ひよりの音楽自己満足

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10.12.26 stella lee jones

2010-12-29 07:45:43 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.12.26 吉祥寺Silver Elephant 
<PROGRESSIVE LIVE 2010>
FLAT122やエレアス等で活躍されているギタリスト<平田聡さん>率いるプログレバンド<stella lee jones>。結成は2009年5月頃でエレアス結成とほぼ同時期だったようで。メンバーは平田さんの他、ピアノ<佐藤真也さん>、ベース<三ケ田晋さん>、ドラムス<谷本朋翼さん>、パーカッション<工藤げんたさん>、アコーディオン<佐々木絵実さん>、そしてヴァイオリン<テイセナさん>の7人という大所帯バンドです。エレアスのライブで平田さんとテイセナさんの素晴らしい演奏に惹かれてstella lee jonesにも興味を持ったのですが、どういうわけかなかなかスケジュールが合わなくてこれまでライブを観れずにいたんです。そして今回やっと観れるチャンスが。いったいどんなサウンドを聴かせてくれるのか、対バンも観たいバンドなので12/26を楽しみにしていました。

 さて当日。朝から所用で静岡市に行っていたもので、新幹線で東京へ。でも早めに吉祥寺に着いたので、まずお店に行って予約したチケットを買って、それから1時間ほど夕食をとったり、CD店をチェックしたり。そして開場時間にお店にいって若い整理番号だったので余裕で席をGETして開演をノンビリ待つことに。お客さんはいつものプログレファンと、最後のバンド目当てのいつもとちょっと異なる客層の方々が混在し、ほぼ満員ですね。
 ステージは後方左からエレピ・ベース・ドラムセット・コンガにジャンベその他いっぱいのパーカッション群。フロントは左がギター、中央がヴァイオリン、そして右がアコーディオンです。

 18時5分ころ、客席が暗くなってメンバーの皆さんがステージに登場!拍手で迎えられます。テイセナさん、今日はGパンと黒地にお花柄のトップスでフワフワの襟にリボンが。とっても可愛いっす。平田さんはグレー系スーツでキメてシブくてかっくいいっす。
 1曲目は「Synapse」。シンバルのアップテンポのリズムからはじまってピアノ・ギター・ベースがユニゾンでテクニカルなリフを奏で、ヴァイオリンがゆらゆらとしたリフ、ピアノが綺麗なフレーズを奏でて。そしてヴァイオリンがロマンティックなフレーズを美しく奏でて。その後一旦静かになり、アコーディオンがゆったりとしたリフを鳴らし、ヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、そしてギターがメロウなフレーズを奏でて。中盤ではパワフルなパーカッション&ドラムをバックに伸びやかに力強く。中盤ではピアノの綺麗なソロ、ギターのメロウでテクニカルなソロ、ヴァイオリンのロマンティックなソロと続き、バックではドラムが叩きまくりで盛り上げます。終盤ではミドルテンポのリフが雄大にながれ、そしてブレイクもキメてそしてダイナミックなリフへ。ヴァイオリンの艶やかな音色も。ラストはアップテンポのパワフルなドラムとユニゾンリフでFin。

 続いて2曲目は「Kagerou」。シーケンスの神秘的なサウンドが響き、パーカッションがターンテーブル風のマシンでディスクスラップのようなサウンドを。そしてパワフルなパーカッションリズムでギターがアルペジオリフを奏で、シンバルのアップテンポのリズムにのってキーボードが伸びやかなサウンドを響かせ、ヴァイオリンがパワフルなリフを、アコーディオンが素朴な音色を、まるで波のように引いては押し寄せる感じで聴かせてくれます。その後ピアノのアヴァンギャルドなソロからアップテンポでギターとヴァイオリンのパワフルなユニゾンリフと、アコーディオンとヴァイオリンのゆったりと伸びやかなフレーズ、そしてユニゾンでパワフルでダイナミックなリフを鳴らして盛り上がって。中盤ではアコーディオンとギターがテクニカルなリフを奏で、パワフルな変拍子リズムにのってヴァイオリンが明るく爽やかなリフを。その後ピアノの綺麗なリフをバックにヴァイオリンのゆったりとロマンティックなフレーズがながれ、ギターがまろやかなサウンドでエモーショナルなソロを。そしてピアノとヴァイオリンとベースがユニゾンリフ、アコーディオンがアップテンポで力強いリフを。佐々木さんは足を上げてエネルギッシュに。ダイナミックなリフからギターがメロウで伸びやかなフレーズを奏で、そしてアコーディオンとピアノが力強いリフをまるで波が押し寄せてくるかのように響かせて。終盤ではヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンで伸びやかでゆったりとしたフレーズを奏で、その後ギターが力強くメロディアスなフレーズを弾いたあと、ピックスクラッチのヘヴィサウンドを鳴らして、パワフルに盛り上がってFin。

