ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

SIBERIAN NEWSPAPER  ASIATIC SPY

2012-07-11 00:02:19 | フュージョン
 昨年(2011年)好きなバンドのライブがあり、そのときの対バンさんがヴァイオリン奏者を擁する<SIBERIAN NEWSPAPER>というバンドだったんです。で、自分はこのバンドのことを全く知らないままライブを観たんですけど、とっても素敵なサウンドでめっちゃ楽しめたんです。大自然の広大な景色や街中の風景など、世界各地の様々な景色が思い浮かべられるような、のどかで爽やかな曲や楽しい曲、アツく激しい曲、しっとりと美しい曲などなど。で、事前に購入してあったアルバムを紹介させていただこうかと。
 <SIBERIAN NEWSPAPER>、2005年にギターの<阿守孝夫さん>が中心となって結成されました。他メンバーは、ヴァイオリン<土屋雄作さん>、ピアノ<藤田一宏さん>、パーカッション<平尾正和さん>、コントラバス<山本周作さん>、クラシックギター<真鍋貴之さん>。現在はこの6名のようですが、もう1名、現在長期休養中のディジュリドゥ他の<藤田聡さん>がいらっしゃいます。アルバムも現在まで4枚発表され、TV番組やCM等に多くの曲が使われているそうです。
 まずは2006年に発表されたデビューアルバム「ASIATIC SPY」。アルバム1曲目は「INTRODUCTION」。ギター・ヴァイオリン・パーカッション、そして奥深く響くコーラスサウンドと、ヴァイオリンの艶やかな音色がゆったりと響いて。
 2曲目は「柵から逃げ出し亡命する軍馬のはなし」。ダイナミックなリフからパワフルに壮大に始まって、ヴァイオリンの伸びやかな音色がアップテンポの躍動感たっぷりのリズムにのって奏でられ、大空を高速で飛んでいるかのような爽快感たっぷりの曲調に。その後ギターとヴァイオリンのリフとパワフルなパーカッションがスリリングに展開し、そして静かになるとリズミカルなベースリフにのってディジュリドゥの妖しい音色が響き、ヴァイオリンのテクニカルなソロへ。それがパワフルに盛り上がってダイナミックにスリリングに展開して。
 3曲目は「WHALERIDER」。リズミカルなベースリフからはじまって、ヴァイオリンとギターの音色がゆったりと響き、そこにミドルテンポのパーカッションやディジュリドゥが加わってヴァイオリンの伸びやかで更やかな音色がたおやかにながれて。その後ギターリフとベースリフがリズミカルにながれ、そして美しいピアノリフからヴァイオリンのエモーショナルなソロへ。終盤では躍動感たっぷりに盛り上がって。
 4曲目は「MA FIANCEE AUX GANTS VERT」。ギターリフがゆったりとながれ、ヴァイオリンの哀愁ただよう美しい音色がしっとりと。とっても心地よい、心癒される曲調ですね。ラストはハープのような美しい音色が響いて。
 5曲目は「SLOVENIAN MORNING」。ギターのリスミカルなカッティングリフとパワフルなパーカッションからアップテンポで楽しくはじまって、ヴァイオリンのリズミカルで力強い音色がながれて。その後ピアノとギターのリフとヴァイオリンのフィルの掛け合いからメロウでテクニカルなヴァイオリンソロへ。とっても爽やかな曲調です。
 6曲目は「HEBREW CUPID」。ギターの哀愁ただようしっとりとしたリフからはじまって、小鳥のさえずりからミドルテンポのパーカッションとディジュリドゥの妖しい音色をバックにヴァイオリンの哀しく切なげなフレーズがゆったりとながれて。終盤ではヴァイオリンのエモーショナルなソロが。
 7曲目は「ボクの村は戦場だった」。ギターのゆったりとしたリフからほのぼのした感じではじまり、ヴァイオリンの伸びやかな音色が静かにたおやかにながれて。中盤では一転勇ましい曲調に。ピアノのパワフルなリフがはいって、パワフルな躍動感のあるリズムとともにヴァイオリンの力強い音色が響いて。そしてダイナミックなリフが。終盤では一旦静かになるも再び躍動感あふれる力強いリズムがはいって。
 8曲目は「KATHOMANDU NOIR」。ギターのほのぼのした感じのアルペリフとヴァイオリンの流麗な調べからミドルテンポではじまって、綺麗なピアノリフとギターリフをバックにヴァイオリンのたおやかな音色がながれて。優しく穏やかな曲調から徐々に力強く盛り上がっていって。後半ではエモーショナルでドラマティックなヴァイオリンソロが。ラストはダイナミックに盛り上がってFin。前述の通りのとっても素敵なサウンドがたっぷりと楽しめるアルバムです。

