるので、ヘルパーさんもなしに行動しているから、大変だねと思ったのかもしれません。一階に車を置いて、エレベーターで上って来たのかと訊いているのです。私は、「二階に駐車場があるので」と答えました。
その叔母さんは、私を心配そうに見て聞いているので、私は「自分で運転ができるのですよ」と言い、手で運転する真似をして見せました。

すると「大変だね、気を付けて」と言ってくれました。

見ず知らずの叔母さんとこのような会話をしました。
田舎ならでは、でしょうか?

時々、このような人がいます。いい人なんでしょうね。
そして、気さくな人なんでしょうね。

私は、ぼーっと広い駐車場を眺めてしばらく通り過ぎる人たちを見ていました。
日曜日だからか、親子連れが多く通りました。





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モンマルトルの丘

2009-09-27 | 美術
今日は、モンマルトルの丘を登ってみましょう。

パリには、ただ一つだけ丘があります。方角的には、凱旋門から見て東北、シャンゼリゼ通りの方を向いて斜め左側に当たります。

私は、団体でバスで行った記憶と、地下鉄で行った記憶がありますが、どちらも丘の下の道から歩いて登りました。まずは、路地を歩いていきますが、だらだらとした坂道で、路地の間から白い建物が見えます。それが、サクレクール寺院です。ユトリロがよく絵に描きました。

その路地は両側にたくさんのおみやげ屋さんが並んでいます。路地を過ぎると、パーっと開けますが、そこがサクレクール寺院の階段下の広場です。

左の隅には、ケーブルカーがあって、足の悪い人は便利です。バスのチケットでも乗れますし、地下鉄のフリー切符でも乗れます。乗り場の下には有料のトイレがありました。

でも、健康な人は歩いて登った方がいいですよ。階段自体が素敵なデザインです。登るごとに、段々とパリの街が見えて来ますから、その景色を見るのも楽しみです。
登りきると、本当にパリ一帯が見渡せます。サクレクール寺院から真っすぐ見下ろすと、凱旋門やエッフェル塔はかなり右方向になるのです。

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サクレクール寺院に向かって、左の方へ行くと、テアトル広場があります。
そこは、多くの画家さんたちが、観光客に似顔絵を描いている場所です。
自分の絵をイーゼルに立てかけて、こんな風に描いてあげますよと示している人もいますが、歩きながらいかがですか?と迫ってくる人もいます。

初めは、1000円くらいで描いてくれるような話でいて、描き終わったら10000円と言われることがあるから気をつけてと言われました。

1000円じゃ安すぎますが、こういう観光地では10000円は高く感じます。

いいかげんにしていると、OKと言わない内に描きだしますから、押し売りをされてしまいます。気をつけましょう。

私は、I am an artist. same job, と言いました。
私は画家です。同じ職業です。と。

すると、君も画家か?お互いに貧乏だね、頑張ろうという表情をされました。

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角の喫茶でコーヒーを飲んで、通り過ぎる人々を眺めながら時間を過ごしました。
このようなお店は、お店の外が気分がいいです。

広場の裏手に回ってみると、ダリ美術館がありました。シュールレアリズムの画家ダリです。こんなところにあるんだと思いました。ちょっとおもしろいですから、入ってみるのも良いと思います。私は一度だけ入りましたが、その後、行った時はいつも閉まっていました。何でかな?

クリスマスが近い時に行くと、普通の建物の二階のベランダなどに、サンタクロースの人形が飾ってありました。サンタがその家に入ろうとしているような感じで飾ってあるのです。面白いですよ。

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帰りは、階段を降りてみました。ユトリロが描いた階段そのままです。絵を知っていると、その階段を歩くのが楽しいですよ。

しかし、探している階段は見つかりませんでした。コタン小路というのですが、どこなのかなと今でも、まだわかりません。

サクレクールの階段下の広場で、サンドイッチを買いました。フランスパンなので、固いのですが、噛んでいると味があって美味しいのです。
ヨーロッパに行って感じることは、パンがおいしいということです。さすがに主食にしているだけのことはありますね。

ちょっとしたお土産の買い物をするなら、ケーブルカーを上がったところにも、画家さんたちがいたテアトル広場にも、お店がありますし、階段下から地下鉄までの路地にもたくさんお店がありますから、そこで買うとよいでしょう。

地下鉄乗り場のある道は、すこしパリ方面に戻るとムーランルージュというキャバレーがあります。そこは、ルノアールやその他いろいろな画家が絵を描きました。
ムーランというのは、風車のことで、この辺りは昔は風車のある農村だったのです。赤い建物で、風車のデザインがあるお店です。

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豆知識

モンマルトルの丘について、豆知識を話しますと、モンマルトルとは殉教の丘という意味です。紀元270年ごろ、サン・ドニという人がここで殉教しました。簡単に言うと、首を切られたわけです。しかし、伝説によると、サン・ドニはその切られた自分の首を持って、北に10キロくらい歩いていき、そこで倒れたと言われています。えええーーでしょ。
その倒れた場所に、現在のサン・ドニ大聖堂があります。
セーヌの中州にノートルダム寺院があるとお話ししましたが、その入口、向かって左側の聖母マリアの入口に、サン・ドニの彫刻がありますが、それを見ると自分の首を持って立っています。ぜひ行ったときに確認してみてください。

数回行ったときの記憶で書いてみました。今は、何か変わっているかもしれません。



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