ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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導く

2009-09-22 | 育児
 自分の意思とは無関係に知らないうちに動かされていることがある。
 すべてを自分が決めて行動すれば、不安もなく過ごせるにもかかわらず、自分の意思ではどうしようもないことがある。その範囲は、大人よりも子どもの方が広い。
 体験が少ない子どもだから、どうしても大人の意見に動かされていく。
躾もその一つ。子ども自身がこうなりたいと思って自分を躾けるというよりも、親の考えにそって自分が決まってしまう。納得できなければ、反発すればよいのにと思うかもしれないが、それはなかなかできない。生活の自立ができていない以上、自分を守るためにも、親の言うことを聞かなければならない状況がこどもにはある。自我が目覚めはじめ、反発するようになるまでは、親の言いなりになることが一番安全で安心な生活が送れる。
 だから、導く側が子どもをどのようにどんなゴールに向かって導こうとしているのか、その影響は大きい。日々の生活に追われて、一つ一つの事について深く考えていられないという人がいるが、そうではない。物事の進め方がすでに自分の意思なのだ。導く側が日頃から意識していなくても、癖になってしまえば、意識せずに事が進んでいく。自分が長年かかって築き上げたものは、意識しなくても自動的に反応して動き出すのだ。だから、導く側が意識しようが、意識しまいが、していることや言っていることが子どもたちに伝わっていくのである。量で考えると意識するよりも無意識でしていることの方がどれほど多いかがわからない。
 このことを導く側が自覚することだ。無意識にしていることを意識し直してみることができれば、もっと素敵な躾になることもある。
 言葉遣いはどうだろう。汚い言葉でも平気で使ってしまう子どもたちにはびっくりさせられることがある。友達の影響もあるが、テレビの影響がかなり大きい。意識せず、無意識のうちに受け入れてしまうから怖い。番組を選んで見させればよいが、四六時中子どもの傍にいて見せることはできない。
 言葉に関して言えば、テレビ以外に大きな影響を与えるのが本だ。どんな本を読むかによってかなり言葉が変わり、質が違ってくる。どんな本を与えているかが大きな鍵となる。
 導く側が導いていることを自覚するところから始まる。子どもの置かれた環境への配慮が大きな影響を与えていることを考えると、導く側の環境についての構えによってその環境が変えられることがかなりありそうだ。自分がすること以上に環境を変えるには大きな力が必要だ。協力してくれる仲間の力を借りながら子どもをよりよい方向に導いていきたい。

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