KEEP  Rock’n Rocked Rock

2012-02-23 06:21:14 | フュージョン
 キーボード界の巨匠、故<深町純さん>。深町さんの参加アルバムを調べているときに、凄いメンツのスーパーユニット<KEEP>を知りました。80年代初期にアルバムを3枚発表されています。メンバーは深町さんの他、ギター<和田アキラさん>、ベース<富倉安生さん>、ドラムス<山木秀夫さん>の4人編成です。1981年に1stアルバム「DG-581」を発表。そして翌82年に今回紹介させていただく2ndアルバム「Rock’n Rocked Rock」。を発表されます。
 1曲目は「Rock’n Rocked Rock」。ピアノとベースのミステリアスなリフからダークにはじまって、そこにギターが伸びやかな音色を響かせ、そしてパワフルなドラムがはいって明るく爽やかで楽しいダイナミックなバンドリフが。その後テクニカルなギターソロが。最初からアグレッシブにめっちゃ弾きまくってます。そしてパワフルなユニゾンのバンドリフから伸びやかなシンセソロがちょこっと、ギターとベースのユニゾンのミドルテンポのヘヴィリフが。中盤からリズムチェンジしてダンサブルなシャッフルリズムで、短いピアノソロからシンセの壮大なサウンドがながれて、そしてテクニカルなギターソロへ。ドラムも叩きまくってます。終盤では一旦静かになって幻想的な雰囲気に。そしてミドルテンポの力強いリズムをバックにピアノソロが。そしてアップテンポになって明るく爽やかでテクニカルなギターソロが。この曲めちゃめちゃかっくいいっす!
 2曲目は「Moonbeam」。いきなり超テクニカルなユニゾンリフが。そしてハイテンポでスリリングなリフの応酬が展開して盛り上がっていってダイナミックなリフが。その後ミドルテンポで雄大な感じになるも再びハイテンポのテクニカルなリフで攻撃的に。中盤ではハイテンポのリフをバックに力強いピアノソロ、続いて叩きまくりドラムソロが。その後ミドルテンポで伸びやかで爽やかなギターソロがたおやかにながれ、それが徐々に盛り上がっていってめっちゃ弾きまくりに。終盤では鮮烈なシンセリフからギターとベースの力強いユニゾンリフからミドルテンポになってたおやかなメロディがながれて。ラストはスリリングな凄まじいユニゾンリフでパワフルにFin。
 3曲目は「Modja」。ダイナミックなリフからはじまっておもちゃの笑い声が。そして力強いリズミカルなピアノリフがはいってファンキーな感じに。ドラム叩きまくってます。サンバ風のリフにのってギターがヘヴィサウンドで弾きまくって、そして躍動感タップリのリズムにのってピアノとギター楽しいユニゾンリフが。中盤ではテクニカルなピアノソロ、続いてアグレッシブなギターソロ、再びリズミカルなピアノソロ、アグレッシブなギターソロと続いて。終盤ではバンドリフをバックにドラムが叩きまくってます。笑い声もいっぱいのとっても楽しい曲ですね。
 4曲目は「Aristocrat Bachelor」。リフからパワフルにはじまって、壮大な感じに。そしてミドルテンポの落ち着いた感じのなか、ヘヴィギターリフをバックにトーキングモジュレーターのようなサウンドがながれ、リフのあとエモーショナルなギターソロ、シンセソロが。その後ダイナミックなリフでギターもシンセも弾きまくりで、掛け合いのようなスリリングなリフが。中盤ではダイナミックで壮大なリフのあと、ミドルテンポのパワフルなリフをバックにエモーショナルなモーグソロがたっぷりと。そしてアグレッシブなめっちゃ弾きまくりギターソロへ。
 5曲目は「Ballad」。しっとりとしたシンセリフと味わい深いベースラインがゆったりと心地よくながれて。ほのぼのする感じのベースのメロディにうっとりです。中盤では泣きのメロウなギターソロが、といっても弾きまくってます。終盤ではゆったとしたベースラインとギターのエモーショナルなフレーズがながれ、そしてギターがフェードインして、ベースがメインになってしっとりと静かに。
 めっちゃパワフルでテクニカルで弾きまくり叩きまくりの凄いエネルギッシュなアルバムですね。JAZZ・フュージョンというよりも、タイトル以上にROCKしている、いや、どちらかというとハードロックアルバムですね。和田師匠めっちゃヘヴィに弾きまくりだし、富倉さんのベースもぶっというえにテクニカルだし、山本さんのドラムもパワフルに叩きまくって。ただ、主役であるはずの深町さんのキーボードがあまり全面に出ていないような。もっとギターに対抗して暴れてほしかったですけど、でもでも素敵なピアノ&シンセサウンドが堪能できますね。他のアルバムも機会があれば聴いてみたいっす。

Yuka & Chronoship  Water Rencarnation (Full Album)

