絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

モンマルトルの丘

2009-09-27 | 美術
今日は、モンマルトルの丘を登ってみましょう。

パリには、ただ一つだけ丘があります。方角的には、凱旋門から見て東北、シャンゼリゼ通りの方を向いて斜め左側に当たります。

私は、団体でバスで行った記憶と、地下鉄で行った記憶がありますが、どちらも丘の下の道から歩いて登りました。まずは、路地を歩いていきますが、だらだらとした坂道で、路地の間から白い建物が見えます。それが、サクレクール寺院です。ユトリロがよく絵に描きました。

その路地は両側にたくさんのおみやげ屋さんが並んでいます。路地を過ぎると、パーっと開けますが、そこがサクレクール寺院の階段下の広場です。

左の隅には、ケーブルカーがあって、足の悪い人は便利です。バスのチケットでも乗れますし、地下鉄のフリー切符でも乗れます。乗り場の下には有料のトイレがありました。

でも、健康な人は歩いて登った方がいいですよ。階段自体が素敵なデザインです。登るごとに、段々とパリの街が見えて来ますから、その景色を見るのも楽しみです。
登りきると、本当にパリ一帯が見渡せます。サクレクール寺院から真っすぐ見下ろすと、凱旋門やエッフェル塔はかなり右方向になるのです。

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サクレクール寺院に向かって、左の方へ行くと、テアトル広場があります。
そこは、多くの画家さんたちが、観光客に似顔絵を描いている場所です。
自分の絵をイーゼルに立てかけて、こんな風に描いてあげますよと示している人もいますが、歩きながらいかがですか?と迫ってくる人もいます。

初めは、1000円くらいで描いてくれるような話でいて、描き終わったら10000円と言われることがあるから気をつけてと言われました。

1000円じゃ安すぎますが、こういう観光地では10000円は高く感じます。

いいかげんにしていると、OKと言わない内に描きだしますから、押し売りをされてしまいます。気をつけましょう。

私は、I am an artist. same job, と言いました。
私は画家です。同じ職業です。と。

すると、君も画家か?お互いに貧乏だね、頑張ろうという表情をされました。

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角の喫茶でコーヒーを飲んで、通り過ぎる人々を眺めながら時間を過ごしました。
このようなお店は、お店の外が気分がいいです。

広場の裏手に回ってみると、ダリ美術館がありました。シュールレアリズムの画家ダリです。こんなところにあるんだと思いました。ちょっとおもしろいですから、入ってみるのも良いと思います。私は一度だけ入りましたが、その後、行った時はいつも閉まっていました。何でかな?

クリスマスが近い時に行くと、普通の建物の二階のベランダなどに、サンタクロースの人形が飾ってありました。サンタがその家に入ろうとしているような感じで飾ってあるのです。面白いですよ。

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帰りは、階段を降りてみました。ユトリロが描いた階段そのままです。絵を知っていると、その階段を歩くのが楽しいですよ。

しかし、探している階段は見つかりませんでした。コタン小路というのですが、どこなのかなと今でも、まだわかりません。

サクレクールの階段下の広場で、サンドイッチを買いました。フランスパンなので、固いのですが、噛んでいると味があって美味しいのです。
ヨーロッパに行って感じることは、パンがおいしいということです。さすがに主食にしているだけのことはありますね。

ちょっとしたお土産の買い物をするなら、ケーブルカーを上がったところにも、画家さんたちがいたテアトル広場にも、お店がありますし、階段下から地下鉄までの路地にもたくさんお店がありますから、そこで買うとよいでしょう。

地下鉄乗り場のある道は、すこしパリ方面に戻るとムーランルージュというキャバレーがあります。そこは、ルノアールやその他いろいろな画家が絵を描きました。
ムーランというのは、風車のことで、この辺りは昔は風車のある農村だったのです。赤い建物で、風車のデザインがあるお店です。

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豆知識

モンマルトルの丘について、豆知識を話しますと、モンマルトルとは殉教の丘という意味です。紀元270年ごろ、サン・ドニという人がここで殉教しました。簡単に言うと、首を切られたわけです。しかし、伝説によると、サン・ドニはその切られた自分の首を持って、北に10キロくらい歩いていき、そこで倒れたと言われています。えええーーでしょ。
その倒れた場所に、現在のサン・ドニ大聖堂があります。
セーヌの中州にノートルダム寺院があるとお話ししましたが、その入口、向かって左側の聖母マリアの入口に、サン・ドニの彫刻がありますが、それを見ると自分の首を持って立っています。ぜひ行ったときに確認してみてください。

数回行ったときの記憶で書いてみました。今は、何か変わっているかもしれません。



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