ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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保護者の協力を得る

2007-10-24 | 育児
 時間に追われている毎日のくらしの中で保護者に情報を提供する時間を生み出すことはなかなか大変である。しかし、子どもを伸ばすためには自分一人の力は限られている。一番力になってもらえるのは保護者。ただ、その保護者の考えは様々。
・子どものことは任せているから先生お願いします。
・子どもが人質に取られているから仕方ないから協力しようか。
・我が子のためになるなら協力しようか。
・子どもたちのためなら少しでも協力しようか。
等、協力的な保護者から非協力的な保護者まで様々である。少しでも協力的な保護者を増やすことは、学級経営にとって大きなプラスとなる。その努力をした方が子どもは変わりやすいこともある。
<保護者に伝えたいこと(見せたいこと)>
・私の教育観やそれに基づいた指導(この先生なら安心して任せられる)→授業参観や通信などで精一杯伝える。
・子どもへの愛情(うちの子を大事にしていてくれる。)→事が起きたときの対応や日頃の子どもの情報(成長や変化)を伝える。
・伸びた子どもの姿(うちの子に力をつけてくれる。)→成長や指導の成果を評価し伝える。
・協力への感謝(保護者の支えがあってできる。)→一緒に子育てをしたいという気持ちを伝える。
 子どもへの対応の意図が誤解されて伝わることは極力さけたい。そのためには、こまめな情報提供が必要となる。子どもに伝えさせることはできるだけ避けたい。自分の都合のよい解釈や理解不足でうまく伝わらないことがある。きちんと教師の声で伝える。我が子の言葉は受け入れやすい。これが誤解の元になる。問題が起こるのはこの誤解から始まることが多い。
<誤解を避けるための努力>
・定期的に通信を発行する。(1~2週間に1回は出したい。)
・個々の家庭への連絡(頑張っていることや素晴らしいと感じたことを伝える。困ったことや問題は、一緒に考えるスタンスで話す。できるだけお願いは少なくする。)
・授業参観や行事で保護者に直接見られるチャンスを大いに生かす。(愛情たっぷりに子どもに接している自分や子どもとの関わりのよさを見せる。まずは笑顔。それと優しい言葉かけ。)
・欠席した子どもへの配慮(体調、進路、学校の様子など直接伝えることと出席した子どもの欠席した子どもへの対応(心配する仲間を作る))
・協力的な保護者への感謝(助けていただける感謝を伝える(直接的・間接的に)。
・無理なお願いはしない。(それぞれの家庭の事情を踏まえて、せめてこれだけはのお願いをする。お願いする内容によっては教師が楽をするためだと捉えられることもあるから気をつける。最低ならばできない保護者の数も少なくなる。できなくても責めないで子どものカバーに回る。こどものためにしていることを伝えるチャンスとなる。)
※理屈よりも感情で人は動くことが多い。直接関わったときの保護者の気持ちへの配慮を欠くと他の保護者へマイナス面が広がる。これは早い。保護者同士のネットワークはなかなか見えないが、関係がうまくいっているとプラスに働く。逆だとマイナスとなる。
<保護者に伝えたい言葉>
「よく助けて頂けるので助かります。」
「いつも心配していただき、ありがとうございます。」
「おかげで、無事に済ますことができました。ありがとうございます。」
「○さん方の協力があったんですよ。みなさんによろしく伝えてください。」
「私がとても喜んでいた(感謝していた)と伝えて下さい。お願いします。」
「そう言っていただけるのは、とてもありがたいです。」
「ありがとうございます。それには気づいていませんでした。助かりました。」
「お母さんの力はやはりすごいですね。私には到底力が及びません。」
<子どもに話したい言葉>
「あなた思いのいいお母さんだね。大事にしてもらっていて幸せだね。」
「○さんのお母さんってすごいね。」
「心配して声をかけてもらえたよ。優しいお母さんだね。」
「お願いしたら、すぐにしてもらえたね。思いやりのあるお母さんでよかったね。」
「先生がとても喜んでいた(感謝していた)と伝えてね。」
「○さんのおうちの人たちに助けてもらえたからできたんだね。有り難いね。お礼を言ってね。」
「あなたの事を心配しているから、こんなことができるんだね。おうちの人を大切にしてね。」
 言ってよかった、してよかったという思いがあると次の行動を生む。保護者に助けてもらっているという思いが伝わると助けて頂ける。(自分の子どものためになるからして当たり前と思って対応するとトラブルを生む。)まずは感謝から。