2011-12-25 07:11:58 | フュージョン
 シンガーソングライターであり、キーボーディストの<船越由佳さん>率いるバンド<YUKA & CHRONOSHIP>。以前紹介させていただいた、2007年に発表され、i-tune販売されていた6曲入りデビューアルバム「WATER REINCARNATION(水の輪廻)」。このアルバムが2011年6月に新たに4曲追加され、10曲収録のフルアルバムでプレスCDでフランスMUSEAレーベルより世界発売されました。ところがこの時点でなぜか日本発売はナシ。それが9月にようやく日本発売となりました。なのであらためて紹介させていただきます。
「WATER REINCARNATION(水の輪廻)」。このアルバムは“水の輪廻”をテーマとしたコンセプトアルバムで、水・川・海・スコールなどをテーマとした10曲が収録されています。<YUKA & CHRONOSHIP>、メンバーは由佳さんの他、ギター<宮澤崇さん>、ドラムス<田中一光さん>、そしてベーシストでありプロデューサーの<田口俊さん>の4人編成です。
 アルバム1曲目は「Dawn in a dew/夜明けの雫 ~ Chronoship」。美しいピアノリフがゆったりと奥深く幻想的にながれて。それが突然途切れエマージェンシーサイレンが響いたあと、パワフルでダイナミックなリフがはいって、アップテンポの疾走リズムにのって綺麗なピアノリフが優雅にながれて、そしてピアノとギターのユニゾンのフレーズも。めっちゃノリノリっす。中盤一旦リズムがとまってピアノリフがゆったりとながれるも、再びアップテンポのリズムがはいってエモーショナルなギターフレーズとテクニカルなピアノリフが。その後コーラスがはいってそして躍動感たっぷりに疾走していきます。これ大好きな曲です。
 2曲目は「Pilgrim Ocean/海洋の巡礼」。アコギのしっとりとしたリフからゆったりと幻想的にはじまって、それがアップテンポのアルペジオリフになってリズムがはいって、そこにしっとりとしたスキャットが。そしてそのリズムにのってピアノの力強い音色が綺麗に透き通るように響きわたって。海面スレスレを飛んでいるかのようなスリリングな疾走感がありますね。中盤にはパワフルなパーカッションサウンドとベースサウンドがはいって絶妙なアクセントに。
 3曲目は「White Squall, Black Squall」。ミドルテンポのパーカッションサウンドとゆったりとしたギターリフからはじまって、そこにキーボードとアンビエントなスキャットがはいって幽玄な感じの曲調に。中盤ではパワフルなリズムがはいってオルガンのようなサウンドがゆったりとながれて。終盤ではエモーショナルなスライドギターソロがはいってパワフルなリズムとともに盛り上がって。
 4曲目は「Water Reincarnation」。シンセサウンドが荘厳に響き、ピアノのしっとりとしたリフがながれ、そこにギターが加わって。そしてアップテンポのリズムがはいってキーボードリフをバックにギターの伸びやかなフレーズがゆったりとながれて。そしてピアノリフをバックに妖しいヴォーカルがゆったりとながれ、サビではコーラスも加わってリズミカルで爽やかな感じに。中盤ではミドルテンポのエレドラサウンドから力強いピアノリフとともにパワフルに盛り上がってギターのヘヴィリフからアグレッシブなソロへ。終盤では爽やかなサビでパワフルに盛り上がって、ラストは元のピアノリフとシンセベースサウンドがながれてゆったりとFin。
 5曲目は「Archaic Aquarum/古代水族館」。キーボードのクリスタルなサウンドがゆったりと響き、ピアノのリフがしっとりと抒情的にながれ、ギターのエフェクトのかかったサウンドが幻想的に鳴って。そしてミドルテンポのリズムが静かにはいったあと、ダイナミックなリフが。その後ピアノの力強いリズミカルなリフとギターのヘヴィなリフがはいってだんだんと盛り上がっていって、爽やかなスキャットがはいって。奥深さや大地の底力のようなものを感じる曲ですね。終盤では静かになってキーボードのクリスタルで神秘的なサウンドが響き、ギターのエフェクトかかった幻想的なリフがながれて。
 6曲目は「POSEIDON」。リズミカルなピアノリフからはじまって、ギターとユニゾンで。そしてオルガンのメロウなリフがながれたあと、ベースリフからミドルテンポでオルガンとギターのユニゾンフレーズが。その後ミドルテンポのパワフルなリズムから、シンセの鮮烈なサウンドがゆったりと響き、ギターの伸びやかでエモーショナルかつアグレッシブなソロが。そして一旦止まったあと、ピアノのリズミカルなリフがはいってベースサウンドが幻想的に響いて。終盤では力強いピアノリフがながれて一旦止まって、そして力強くリズミカルになり、ミドルテンポのパワフルなドラムにのってオルガンのたおやかなリフがながれ、盛り上がっていってダイナミックに。
 7曲目は「I am river」。キーボードリフから静かにはじまって、ミドルテンポのリズムがはいって、そしてしっとりとした哀愁ただようヴォーカルがはいって。和の情緒も感じられる叙情的でアンビエントな感じですね。中盤にはエモーショナルなギターソロが。その後しっとりとしたピアノリフから重厚なストリングスサウンドがはいって。
 8曲目は「Snow Dance/雪の踊り」。荘厳なシンセサウンドから静かにはじまって、そしてリズミカルなベースリフとミドルテンポのリズムがはいって、哀愁ただようピアノリフがながれ、そしてそこにスキャットはいってがロマンティックで優雅な感じに。中盤ではベースのハイポジションのリフががいって、ギターが加わってユニゾンでリフを。その後再びロマンティックモードに。
 9曲目は「Hector (the huge thunderstorm complex)/勇者ヘクター」。アコギの爽やかな感じのカッティングリフからはじまって、綺麗なピアノリフがながれ、そしてミドルテンポの力強いリフからリズミカルなスキャットが。そして伸びやかなスキャットから雄大なリフがダイナミックにながれて。中盤ではシンセの伸びやかなフレーズからピアノの力強いリフ、ギターのエモーショナルなソロがドラマティックに展開して盛り上がって。
 10曲目は「KIRIBATI/キリバス」。力強いハンドクラップリズムからアコギのカッティングリフ、そしてミドルテンポのパワフルなリズムからピアノのリズミカルなリフ、そしてダイナミックなリフからピアノリフにのって伸びやかなスキャットがながれて。さらにギターのヘヴィリフを、ピアノのリズミカルなリフがはいって盛り上がって。その後一旦止まってピアノリフとスキャットが伸びやかに幻想的にながれて、そしてギターリフがはいって盛り上がっていって。中盤ではピアノリフがしっとりとながれ、シンセサウンドがはいってミドルテンポでダイナミックなバンドリフが雄大にながれて。パワフルなリズムにのってスキャットがながれ、リズミカルなピアノリフとヘヴィなギターリフがはいって、そしてアップテンポになってノリノリで盛り上がってアグレッシブなギターソロが。ラストはギターとキーボードのテクニカルなユニゾンが。
 日本発売の初回盤にはこの他に「Skygazer」と「Still Water」の2曲収録されたCD-Rが付いています。でも次のアルバムに収録されるかもしれませんのでここでは書かずにおこうかと。
 躍動感たっぷりの曲やしっとりとした曲、アンビエントな抒情的な曲などで瑞々しく美しいサウンドを聴かせてくれるとってもクールで素敵なアルバムですね。プログレと紹介されていますが、このアルバムを聴いた限りでは自分的にはFusionかなぁって。もっともジャンル関係なく、素晴らしいアルバムであることは間違いないっす。また今度ライブ観に行きたいっす。

