ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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心を開く

2010-08-18 | 育児
 相手を受け入れる心があるということは、どういうことなのでしょう?
長年生きていると様々な価値観が固定化され、次第に受け入れるものと受け入れられないものとがはっきりしてきます。このことからすると次第に心が狭くなっていくようにしか思えません。
 価値観を元に判断すれば、必ず、合う合わないが出てきます。これでは受け入れられることと受け入れられないことが生まれてきます。
 どれも受け入れるためには、価値観に基づいた判断をしないか、どれも受け入れる価値観を作り出すしかありません。
 子どもが安心して心を開き、信頼してくれるためには、丸ごと受け入れる気持ちが必要になります。
 しかし、私たちは学級を作るときには、自分なりの価値観を前面に出して、その価値観に合った学級作りをすることが多いと思います。
 これだと、必ず合わない子どもが生まれます。合わないと感じた子どもは、避けるか、合わせるかのどちらかになります。
 どちらにしても本来の子どもの姿ではなく、仮の姿でしかありません。
 何を言っても受け入れてくれると感じない状況では、子どもは仮の姿しか見せてくれません。
 子どもが教師から離れた後に、「あの頃はちゃんとできたはずだ。」と言っても、教師の価値観の中での事であり、本来の姿ではなかったのです。
 教師の手を離れたときにでも、同じ姿として現れるとすれば、きっとそれは本当の姿を見せていたのだと思います。集団の中で育った姿だと思います。
 子どもが本当の姿を見せるか、どうかは、教師の価値観が前面に出ているか、出ていないかによって決まるということが、このことからわかります。
 それでは、どんな学級経営が、子どもの本来の姿を出しやすい学級経営なのでしょう。
 教師が前面に出るのではなく、子どもが前面に出て、子どもが自らの力で創っていく学級がそれではないでしょうか。
 そのためには、教師は、常に子どもに反応を求める姿が必要となります。仲間のしたことや言ったことに反応し、納得できることを積み上げていく学級にすることではないでしょうか。
 最小のルールを作り、そのルールに乗れば、安心してどの子も自由に自分の考えが言えたり、行動できたりする学級を目指すことになります。
 それには、まず教師自身が心を開き、受け入れる態勢を作ることから始まります。
 あなたは、素晴らしい。
 あなたは、学級の大事な一人なのだ。
 あなたは、常に変化する存在なのだ。
 あなたは、素敵な仲間と一緒に磨きある存在なのだ。
 どの子にもこのことを伝えたいと思います。そして、心が自然に開くような笑顔を子どもたちに浴びせようではありませんか。