 「こんばんは、stella lee jonesです。はじめまして」「たくさん集まってくださって」「クリスマスが終わって盛り下がった日にきてくださってありがとうございます」って平田さん挨拶を。そして演奏した2曲のタイトルを言おうとしますがド忘れしたようで、メンバーに「なんでしたっけ?」って聞いて爆笑!ここでFLAT122のCDを「今日忘れた」って。テイセナさんはご自身のソロCDを持ってこられたようで「ちゃっかりしてますね」って爆笑!

 3曲目はテイセナさんの曲で「Ceaseles memory」。パーカッションがさざ波の音や鈴虫の音、そしてウインドベルを鳴らし、ギターがアルペジオのゆったりとした幽玄な音色を響かせて、ヴァイオリンがしっとりと哀愁ただようフレーズを奏で、アコーディオンも加わって。パーカッションのトライアングルの音色がいいアクセントになって響きます。その後ピアノリフをバックにアコーディオンが素朴でしっとりとしたメロディを奏で、ヴァイオリンとアコーディオンのユニゾンからヴァイオリンののびやかでしっとりとしたフレーズがながれて。中盤では一旦止まったあと、キーボードがコミカルな音色でリズミカルなリフを弾き、ヴァイオリンがゆったりとたおやかに、ギターが素朴な音色でゆったりとメロウに、そしてアコーディオンも加わって大河のながれのようなゆったりとしたフレーズを奏でて。終盤ではアコーディオンとギターがしっとりとしたリフを、ヴァイオリンが伸びやかに力強くメロディを奏でて、そして徐々にパワフルにダイナミックにドラマティックに盛り上がって。ラストは一旦止まってキーボード・ギター・アコーディオンがゆったりとリフを奏で、ヴァイオリンの伸びやかな音色がながれてFin。

 「ありがとうございます」って平田さん。今日は全部で6曲を予定されているそうで。「次は2曲続けて・・・」って曲のタイトルを言おうとしますが、また「なんでしたっけ?」ってド忘れされて爆笑!「2曲続けるってことはわかってるんですね」って谷本さんがツッコミをいれてさらに爆笑!

 谷本さんがスティックでカウントをいれると「あ、ちょっと待って!」って平田さん、エフェクターのセットがまだのようで。そして4曲目の「クラウズ」がはじまります。パワフルなドラムからダイナミックなバンドリフが。そしてアコーディオンのしっとりとしたリフからヴァイオリンの伸びやかなフレーズがゆったりとながれて。ヴァイオリンとアコーディオンが幽玄なフレーズを奏で、ギターがゆったりとしたフレーズを弾き、ヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンで。ドラムがパワフルに叩きまくり、ミドルテンポでヴァイオリンとアコーディオンがリズミカルにユニゾンリフを、ギターがテクニカルなリフを奏でて。中盤では一旦止まってピアノがしっとりとしたリフを、ギターがアルペジオメロを奏で、そして神秘的でスペーシーなサウンドが場内に響き渡って、ピアノの哀愁ただようソロへ。その後ミドルテンポでリズミカルになってアコーディオンのパワフルなソロ、ギターの弾きまくりのテクニカルなソロが。ドラムも叩きまくってます。そしてゆったりとロマンティックなムードになってアコーディオンとヴァイオリンがユニゾンで、ギターも加わってゆったりと。終盤ではパワフルでダイナミックなドラムからギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフがダイナミックに。そしてマーチング風スネアにのってパワフルなリフが。ラストはヴァイオリンとアコーディオンがしっとりとしたフレーズを奏でて。

 続いて5曲目は「Parallel Railways」。雑踏の音のSEがながれ、げんたさんが電車の車掌さんのようなホイッスルを鳴らすとアコーディオンが♪シュッシュッ!って蒸気機関車の発車するサウンドを鳴らして、それが徐々に早くなって、さらにパーカッションがマラカスをシャカシャカと。ドライブ感躍動感たっぷりでかっくいいっす。そしてアップテンポのパワフルなドラムがはいってピアノが力強いリフを、ギターとアコーディオンがテクニカルなユニゾンリフを奏でて。その後ヴァイオリンが力強く爽やかなフレーズを奏で、ギターとアコーディオンが躍動感たっぷりのリフを。中盤ではギターとヴァイオリンがハーモニーで力強いフレーズをパワフルなベースとともに奏で、アコーディオンも加わったユニゾンリフからアコーディオンのテクニカルなソロが。ラストはアコーディオンが♪シュッシュッ!って蒸気機関車音を鳴らし、今度は徐々にゆっくりと。そして最後はジャバラをおもいっきり伸ばして♪シュ~ってまるで停車したかのように。再び雑踏のSEがながれてFin。