TOSHIMI PROJECT 1st GEAR

2011-06-21 06:25:57 | フュージョン
 凄腕ウルトラベーシスト<永井敏巳さん>が定期的にライブを行っているユニット<TOSHIMI PROJECT>。その熱演が収録されたアルバムが2011年に発表されると知ってビックリ!永井さんのリーダーアルバムってこれまであるようでなかったような?なので発売をすっごい楽しみにしておりました。
 <TOSHIMI PROJECT>、他メンバーはドラムス<長谷川浩二さん>、ギター<柴崎浩さん>のトリオ編成です。自分は<Toshimi Session>のライブは何度も観にいったことがありんですけど、こちらの<TOSHIMI PROJECT>はまだ一度も観たことないんですよね。柴崎さんのことも全く存じていないんです。いったいどんなサウンドを聴かせてくれるのか、めっちゃ興味津々です。
 アルバム「1ST GEAR」。エンジンの部品のような機械のジャケット、凄いサウンドを轟かせてくれそうです。音源は2010年8月21日に吉祥寺シルエレで行われたライブの一発録りのようですね。
 アルバム1曲目は「EARTHQUAKE」。まずは観客の拍手が。そしてパワフルなミドルテンポのドラムがはいって、ギターのヘヴィなリフとぶっというねるベースラインが。ヘヴィブルーズですね。エモーショナルなギターフレーズ、そしてベースとギターのユニゾンリフがながれ、静かになってエモーショナルなギターソロが。それが徐々にテンション高まってもりあがってめっちゃ弾きまくりのアグレッシブなソロへ。ドラムも叩きまくり、ベースも弾きまくってます。ギターはその後ワウを効かせたエネルギッシュなソロも。終盤では静かになってからベースソロ。エフェクターを効かせてポワンポワンした感じのサウンドが響き、そして徐々に盛り上がっていってテクニカルに。ラストはベースとギターのユニゾンリフが。
 2曲目は「VALLEY」。スティックのカウントからはじまって、ゆったりとしっとりとムーディでアダルティな感じの曲調に。ギターのメロウなフレーズが妖しくながれ、そしてエモーショナルなギターソロへ。それも徐々に盛り上がっていってテクニカルに弾きまくって。続いてはエモーショナルかつテクニカルなベースソロ。終盤では同じくテクニカルに弾きまくって。
 3曲目は「TEN-GALLON HAT」。スティックのカウントからミドルテンポのぶっといベースリフとパワフルなドラムがはいって、そこにギターの爽やかな感じのリフが。そしてギターが哀愁ただようフレーズを奏で、ベースがしっとりと奥深いラインを。一旦静かになったあと、ギターのアルペジオリフが幻想的にながれ、ベースのエモーショナルなフレーズからそのままベースのテクニカルなソロが。オクターバーが効いているような二重サウンドですね。続いてはエモーショナルなギターソロへ。序盤はテクニカルかつ爽やかな感じで、それがヘヴィサウンドになっていって。終盤はしっとりとしたベースラインとギターリフがながれ、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、ギターが哀愁ただようフレーズをヘヴィサウンドで響かせ、そして一転アップテンポの明るく楽しいノリノリモードに。ラストはギターが弾きまくりのアグレッシブなソロを。
 4曲目は「CLOUDIA」。ミドルテンポのけだるい感じのヘヴィブルーズ調ではじまります。まずはエモーショナルなギターソロ。序盤はしっとりと、そして徐々に盛り上がって。続いてはしっとりとした幻想的なベースソロが。それが盛り上がっていき、ドラムも叩きまくって、ギターとベースがユニゾンリフを。
 5曲目は「BITTER LEMON」。ゆったりとしっとりと静かにはじまって、まずはエモーショナルかつテクニカルなベースソロ。続いてギターの泣きのメロディアスなソロが。それがドラマティックに力強く盛り上がっていって。終盤ではベースのしっとりとしたメロウなフレーズがゆったりとながれ、そのうちにドラムがとまって。
 6曲目は「COME OUT OF A COMA」。アップテンポのダイナミックなリフからパワフルにはじまって、ドラムがミドルテンポで、ベースがアップテンポでリズムを刻み、ギターのメロウなフレーズがながれて。それが静かになるとギターのしっとりとしたソロへ。それが徐々にパワフルにテクニカルになっていき、ベースもドラムも盛り上がって。ギターソロが終わると拍手が起こります。一旦静かになると味わい深くエモーショナルなベースソロへ。それも徐々にテクニカルになっていって、そしてギターとベースのユニゾンリフとドラムフィルの掛け合いが。そこから叩きまくりのパワフルなドラムソロへ。途中一旦拍手が入ったあと今度はスネアロール中心のソロへ。そのあとはツーバスドコドコのド迫力のパワフルなソロも。ソロが終わると拍手歓声があがって。終盤ではベースとギターのユニゾンリフから元のテーマリフに戻って。  
 アツいインプロバトルがたっぷり収録された凄いアルバムですね。お3方のウルトラプレイが存分に堪能できます。もちろん超テクだけでなく、味わい深くしっとりとした心に響く音色も楽しめますね。ライブ一発録りながら完成度の高い、その場の雰囲気や緊張も伝わってくるような臨場感も味わえるアルバムですね。

