ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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どの子も活躍できる学級

2008-02-03 | 育児
 どの子にもできる可能性はある。しかし,その可能性を信じて伸ばそうとするかどうかは教師の指導で決まる。
 例えば,役や係を決めるときにどのように決めているだろう。立候補だけで決めていることはないだろうか。この決め方は,立候補できない子や立候補しない子の可能性を奪っていることになり,埋もれているリーダーとしての質を引き出すことはできない。どの子にもリーダーになるチャンスを作ることでリーダーの質が見えてくることがある。
 例えば,グループのリーダーなどは,固定する必要はない。4人グループならば,一人一人に1から4の番号をふり,「1番の子。今日はリーダーをして!」という具合に輪番制にしてどの子にもリーダーをする機会を作ってもそれほど支障を来すことはない。また,グループのリーダーを決めないでおくのも一つの手だてとなる。この時は,その時々に役に立つ子がリーダーを務めることになる。例えば,誰が集めるかを指示せず,「グループでノートを集めて!」と言うと,グループの誰かがグループの仲間に声をかけてノートを集めてくれる。その子がその時のリーダーになっている。中には,嫌な仕事だからと言って人に仕事を振る子もいる。そんな子が別の場でいくらやりたい仕事だからといってリーダーに立候補しても,リーダーとしては認めないであろう。適材適所ではないが,その時々に自分の得意なところでリーダーをしている姿にも出会う。絵が好きな子は,絵を描く場面でグループの代表となって活躍する。音楽が好きな子はグループで演奏する時のリーダーとなって活躍する。誰が本当にリーダーに相応しいかは,一緒に活動しているうちに体験的に分かってくる。その中で生まれるリーダーの方が,立候補するリーダーよりもよいことが多い。活動の中で頼りになる子は誰なのか,任せると最後まで責任をもってやってくれる子は誰なのかなどリーダーとしての資質を子どもたちなりにつかんでいる。そして,教師もリーダーのいない活動中の子ども同士の関係を見ているとリーダーとして誰が相応しいのかを見つけることができる。
 リーダーにしたい子が立候補できるように種蒔きをしていくことが,リーダーを育てることになるのかもしれない。