 「ありがとうございます」って平田さん。5曲目がポップな雰囲気の曲ってことから「AKBに唄ってほしいけど5拍子だから無理かな」って。ここで「もう終わりかな?あ、もう1曲あった!」って爆笑!次の曲が最後ということでまず各メンバーのライブインフォを。Stella lee jonesは次回は来年4/9で、あのAPJと対バンだそうで。平田さんが難波さんを「山下達郎さんや竹内まりやさんらと共演している・・・」って紹介しますが、げんたさんが「難波さん紹介するなら“センス・オブ・ワンダーの”って言ったほうがわかりやすいでしょ」ってツッコミをいれて爆笑!ここはプログレの聖地であるシルエレですもんねぇ。ナイスツッコミです。平田さん「APJこないだ観に行ったんですけど、素晴らしいですね。MCが最高でした」って爆笑!すると「その挑戦的な態度は何なんだ?」ってげんたさんがツッコミを。
 ここで「じゃあついでに」ってメンバー紹介を。「可愛いとこから、テイセナさん!」拍手です。そしていきなり「熟女!」って平田さん。佐々木さん立ち上がって「何で!ひどい!」って大抗議!平田さん平謝りであらためて「佐々木絵実ちゃん!」って。続いて「ピアノ、佐藤信也くん!」拍手です。佐藤さんは体調を崩しておられるとか。でもここまではパワフルな演奏を聴かせてくれてます。「ベース、三ケ田晋さん!」拍手です。「ドラムス、谷本朋翼さん!」拍手です。「じゃあそういうことで・・・」って平田さん。でもあらためて「パーカッション、工藤げんた!」拍手です。そしてげんたさんが速攻で「ギター、平田聡!」って。もちろん拍手です。

 オーラス6曲目は「眩暈/めまい」。パワフルでミステリアスなリフから叩きまくりドラムとともにアップテンポではじまってスリリングに展開していきます。ユニゾンのテクニカルなリフからギターが弾きまくりのアグレッシブなソロを。ベースもめっちゃテクニカルにラインを弾いて。ソロが終わると拍手です。続いてピアノがゆったりと幻想的なソロを。静かななかドラムがアタック音を響かせ、パーカッションが神秘的に鳴らしそして音が飛び交うカオス状態に。その後叩きまくりドラムをバックにピアノがパワフルなソロを。アップテンポになって佐藤さんめっちゃエネルギッシュにアグレッシブに弾きまくって。凄いっすね。体調が悪かったなんて信じられないっす。ソロのあと佐藤さんがリングモジュレーターのような効果音を響かせ、そしてドラムのパワフルなリズムからギターとベースのテクニカルなリフが。中盤ではめっちゃ叩きまくりのドラムソロがたっぷりと。これまたエネルギッシュですごい迫力で超かっくいいっす。終盤はパワフルでヘヴィでダイナミックなリフがスリリングに展開され、叩きまくり弾きまくりで盛り上がって、ラストはテクニカルなユニゾンをキメてFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀を。「ありがとうございました。Stella lee jonesでした。またお逢いしましょう」って平田さん挨拶を。時計を見ると19時3分と、約1時間のとっても素敵なライブでした。
 初めて観た聴いたstella lee jones、まずは7人編成のその厚いサウンドに圧倒されちゃいましたね。凄い迫力です。そしてメンバー皆さんのその高い演奏力による絶妙なアンサンブルもたっぷり堪能でき、テクニカルなソロも聴けて満足っす。ひょっとするとかなりJAZZ寄りで前衛的で難解なのではと勝手に想像していたんですけど、それどころかパワフルでダイナミックでしかも繊細で美しい面もありのドラマティックな聴き応えのある曲も多くて、なおかつ各パートも良さもふんだんに楽しめてめっちゃ嬉しかったっす。MCも面白かったしね。平田さんの軽いボケに谷本さんやげんたさんのツッコミはもう爆笑でした。次回のライブもぜひとも観にいきたいっす。そして現在制作中らしいアルバムもすっごい楽しみです。