YUKA & CHRONOSHIP 水の輪廻

2011-04-23 19:12:11 | フュージョン
 先日2バンド出演のライブを観に行ったんです。自分のお目当ては後出演のバンドでしたが、前出演のバンドにも今まで聴いたことはないんですけど興味はあったんですよね。でも平日だったので仕事が長引いてしまって、会場に着いたときにはもう前バンドのライブは終わりころで2曲しか聴けなかったんです。でもその2曲すっごくかっこよくてめっちゃ気に入って。で家に帰ってすぐにネットでアルバムを注文しようとしたんですけど、CD販売ではなくてDL販売だったんですね。もちろん即DLしましたけど。
 <YUKA & CHRONOSHIP>というバンド。キーボーディスト<船越由佳さん>率いるインストバンドです。船越由佳さんは、5歳のときからピアノを習いはじめて、音大ピアノ科を卒業し、オリジナル曲も作られてそれがプロデューサー<田口俊さん>に認められ、本格的に音楽活動をはじめられます。1996年にはTVのCMや番組の主題歌等にも起用され、98年にデビューアルバム「プールのにおいの夏」を、99年に2ndアルバム「SILENT SUN」、2000年に3rdアルバム「Morning Bird」を立て続けに発表されます。その後も音楽活動の他にラジオのパーソナリティなどでも活躍されますが、本来めざしていたインストゥルメンタル中心の全世界に向けた音楽活動を本格的にはじめられ、2007年にこのアルバム「WATER REINCARNATION(水の輪廻)」を発表されます。このアルバムは“水の輪廻”をテーマとしたコンセプトアルバムで、水・川・海・スコールなどをテーマとした6曲が収録されています。演奏はYUKAさんがヴォーカル・キーボード・プログラミング等で、ベースやアコギを現メンバーでもある田口さんが担当されています。ドラムは打ち込みですね。
 アルバム1曲目は「Pilgrim Ocean」。アコギのしっとりとしたリフからゆったりと幻想的にはじまって、それがアップテンポのアルペジオリフになってリズムがはいって、そこにしっとりとしたスキャットが。そしてそのリズムにのってピアノの綺麗な音色が響きわたって。海面スレスレを飛んでいるかのような疾走感がありますね。中盤にはパワフルなパーカッションサウンドとベースサウンドがはいって絶妙なアクセントに。
 2曲目は「White Squall, Black Squall」。ミドルテンポのパーカッションサウンドとゆったりとしたギターリフからはじまって、そこにキーボードと妖しいスキャットがはいって幽玄な感じの曲調に。中盤ではパワフルなリズムがはいってオルガンのようなサウンドがゆったりとながれて。終盤ではエモーショナルなギターソロがはいってパワフルなリズムとともに盛り上がって。
 3曲目は2部組曲で「Ⅰ)、Dawn in a dew」「Ⅱ)、Chronoship」。美しいピアノリフがゆったりと奥深く幻想的にながれて。それが突然途切れエマージェンシーサイレンが響いたあと、パワフルでダイナミックなリフがはいって、アップテンポの疾走リズムにのって綺麗なピアノリフが優雅にながれて、そしてピアノとギターのユニゾンのフレーズも。めっちゃノリノリっす。中盤一旦リズムがとまってピアノリフがゆったりとながれるも、再びアップテンポのリズムがはいってエモーショナルなギターフレーズとテクニカルなピアノリフが。その後コーラスがはいってそして躍動感たっぷりに疾走していきます。この曲実際にライブで聴いたんですけど、めっちゃかっこよかったっす。
 4曲目は「Still Water」。ゆったりとした美しいピアノリフからほのぼのとした感じではじまって、そして爽やかなコーラスがはいって瑞々しく清清しい感じに。中盤からはピアノリフから徐々に力強く盛り上がって、そして再びコーラスがはいって、ラストはしっとりとFin。
 5曲目は「I am river」。キーボードリフから静かにはじまって、ミドルテンポのリズムがはいって、そしてしっとりとした哀愁ただようヴォーカルがはいって。和の情緒も感じられる叙情的でアンビエントな感じですね。中盤にはエモーショナルなギターソロが。その後しっとりとしたピアノリフから重厚なストリングスサウンドがはいって。
 6曲目は「Hector (the huge thunderstorm complex)」。軽快なアゴギリフからミドルテンポではじまって、そこに綺麗なピアノリフがはいって、そして力強いピアノリフと奥深いスキャットが幻想的に響いて。雄大でダイナミックなスケールの大きさがすごく感じられます。終盤ではパワフルな叩きまくりドラムと伸びやかなキーボードサウンドを中心に盛り上がって。ラストは元のアコギリフで静かにFin。”Hector”とはオーストラリアの北西のインド洋に発生する巨大な積乱雲の峰をそう呼ぶそうです。
 全6曲で約30分くらいかな?あっという間に終わってしまった感じです。躍動感たっぷりの曲やしっとりとした曲、アンビエントな抒情的な曲などで瑞々しく美しいサウンドを聴かせてくれるとってもクールで素敵なアルバムですね。6曲30分では物足りないっす。もっともっと聴きたいっす。
