ひよりの音楽自己満足

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12.3.8 くじら日和

2012-03-12 00:03:54 | ライブレポ ROCK
◇ 2012.3.8 、高円寺Show Boat
 2010年3月、<人間椅子>のギタリスト<和嶋慎治さん>は<ムーンライダーズ>の<鈴木博文さん(AcoG,EB)><白井良明さん(AcoG)><武川雅寛さん(Violin)>のお3方とともに<弾き語り四人衆>というユニット名でアコースティックライブを敢行されました。メンバーそれぞれのソロコーナーや、4人が入れ替わり立ち代わりでDUOになったりトリオになったり、4人で一緒になったりと多様な組み合わせで、アコースティックギター&ヴァイオリンでブルーズやカントリーやアイリッシュサウンドなどなどたっぷりと楽しませてくれたそうです。和嶋さんのソロコーナーでは<人間椅子>の曲のアコースティックバージョンを5曲演奏されたそうで。その後、そのときのライブ音源がこの年の9月にCD発売され、レコ発ライブも行われて。
 そして翌2011年の11月に行われた“人間椅子倶楽部会員限定ライブ”。昨年からメンバー個人のソロコーナーが設けられ、おのおの3曲づつ演奏されて。和嶋さんは昨年はお1人でアコギで弾き語りをやられたのですが、この年のコーナーでは<弾き語り四人衆>で共演されたヴァイオリン奏者の“くじらさん”こと武川さんを迎え、お2人で人間椅子の曲のアコースティックバージョンを演奏されました。その時に和嶋さんがこのDUOを<くじら日和>と名づけ、くじらさんも了承されて、これからも活動を継続するようなお話をされていたんですね。
 それが今年2012年に本当に始動してビックリ!いつものように人間椅子の情報ブログをチェックしていたら、3/8に高円寺で<山本恭司さん>と<くじら日和>の対バンライブの情報がUPされたんです。もちろん速攻でチケットを購入して当日を楽しみにしていました。

 さて当日。仕事を終えて大急ぎで高円寺へ向かって。着いたのは5分前でした。受付を済ませてフロアーへ。本日はイス席でもうすでにほぼ満席。なので後ろで立見です。後ろから見た感じだと女性客が多いような。
 19時35分ころ、客席が暗くなって、薄暗いステージはブルーのライトが。そしてくじらさんと和嶋さんが登場して大拍手で迎えられます。ステージ向かって左にくじらさん、左が和嶋さんで、お二人ともイスに座って演奏です。衣装は普段着ですね。
 「くじら日和です」ってくじらさん、大拍手!でも「まだはじまりませんよ。まずはチューニングです」って和嶋さん、爆笑!「和嶋くんに誘ってもらって、今日は2回目ですね。長くやるのは初めて」ってくじらさん。「ある意味、今日が1stライブ、デビューライブです」って和嶋さん、大拍手!「遠目でみてくれたら」って。「ほんとはしゃべらないですましてはじめるつもりだったのに」ってくじらさん。ここでシーンとして。「固唾をのんで静まりかえるなかでチューニングするのも・・・」って和嶋さん。するとPAさんが気を遣って再びBGMをながして。「BGMはくじら日和にふさわしくアンニュイシリーズ」って和嶋さん。

 チューニング完了で「じゃあそろそろはじめましょうか」って和嶋さん。「このへんでBGMをフェードアウトしてもらえると・・・」ってくじらさん。はじまった1曲目は「白日夢」。ヴァイオリンのしっとりとした音色がゆったりと響き、レッドライトのなか、ギターのミステリアスなリフがながれ、そして和嶋さんのヴォーカルがしっとりと。ディレイの効いた浮遊感たっぷりの幻想的な雰囲気です。その後ヴォーカルが伸びやかに力強くなり、サビではほのぼのした感じで爽やかでリズミカルに心地よくながれて。2ndヴァースでは力強いアルペジオリフを弾きながら伸びやかに歌って。終盤では力強いヴァイオリンリフをバックに歌い上げて盛り上がって。ラストはレッドライトのなか、幻想的な雰囲気で静かになって。

