マチスたちが、突然行った一つの革命をフォービズムと言います。
簡単に言うと、色の自由化です。
マチスは、サロンの中の偉い人でした。そのマチスが仲間と一緒に、しめし合わせてとんでもない色の派手な絵を出品したのです。
それを見た審査員たちは、それらの絵を拒否するわけにもいかず、仕方なく一つの部屋に集めました。まあ、他の人たちにとっては、困った訳です。
すると、その部屋が異様な雰囲気に包まれました。おまけにその部屋の真ん中に、ドナテロの小さな子どもの彫刻が置かれていて、まるで、その子供が野獣に睨まれているような感じに見えたのだそうです。
そのため、これは野獣派だと言われました。
フォービズムとは、日本語に訳すと野獣派なのです。
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マチスの他には、ブラマンク、ドラン、佐伯祐三などがいました。
たとえば、マチスは、人間の顔を描いた場合、顔の真ん中に緑色があったりします。黄色や赤ならゴッホも使っていますが、緑色の派手な色が顔の中央にあるのは、どう考えても不自然です。
それをやりました。
どんな色を使っても自由だということを主張しているのです。
これが、フォービズムでした。
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ピカソは、キュービズムで形の自由を獲得しました。それに対して、マチスは色の自由を獲得したのです。
歴史的には、そのように考えてよいと思います。
フォービズムは、ゴーギャンからナビ派を経てたどりついた流れだと言われています。
ナビ派とは、ビィヤール、ボナール、セルジエなどの画家ですが、ゴーギャンからセルジエが教えを受けたことを仲間に伝えて、始めた絵画です。
ボナールは色の魔術師と言われました。
単なる明暗法を使わずに、色を自由に使って、わりと平面的に装飾的に描きました。
その教えは、
風景を描いていた時、「君は地面は何色に見えるか」とゴーギャンから聞かれました。それに対して、「少し赤くみえます」と答えたら、ゴーギャンは「それなら、君のパレットの中の一番きれいだなと思う赤を塗りなさい」と言いました。
「空は何色に見えるか」と言われ、「青く見えます」と答えると、同じように「一番きれいだと思う青を塗りなさい」と言われたそうです。
その指導に基づいて描いた絵がこれだと仲間に見せたのです。
そして、その考えに基づいて描いたのがナビ派の絵画です。
この指導は、見える通りに描きなさいという指導ではありません。
自然な色よりも、きれいな色を並べることをしなさいと勧めたのです。
その発展形がフォービズムという訳です。
簡単に言うと、色の自由化です。
マチスは、サロンの中の偉い人でした。そのマチスが仲間と一緒に、しめし合わせてとんでもない色の派手な絵を出品したのです。
それを見た審査員たちは、それらの絵を拒否するわけにもいかず、仕方なく一つの部屋に集めました。まあ、他の人たちにとっては、困った訳です。
すると、その部屋が異様な雰囲気に包まれました。おまけにその部屋の真ん中に、ドナテロの小さな子どもの彫刻が置かれていて、まるで、その子供が野獣に睨まれているような感じに見えたのだそうです。
そのため、これは野獣派だと言われました。
フォービズムとは、日本語に訳すと野獣派なのです。
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マチスの他には、ブラマンク、ドラン、佐伯祐三などがいました。
たとえば、マチスは、人間の顔を描いた場合、顔の真ん中に緑色があったりします。黄色や赤ならゴッホも使っていますが、緑色の派手な色が顔の中央にあるのは、どう考えても不自然です。
それをやりました。
どんな色を使っても自由だということを主張しているのです。
これが、フォービズムでした。
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ピカソは、キュービズムで形の自由を獲得しました。それに対して、マチスは色の自由を獲得したのです。
歴史的には、そのように考えてよいと思います。
フォービズムは、ゴーギャンからナビ派を経てたどりついた流れだと言われています。
ナビ派とは、ビィヤール、ボナール、セルジエなどの画家ですが、ゴーギャンからセルジエが教えを受けたことを仲間に伝えて、始めた絵画です。
ボナールは色の魔術師と言われました。
単なる明暗法を使わずに、色を自由に使って、わりと平面的に装飾的に描きました。
その教えは、
風景を描いていた時、「君は地面は何色に見えるか」とゴーギャンから聞かれました。それに対して、「少し赤くみえます」と答えたら、ゴーギャンは「それなら、君のパレットの中の一番きれいだなと思う赤を塗りなさい」と言いました。
「空は何色に見えるか」と言われ、「青く見えます」と答えると、同じように「一番きれいだと思う青を塗りなさい」と言われたそうです。
その指導に基づいて描いた絵がこれだと仲間に見せたのです。
そして、その考えに基づいて描いたのがナビ派の絵画です。
この指導は、見える通りに描きなさいという指導ではありません。
自然な色よりも、きれいな色を並べることをしなさいと勧めたのです。
その発展形がフォービズムという訳です。