 このアルバムは2011年現在で世界23カ国に配信されていてアメリカで30000DL、ヨーロッパで10000DLを突破されてなおも更新中だそうで。凄い人気ですね。2008年にメンバーが固まって精力的にライブ活動されています。今度こそ最初からライブ観たいっす。それと以前の3作もいつか聴いてみたいっす。

宮下富実夫さん 天河伝説

2011-04-20 21:54:22 | フュージョン
 70年代にプログレッシブ・ロック・バンド<ファー・ラウト>、そして<ファー・イースト・ファミリー・バンド/Far East Family Band>を率いて活躍された<宮下富実夫さん>。日本プログレの礎を築き、世界でも高く評価されました。バンド解散後、77年に宮下さんはアメリカに渡ります。そして81年に帰国され“ミュージック・セラピー”をテーマにヒーリング・ミュージックの世界で活躍され、アルバムも発表。さらにはアニメや映画音楽も手がけらます。そして1991年、内田康夫さん原作、市川昆さん監督の角川映画の傑作「天河伝説殺人事件」の音楽を担当され、このサウンドトラックアルバム「天河伝説」を発表されます。
 映画は、新宿の街中で平凡なサラリーマンの男が突然胸を掻きむしって倒れて“リリーン”という鈴の音が響いて。その鈴は三角形で“五十鈴”と呼ばれ、天河大弁財天社に太古から伝わる神宝神代鈴が原型となっているお守り。能の宗家で、後継者問題でもめている水上家、天河神社近くの天川村で旅館を営んでいる女性、そして取材にきていたルポライターの青年が、“五十鈴”をめぐる事件にまきこまれていって・・・といった感じですかね。
 アルバム1曲目は「天河伝説」。静かに静かにはじまって、そして太鼓の音が響き、ミドルテンポのリズミカルなシンセリフが鼓の音とともに情緒たっぷりにながれて。どことなく“哀しみ”を感じますね。聴いていて切なくなってくるような。悲劇の幕開けといった雰囲気でしょうか。後半にはアコースティックギターのソロも。
 2曲目は「黄昏」。笛の音のようなサウンドが、浮遊感のある幻想的なシンセリズムをバックにゆったりとしっとりとながれて。朝もやのかかった山奥に響くかのような感じでしょうか。聴いていて心が落ち着きますね。
 3曲目は「宮」。しっとりとしたサウンドが静かに厳かにはじまり、横笛のような音がゆったりと響き渡って。聴いていてつい姿勢を正してしまうような感じでしょうか。
 4曲目は「五十鈴」。ゆったりと幻想的な女性コーラスのようなサウンドが響き、笛のような音がとしっとりと抒情的にながれて。
 5曲目は「天川」。ハープのような音色が神秘的に響き、浮遊感のあるシンセサウンドが漂うようにゆったりとながれて。
 6曲目は「嵐」。幻想的なシンセサウンドがゆったりと静かに響き、そこに笛の音も加わって幽玄にながれて。タイトルとは全く異なる、透き通るような静かな世界が広がっています。
 7曲目は「弁財天」。金属音が神秘的に響き、そして笙の音色が厳かにゆったりとながれて。その後、鼓の音が力強く響き、そしてベース音のアップテンポのリズムがはいって、拍子木とともにお経がながれて。なんとも不思議な世界ですね。中盤からは力強い笛の音も加わって。
 8曲目は「二人静」。シンセの幻想的な奥深いサウンドからゆったりとはじまって、浮遊感たっぷりの柔らかなサウンドが心地よく響いて。聴いていて心おだやかになりますね。ふわふわとほのぼのするような感じです。
 9曲目は「朝霧」。ピアノのようなサウンドの哀愁たっぷりのミドルテンポのリフをバックにシンセサウンドがゆったりと切なく哀しくながれて。
 10曲目は「桜吹雪の舞」。ほのぼのするようなシンセサウンドのメロディがゆったりとながれて。どこか懐かしさも感じるような気がします。中盤では幻想的なコーラスサウンドが奥深く響き渡って。
 11曲目は「羽衣の舞」。優雅なサウンドが華やかにゆったりとミドルテンポでながれて。そして幻想的な奥深いコーラスサウンドが響き渡り、終盤では再びゆったりと優雅なサウンドがながれて。凛とした舞を見ているかのようです。
 12曲目は「秘境」。重量感のある神秘的なサウンドからゆったりとはじまって、シンセの幻想的なサウンドがしっとりとながれて。
 13曲目は「雨ふらしの舞」。アップテンポのパワフルでリズミカルな鼓の音から勢いよくはじまって、気合のはいった掛け声が響いて。そしてバックにはシンセの荘厳なサウンドがゆったりとながれて。
 14曲目は「吉野」。ダイナミックで重厚なシンセサウンドがゆったりと響き渡って。整然とした佇まいや、真っ直ぐに屹立した木々が目にうかぶようで、力強さやどっしりとした重さを感じます。
 15曲目は「ながれ道」。ゆったりとほのぼのするようなシンセサウンドがミドルテンポのリズムにのってながれ、そしてしっとりとした男性ヴォーカルがはいって。アルバム唯一の歌モノです。聴いていてホッとするような安心感のある曲ですね。 
 サントラとしてだけでなく、一枚のアルバムとしても、日本の情緒をたっぷりと感じられ、しかも心休まるヒーリング効果もバツグンのとっても素敵なアルバムですね。寝る前にこのアルバムを聴いたら、心地よく眠りにつけそうです。