 「どうもありがとう」「“くじら日和”です、宜しくお願いします」って和嶋さん、大拍手!ここで和嶋さんがこのユニットの説明を。弾き語り四人衆ライブで、くじらさんのヴァイオリンサウンドに「味をしめて」それで昨年のFCライブにゲスト出演をお願いしたそうで。で、ライブをやるに当っていきなりワンマンは厳しいので、恭司さんに対バンをお願いしたそうで。和嶋さんは以前に恭司さんのライブを観にいってめっちゃ感動されたとか。
 「普段と違って勢いよくしゃべれない」って和嶋さん。「弾き語りってお客さんも静かになるでしょ」って。「オリジナル曲も作りたいですね」って和嶋さん。「無理やり誘ってるみたいで・・・」って爆笑!「そんなことないですよ。出来たらいいね」ってくじらさん。

 2曲目は「愚者の楽園」。まずはスライドギターソロ。アコギのスライドもいい感じですね。そこにヴァイオリンが加わって幻想的な音色を響かせて。そしてギターがブルージーなリフ
、ヴァイオリンが哀愁ただようフレーズを伸びやかに奏でて。その後ミドルテンポのパワフルなブギー調のギターリフとリズミカルなヴァイオリンリフからパワフルなヴォーカルがはいってノリノリで盛り上がって。間奏ではエモーショナルなヴァイオリンソロと、スライドギターソロが。終盤は再びパワフルにリズミカルに盛り上がって、ラストはリフをユニゾンでキメてFin。

 「ありがとうございます」って和嶋さん。「この辺でくじらさんも何か1曲?」って和嶋さん。「じゃ歌います」ってくじらさん、大拍手!ムーン・ライダーズが活動休止宣言をされましたが「ソロとかかえって忙しくなった」ってくじらさん。
 3曲目は「弱気な不良」。ムーン・ライダーズの曲なのか、くじらさんのソロの曲なのかわかりませんが。ミドルテンポのパワフルなギターリフとヴァイオリンの伸びやかで力強い音色がオレンジライトのなかでながれ、そしてくじらさんの太く力強いよく通る声がなだらかに雄大にながれて。すっごいい声です。間奏ではヴァイオリンとギターのブレイクを交えたリズミカルなユニゾンリフ、テクニカルで爽やかなユニゾンリフが。それが徐々に力強くなって。終盤は力強いヴォーカルから盛り上がって、ヴァイオリンリフとギターフィルの掛け合いから、ラストは弾きまくりでFin。

 「どうもありがとう」ってくじらさん。物販で「CD売ってるんですよね」って和嶋さん。でもくじらさん「ごめん、自分の全然知らない」って。ここでくじらさんはヴァイオリンを置いてマンドリンの準備を。和嶋さんは中学の頃に音楽雑誌等でBOWWOWを知って「こんな風になりたい」って憧れていたそうで。ムーン・ライダーズにも憧れていたそうですが「年寄り扱いしないでくれる?」ってくじらさん。さらに「和嶋くんも人のこと言ってらんないよ」って爆笑!
 「普段のスタイルもいいよね。いつもの着物じゃなくて。着替えとか大変じゃん」ってくじらさん。「白塗りのひとも居ますんで」って和嶋さん、爆笑!「悪い人たちじゃないんですよ」ってさらに爆笑!

 「マンドリンの音が大正琴みたいで、2人でリハしてたら“お稽古”みたいだった」って和嶋さん。4曲目は「品川心中」。ギターとマンドリンでユニゾンで出囃子メロをゆったりとユニゾン。ほんとに大正琴の音色で“和”の情緒たっぷりです。そして和嶋さんのカウントからアップテンポでリズミカルなリフをユニゾンで鳴らし、和嶋さんのパワフルなヴォーカルがはいって。サビではくじらさんが“よぉ~”“はっ!”って合いの手を絶妙に入れて。これいいですねぇ。中盤では爽やかに雄大にながれ、そして哀愁ただよう音色のマンドリンソロ、続いてテクニカルな三味線風ギターソロが。その後、パワフルなリフから落語コーナーです。ここではくじらさんがバックでずっとリフを弾いてました。和嶋さん、いつもより緊張されてたような?終盤再びアップテンポのヴァースに戻ってリズミカルに歌って、ラストはリズミカルなリフを掛け合いやユニゾンでテクニカルに奏でてFin。「おあとが宜しいようで」って和嶋さん、大拍手です。
「落語のあいだ、くじらさんがずっとリフを弾いててくれて、なんか申し訳ないような気持ちになった」って和嶋さん。「そんなことないよ」ってくじらさん。でもアルバムバージョンのようでよかったですね。

 「今日のために新しくディレイを買いました」って和嶋さん。「これが楽しくてかけすぎてしまって」「私だけの話ですみません」って爆笑!ここでちょこっと和嶋さんのお説法が。「魂というのは根本は一体なのでは」「すべての美しいものは実は同じ存在で見え方が違うだけ」「なんか難しいこと言ってます」って和嶋さん。「なんか言ったほうがいい?」ってくじらさん、爆笑!

