ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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日頃の言葉かけに注意を払う

2012-03-19 | 育児
 私たちは、何気なく子どもに言葉をかけています。その言葉がどんな意味をもっているのか、じっくりと考えてみるということはなかなか考えない物です。


 子どもと一緒に入学式の準備をしている最中に、机に白布を敷くことになりました。A先生は、子どもに
「白布をとめるのに画鋲が必要だから、職員室から画鋲をもってきて。」
と子どもに頼みました。

 子どもと一緒に活動しているとき、子どもに仕事を頼むことは、日常茶飯事です。掃除中や作業中などにも子どもに依頼します。
 子どもも先生から
「誰か、手伝ってくれないかな?」
と言われると喜んで手伝おうとする子もいます。

 一緒に仕事をするときには、当然のようにこうやって指示をすることが多いでしょう。

 もし、自ら考え、判断し、行動できる子にしたいという願いをもっていたら、このような言葉かけで子どもは願い通りに育つでしょうか。

 教師に指示された事をするのですから、指示された事ができる子にはなります。でも、自ら考え、判断し、行動できる子にはほど遠いと思います。

 自ら考えるためには、事実を把握させ、その事実をどのようにとらえるかを問わなければなりません。

 つまり、この事例の場合、子ども自身が「画鋲必要だ。」「画鋲をもってこなければならない。」と思って行動に移して初めて、自ら考えて行動したことになります。
まず、画鋲が必要だと気づいているかどうかがポイントになりますから、

「白布が止められないなあ。困ったなあ。どうしたらいい?」

とか、

「白布があります。これだけで、机を覆っておくことができるかな?」

 などと子どもに尋ねることになります。

 画鋲やテープなど止めるものを思いつき、子どもなりにこの質問に答えることになります。

 しかし、中には、
「時間がないから、そんな悠長なことは言っていられない。時間までに早くしなければならないから、指示をしているのだ。」
とその時々の自分の思いが加わって言葉かけをしていることが多いのではないでしょうか。

 この「早くしなければ、」という思いは、「子ども自ら考えさせなければ」という願いとは異なる言葉かけとなり、願う子どもの姿を育てるには、ほど遠い言葉かけをしていることがあります。

 つまり、目の前に起きたことへの対応に追われ、願いを忘れてしまっている指導をしていることがあります。これも、意識しているというよりも、無意識のうちに言葉をかけているということになります。

 常に願いをもちながら、子どもに投げかける言葉を吟味するということは、とても大変な作業になります。

 今までの癖で使っている言葉の裏にどんな意味が見えてくるのかを見つめることは、とても重要なことだと思います。

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