Lu7 L'esprit de l'exil

2011-03-03 06:22:06 | フュージョン
 キーボード奏者の<梅垣ルナさん>、そしてEUROXやEGQ等のギタリストとして、また作曲家としても活躍されている<栗原務さん>のユニット<Lu7/エルユーセブン>。2002年12月に1stアルバムを発表され、2005年1月にこの2ndアルバム「L’esprit de l’exil」が発表されます。
 ぷよぷよした人形のジャケット。愛嬌があって暖かみや優しさが感じられますね。それでいてちょっと暗いのは機械的な緻密さも感じられます。
 このアルバムには曲ごとに多才なミュージシャン方が参加されています。ヴォーカルの<糸賀徹さん><長谷川和美さん>、ドラムスの<嶋村一徳さん>、パーカッションの<鈴木裕文さん>、ヴァイオリンの<関根安里さん>、ベースの<Mark Arvine Hmiltonさん>、そして1stに引き続きベースの<永井敏巳さん>と<バカボン鈴木さん>です。
 アルバム1曲目は「Itsumo Hajimari」。静かに重厚なコーラス風のサウンドが荘厳にながれ、そしてベルの音やバグパイプ風サウンドがゆったりとケルト風にながれて。
 2曲目は「Canary Creeper」。クリスタルなサウンドとヴァイオリンのリフから男性の力強いスキャットと女性の美しいスキャットがながれ、そしてギターのリズミカルなアイリッシュ風のパワフルなリフがながれて。その後モーグの力強いフレーズやギターの伸びやかでメロウなフレーズがながれ、ユニゾンリフへ。中盤ではキーボードのエモーショナルなソロからギターとユニゾンのテクニカルなリフ、そして男性と女性の力強いスキャットが爽やかにながれて。聴いているとなにか勇気が湧いてくるような、パワーをもらえるような気がします。
 3曲目は「Golem」。マリンバ風のサウンドからミドルテンポで跳ねるようなアフリカンリズムで、ギターとキーボードが妖しいアラビアンリフを奏でて。その後パワフルなユニゾンリフからベースのうねるテクニカルなソロが。そしてピアニカ風サウンドのテクニカルなリフのあと、ギターのエモーショナルかつテクニカルで流麗なソロが。終盤ではユニゾンのアラビアンリフからピアノがゆったりと伸びやかに妖しいフレーズを奏でて。
 4曲目は「Bluetail of Passage」。ギターのソフトなサウンドの爽やかなフレーズからはじまって、アップテンポのパワフルなドラムがはいってキーボードの明るくリズミカルなリフがながれて。伸びやかでたおやかな感じの曲調で心地いいっす。中盤では爽やかなユニゾンリフからギターソロへ。序盤は伸びやかにエモーショナルで徐々にアグレッシブに弾きまくって。続いてキーボードの弾きまくりのテクニカルなソロが。終盤ではユニゾンリフからギターの流麗なソロも。
 5曲目は「Air Flow」。キーボードのクリスタルサウンド・アコーディオンサウンドのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、そしてミドルテンポのパーカッションリズムにのってアコギのリフがゆったりとながれ、そしてシンセとユニゾンで。中盤ではアコギのソロからキーボードとユニゾンのゆったりとたおやかなリフが。そしてシンバルロールからキーボードリフがだんだん早くなって。終盤ではミドルテンポでゆったりとアコギのメロウなソロが。ラストはユニゾンでゆったりとたおやかなリフがながれて。
 6曲目は「Secret Recipe」。雷鳴が響き、ギターがゆったりと哀愁ただようリフを。そしてギターとキーボードのユニゾンリフをバックにヴァイオリンの伸びやかな音色がながれて。その後ミドルテンポでオルガンリフからヴァイオリンとベースのユニゾンリフ、ベースのテクニカルなリフが。そしてギターの伸びやかで妖しいフレーズ、ヴァイオリンとベースのユニゾンリフがながれて。中盤ではギターがゆったりと幽玄なメロディを奏で、ヴァイオリンも加わってユニゾンで。そしてオルガンのアップテンポのリフからベースとヴァイオリンのユニゾンリフ、オルガンとギターのユニゾンも。終盤ではヴァイオリンとベースのテクニカルなユニゾンリフからおっかけリフも。
 7曲目は「L’esprit de l’exil」。ゆったりと情緒たっぷりにしっとりと荘厳にはじまります。そしてミドルテンポでギターの伸びやかな音色が幽玄にながれ、キーボードのエモーショナルなソロ、ギターのしっとりとしたソロがテクニカルなフィルも交えて聴かせてくれます。その後ギターとシンセの伸びやかなフレーズからゆったりとしかもテクニカルなモーグソロへ。中盤ではオーケストラサウンドがはいってダイナミックに盛り上がって、そしてアップテンポのリフからギターの流麗でテクニカルなソロが。その後オケサウンドのリフ&ブレイクから一転フルートサウンドがしっとりとながれ、そしてギターとオーケストラサウンドがユニゾンでゆったりとスケールの大きなながれを。とってもドラマティックです。終盤ではハープの透明感のあるサウンドとフルートサウンドが響き、一旦Fin 。そして再びクリスタルサウンドが響いて、オーボエ風の音がゆったりとながれ、そしてギターの伸びやかな音色がたおやかにながれて。
 8曲目は「Mariana’s Garden」。アップテンポのキーボードリフからラテンリズムでめっちゃ楽しくはじまり、ギターの軽やかなフレーズが爽やかにながれ、キーボードのリズミカルなフレーズがノリノリで楽しくながれて。中盤ではキーボードの軽快でテクニカルなソロのあと、キーボードがシロホン風サウンドでギターとユニゾンをキメたあと、ギターがフィードバックサウンドから伸びやかでテクニカルなソロ、そして再びキーボードが軽やかでリズミカルなソロを。ラストはギターの爽やかなリフからユニゾンリフ、そしてキーボードのリズミカルなリフが。
 9曲目は「Dance Rituelle du Feu (Ballet Musique”El Amour Brujo”)」。アップテンポのテクノリズムからいきなりドラが♪ジャーン!って響いて、そしてギターのフィンガリングからアップテンポのノリノリリズムがはいって、ギターのパワフルなリフが。その後モーグのエモーショナルなソロ、ギターの伸びやかで妖しいソロと続き、モーグソロとギターのテクニカルなソロの掛け合いが。あのクラシックの“くまばちが飛ぶ”みたいなスリリングな感もありますね。終盤ではギターとキーボードのユニゾンフレーズからギターのテクニカルなソロが。
 10曲目は「Ripple (Mizu no Wa)」。ピアノの美しいソロからはじまって、アコギとユニゾンでゆったりとしたリフを奏で、そしてピアノのしっとりとしたリフをバックにヴァイオリンの艶やかな音色がながれて。中盤ではピアノのアップテンポのリフのあと、アコギのしっとりとした幻想的なソロが。その後ピアノの力強いリフ、アコギとのユニゾンのしっとりとしたリフと続き、ヴァイオリンの伸びやかで叙情的なソロが。
 このアルバムも明るく楽しいノリノリの曲や、しっとりとじっくりと聴かせてくれる曲、そして美しくドラマティックな曲などを、様々な音色で色彩豊かに聴かせてくれますね。今回は1stで感じた“鋭さ”よりもより人間的な暖かみや優しさ、柔らかさが感じられますね。ジャケットのぷよぷよ感みたいな。そしてテクニカルで流麗なソロもたっぷりと楽しめて、ほんっと聴き応えのある素敵なアルバムですね。