 5曲目は「胡蝶蘭」。ギターのハーモニクスリフからゆったりとはじまって。ディレイ効果で浮遊感たっぷりに幻想的にながれ、そのなかを和嶋さんのヴォーカルとヴァイオリンサウンドが伸びやかに響き渡って、サビでは力強く歌い上げて盛り上がって。間奏ではオレンジライトのなか、ヴァイオリンとギターのパワフルなリフがリズミカルにノリノリモードで展開し、掛け合いやハモりやユニゾンも。終盤ではヴァースに戻って浮遊感たっぷりに幻想的に、そしてサビでは歌い上げてドラマティックに展開し、ラストは元のハーモニクスリフがゆったりと。

 「長い曲を続けてしまいました」って和嶋さん。和嶋さんは今年1月初頭から「この日のためにタバコやめました」って。当初は湿疹ができたり、2月には鬱にもなったそうで「さすがにヤバいと思って病院に行った」そうです。でもお医者さんに“禁煙鬱”という症状はよくあることと教えてもらって気が楽になって、鬱を乗り越えたそうで「いま楽しい」って拍手です。そして「声が高校生のときみたいになった」って。「いいことずくめなんだね。ボクは吸うけど」ってくじらさん、爆笑!「最初は苦しかったけど、やめてよかったです」って和嶋さん。「じゃあずっとやめてください」ってくじらさん。そして「こんなにたくさんのお客さんがきてくれて、ありがとうございます」って大拍手!

 「ちょっとカバーやりましょう」「2人で大胆に」ってはじまった6曲目は「21st Century Schizoid Man」。ミドルテンポのヴァイオリンとギターのめっちゃパワフルなユニゾンリフからはじまって、力強いツインヴォーカルでハモってめっちゃかっくいいっす。そしてリフがお2人で息を合わせて徐々に早くなって、アップテンポでリズミカルなリフをユニゾンで奏で、その後ギターのパワフルなリフをバックにヴァイオリンの伸びやかな音色がながれ、次はヴァイオリンリフをバックにテクニカルなギターソロが。緩急をあわせて息ぴったりに。中盤ではパワフルなリフからテクニカルなユニゾンリフで、ブレイクもぴったりにキメて、そしてリズミカルにハモって、それが徐々にテンポダウンして。終盤再びパワフルなテーマリフに戻って、ツインヴォーカルで歌って、ラストはパワフルなリフがスピードアップしていってアグレッシブに弾きまくって。
 「どうもありがとう」「いやぁ~緊張した!お客さんも緊張したでしょうが、やってる方も緊張した」って和嶋さん。

 「くじら日和、最後あと1曲になってしまいました」って和嶋さん。「えぇ~!」ってお客さんたち。「すいません、時間オーバーしちゃいました」って和嶋さん。「恭司さんに謝んなきゃ」ってくじらさん。「あとで楽屋で恭司さんに謝ります」って和嶋さん。「またやったら来てくれますかね?」って。もちろん大拍手です。「かっちりしたスケジュールでやってるわけじゃないんで、いつになるかわからないけど」「よかったらまた来てください」って大拍手!

 オーラス7曲目は「悪魔と接吻」。ギターのパワフルなリフとヴァイオリンの伸びやかな音色からはじまって、そしてアップテンポのリズミカルなカッティングリフがはいってノリノリモードで和嶋さんのヴォーカルがはいって。ノリノリになれないのがなんかもどかしいっす。間奏ではヴァイオリンのパワフルなソロが。その後ヴァースに戻ってパワフルにリズミカルにノリノリで。

 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございました。くじら日和でした」「良いお日和でした」って和嶋さん。時計を見ると20時40分、大拍手のなかライブ終了です。1時間ちょいの素敵なライブでした。
  思っていたよりもパワフルでノリがよくてかっこよかったっす。アコギでのスライドギターもいい音してましたね。ヴァイオリンの幻想的なサウンドもほんと素敵でした。くじらさんのヴォーカルを初めて聴いたんですけど、太くてよく通るいい声でしたね。またぜひ人間椅子の合間にやってほしいっす。
 このあとの山本恭司さんのアコギライブも観たかったんですけど、明日の仕事を考えてあきらめて帰りました。残念っす。

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