ひよりの音楽自己満足

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人間椅子 0th

2010-01-01 08:56:35 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。
 <人間椅子>は、ギター&ヴォーカルの<和嶋慎治さん>と、ベース&ヴォーカルの<鈴木研一さん>が中心となって1987年に結成されました。
 別々の中学ながらもその頃から交流があったという和嶋さんと鈴木さん。同じ青森の高校に進学して、お二人が中心となって<死ね死ね団>というバンドを結成して、サバスやクリムゾンなど70年代のロックのコピーを中心に活動されたそうです。そして別々の大学に進学し上京。東京でも<死ね死ね団>の活動は続け、卒業後も就職はせずにプロになることに。
 1987年、同名のバンドが存在していたため、お二人共に好きな<江戸川乱歩氏>の小説から<人間椅子>と改めることに。そしてそれまで流動的だったドラマーに<上館徳芳さん>が加入されます。
 1989年、当時のバンドブームの火付け役ともいえる深夜のTV番組「平成名物TVイカすバンド天国」(通称イカ天)に出演し、ハイレベルな演奏テク&独特な楽曲&鈴木さんの“ネズミ男”コス人気沸騰!そしてこの年にその“イカ天”レーベルから1stアルバムへの序章となる0枚目のこのアルバム「人間椅子」が発表されます。
 アルバム1曲目は「人面瘡」。透明感のある綺麗なサウンドのギターのアルペジオからはじまって、一転アップテンポのパワフルなリフが。ノリノリのリズムで和嶋さんの力強いヴォーカルと短いギターソロが楽しめます。かっくいい曲です。
 2曲目は「陰獣」。ミドルテンポのドゥーミーなリフで鈴木さんの独特の節回しのヴォーカルがうねります。中盤ではアップテンポのノリノリリズムで和嶋さんのヴォーカル&ギターソロも。終盤は再びミドルテンポでうねりまくります。
 3曲目は「りんごの泪」。ミドルテンポのパワフルなシャッフルビートリフからはじまって、鈴木さんの味のあるイントネーションのヴォーカルが。サビは和嶋さんとコーラスで。中盤から和嶋さんが津軽弁のセリフからミドルテンポでヴォーカル&津軽三味線風リフとソロも。
 4曲目は「猟奇が街にやって来る」。和嶋さんヴォーカルのアップテンポのストレートなポップロック調の曲。中盤ではギターソロ、そしてリフ&狂気の叫び(?)が。終盤にはエモーショナルなギターソロも。
 5曲目は「神経症I LOVE YOU」。和嶋さんヴォーカルのアップテンポのストレートな歌謡曲ロック。なんとなく初期の<子供ばんど>の雰囲気に似てるような感じがしますね。
 6曲目は「人間失格」。ミドルテンポの引きずるようなリフからダークにヘヴィにはじまります。ヴォーカルはパワフルなユニゾンのお経調で。中盤では時計のリズムのようなベースリフにのってギターのナチュラルなサウンドが空間を浮遊します。そしてアップテンポで明るく壮大なリフがながれ、そしてラストはパワフルに♪ないないない!って。
 7曲目は「桜の森の満開の下」。ミドルテンポのドゥーミーでうねるリフ&ヴォーカルが。そしてギターリフからアップテンポのドライブ感たっぷりのビートになって、ヴァースのあとはアグレッシブなギターソロがたっぷりと。その後再びミドルテンポのドゥーミーな曲調になり、パワフルなシンバル連打からテンポアップしてノリノリモードに。ラストはギターソロのあと盛大なエンディングを迎えます。ドラマティックな曲です。 
 演奏は文句ナシなのですが、ダークでヘヴィなサウンドが欲しいのに音が全体に軽いんですよね。サウンドプロダクションがチープすぎてちょっと残念です。しかしこのうちの3.6.7は次の1stアルバムに音質アップして収録されます。1.2.4も後に・・・

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2 コメント

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あけましておめでとうございます (蟲子)
2010-01-03 09:11:27
今年も、音楽と共に明るく楽しく癒されながら、よい年にしましょうね♪
ヨロシクお願いいたします!

この0thアルバム、当時は聴いてるとヘビーサウンドに感じてましたが、1thや20周年ベストが発表されるごとに聴くと、録音機材の進化がハッキリしますね!

0thは、やはり聴き比べると、軽いですもんね。
人間椅子、20年の音響の歴史みたいな(^-^)

音楽って愛聴を始めた年代に、気持ちも若返りますよね(^∀^)
今年も宜しくお願いします (ひより)
2010-01-03 13:14:34
 わぁ!蟲子さん、いらっしゃいませ!
あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
自分は昨年は後半散々でしたので、今年は良い年にしたいものです。
人間椅子、デビュー当時の”イカ天”の頃って自分は全く知らないんですけど、やはり”色モノ”扱いだったんですかねぇ?このアルバムではコミックバンド的な軽めのサウンドプロダクションにされちゃってるような気がします。
89年頃ってバブル絶頂期で仕事がめっちゃ忙しくてTVは全く見れなかったっす。でもあの頃が懐かしいですね。

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