絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

豆知識

2009-09-17 | 美術
絵や画家に関する豆知識

ファンアイクのアルノルフィーニ夫妻の絵

1、ファンアイクのアルノルフィーニ夫妻の絵は、結婚の儀式を描いたものだそうです。その証拠は、昼間なのに、シャンデリアの蝋燭の炎が一本だけ点いているんだよ。今度見たら、確かめてみてね。


2、もう一つ、この絵は、真中に丸い鏡があるだろ。この中に、ファンアイク兄弟が描いてあるよ。自分たちが、この場面に立ち会ったということを示したんだね。

3、さらに、もう一つ、その鏡の上の壁にかっこいいサインがあるよ。普通画家は、絵にサインを入れるときは、画面の下の隅に入れることが多いよね。それが、この絵は、ど真ん中にあるんだ。面白いでしょ。

4、おまけにもう一つ、この絵は、透視図法が間違っているよ。
床の線とか、窓の線を延長してみると、地平線の一点で交わるはずなのに、それぞれ違うところで、交わるんだ。消失点というんだけど、その消失点がいくつかあるよ。まだ、透視図法が完璧ではなかったんだね。

5、ファンアイク兄弟と言えば、油絵を最初に描いた人として、話したよね。
  フランドル地方の画家だから、後に、ルーベンスやレンブラントなどの画家が出てくる地方だね。レオナルドがモナリザを描いたのは、油絵だから、油絵の技法がイタリアに伝わって、描いたことを考えると、ファンアイクは、それ以前の画家だということがわかるよね。

6、兄弟なので、二人いるんだけど、兄より弟が有名で、ヤンという名前なんだよ。

7、この絵は、今は、ロンドンナショナルギャラリーにあるよ。
  ハプスブルグ家からスペインに移って、その後、イギリスに渡ったそうです。
コメント
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