Lu7 efflorescence

2011-02-28 21:43:41 | フュージョン
 キーボード奏者の<梅垣ルナさん>、そしてEUROXやEGQ等のギタリストとして、また作曲家としても活躍されている<栗原務さん>のユニット<Lu7/エルユーセブン>。1998年にEGQのアルバムにルナさんが参加されたことがきっかけとなって、このお2人のユニット<Lu7>がスタートしたそうです。
<Lu7>のことは以前から知ってたんですけど、これまでノーマークだったんですよね。ところが2010年8月に発表された3rdアルバム「Bonito」が他サイトなどのレビューで評判が良かったもので早速購入して聴いてみたら、それはもう素晴らしいアルバムでめっちゃお気に入りになりました。もちろん先日紹介させていただきましたが、ならば1stも2ndも早速聴かねばと、即注文して届くのを楽しみにしてました。
 まずは2002年12月に発表された1stアルバム「efforescence」を。もっともこのアルバムは当初はmp3.comのみで発表されたそうで、あまり流通されなかったとか。なのでこのCDは2006年にフランスのMUSEAレーベルよりボーナストラック1曲が追加収録されて発表されたものです。このアルバムにはベースに<永井敏巳さん>と<バカボン鈴木さん>が参加されています。ドラマーは参加しておらず、リズムは打ち込みのようです。
 グリーン基調の瑞々しく清清しい爽やかな感じのジャケットですね。そしてそれだけでなく突き抜けるような鋭さも感じます。Lu7の音楽性を表わしているような。
 アルバム1曲目は「12th Tree」。キーボードのアップテンポのリズミカルなリフからはじまって、ギターのまろやかなサウンドのなだらかなフレーズがながれて。続いてキーボードのクリスタルなサウンドの幻想的なフレーズが。透き通るような奥深さや鋭さを感じますね。中盤ではギターのなだらかなフレーズから、ピアノの綺麗なソロが。徐々に力強くなっていき、そしてギターのエモーショナルかつ疾走感のあるテクニカルなソロが。終盤ではギターとキーボードが掛け合いやユニゾンも。
 2曲目は「Blue Planet」。ミドルテンポのほのぼのとした感もある瑞々しいリフからはじまり、ギターの伸びやかな音色がゆったりとながれて。続いてシンセの浮遊感のあるサウンドが幻想的にながれて。その後シンセのパーカッシブなリフからゆったりとほのぼのするようなフレーズ、続いてギターのしっとりとした瑞々しい感じのソロが。最初は伸びやかですが終盤では流麗なテクニカルソロに。
 3曲目は「Crimson Carpet」。アップテンポの躍動感のあるパワフルなリズムではじまって、透明感のある綺麗なピアノリフが力強くながれ、そしてギターがアラビアン風の妖しいフレーズを奏でて。中盤ではピアノの爽やかでリズミカルなソロ、続いてギターの滑らかでテクニカルなソロが。終盤では再びギターがアラビアンメロディを奏で、キーボードも加わってユニゾンっぽく。そしてピアノのパワフルなリフが。
 4曲目は「Nusa Dua」。ミドルテンポのパーカッションリズムから静かにはじまって、キーボードのしっとりとした幻想的なフレーズがながれて。落ち着いた感じの曲調ですね。ピアノのしっとりとしたソロのあと、力強いリフからギターのゆったりとしたエモーショナルなソロが。続いてアコギの哀愁ただよう音色のソロ、そしてシンセのゆったりとした幻想的なソロも。ラストにはしっとりとした美しいピアノソロが。
 5曲目は「Kesaran Patharan」。学校のチャイム、ハト時計の時報,TEL着信音などのあと、シンバルロールからミドルテンポの跳ねるようなリズムがはいって、キーボードのほのぼのした感じのフレーズがながれて。ちょっと落ち着いた感じの曲調かな。その後、ギターのソフトサウンドのエモーショナルが。中盤ではアップテンポのリズミカルでコミカルっぽいリズムがはいって、キーボードのリズミカルでテクニカルなリフからギターの流麗なテクニカルソロが。その後トライアングル風のリズムをバックにキーボードのリフからシンセのテクニカルなソロが。終盤ではアップテンポの楽しいリズムからゆったりとほのぼのした感じになり、ミドルテンポでリズミカルなリフをユニゾンで。
 6曲目は「Sonatine Ⅰ(Modere)」。ミドルテンポでシンセのほんわかした感じのフレーズがながれ、そしてギターの伸びやかで哀愁ただようフレーズが。その後キーボードのゆったりとほのぼのしたフレーズから、ピアノのエモーショナルで綺麗なソロへ。続いてギターのゆったりとした哀愁を感じるソロが。とってもロマンティックですね。
 7曲目は「Sonatine Ⅱ(Mouvement de Menuet)」。ギターのゆったりとしたリフから落ち着いた感じではじまって、キーボードとユニゾンでしっとりとしたリフを奏でて。その後、マンドリンのような音色のリフも。そしてギターの伸びやかなフレーズと女性のスキャットがながれて。中盤ではアコギのゆったりとしたリフとギターの伸びやかなフレーズがゆったりと。ほのぼのした感じの心休まる曲ですね。ラストはゆったりとドラマティックに。
 8曲目は「Sonatine Ⅲ(Anime)」。アップテンポのシンセリズムからギターの力強くもメロウなリフながれ、そしてそのリフがユニゾンでダイナミックに。その後ギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではギターのパワフルなリフからダイナミックに盛り上がって。
 9曲目は「Flying Seed (Landscape37)」。ゆったりとしたギターの幻想的なフレーズからはじまって、アップテンポのテクノリズムにのってピアノの楽しいリズミカルなリフが。そしてギターの爽やかでリズミカルなリフ、アコギのゆったりしたフレーズがながれて。その後、ピアノのリズミカルなリフからギターソロへ。最初は伸びやかで徐々にテクニカルに。続いてピアノのテクニカルでパワフルなソロが。中盤では流麗なギターソロ、テクニカルなシンセソロと続き、掛け合いも。そしてピアノリフをバックにギターの爽やかでテクニカルなソロが。終盤ではアコギのゆったりとしたフレーズのあと、シンセの伸びやかなソロ、アコギのゆったりとしたメロウなソロ、そしてギターのテクニカルなソロと続いて、その後徐々にゆったりと。
 10曲目は「Soft Nothings」。ギターのゆったりとしたアルペジオリフからはじまって、ダイナミックなオーケストラサウンドの雄大なフレーズが響き渡って。そしてギターの伸びやかなフレーズがゆったりとながれ、再びオーケストラ風のシンフォニックサウンドがはいって、ティンパニロールサウンドが曲を盛り上げます。その後オーケストラサウンドをバックにギターのテクニカルなソロが。中盤では一旦リズムが止まって綺麗なハープサウンドがながれ、オーボエサウンドがゆったりと響き、そして壮大なオーケストラサウンドが鳴り響いて盛り上がります。その後ギターのエモーショナルでテクニカルなソロ、そしてピアノリフからシンセのゆったりとしたエモーショナルなソロが。終盤では再びオーケストラサウンドで盛り上がったあと、ギターのアルペジオリフがゆったりと美しくながれ、オーケストラサウンドがはいるも、徐々に静かになってハープの音色がゆったりと響いてFin。とってもドラマティックな曲ですね。
 そしてボーナストラックの11曲目は「UTo6」。アップテンポのリズミカルなピアノリフからはじまって、女性のスキャットが美しくながれ、そしてギターの伸びやかなフレーズが。それが繰り返されたあと、ピアノのリズミカルで綺麗なソロ、ギターの伸びやかでゆったりとしたソロと続き、さらにピアノの透明感のある綺麗なソロが。その後ギターの伸びやかなフレーズがながれ、キーボードがハーモニーで奏でて。終盤にはギターのテクニカルなソロが。
 とってもピュアでクリアーなサウンドによる、美しく綺麗でしかも清清しく瑞々しく、さらには穏やかでほのぼのと聴かせてくれる素敵なアルバムですね。透明感のある美しい音色のピアノと幻想的なシンセサウンド。まろやかな音色で流麗にテクニカルに、そしてエモーショナルに聴かせてくれるギター。いいですねぇ。全体的には心地よいフュージョンサウンドですけど、10曲目のシンフォニックサウンドにはちょっとビックリしました。全11曲、ほんと聴き応えありますね。

音更~OTOFUKE KENTA~ S.S

2011-01-07 06:29:13 | フュージョン
 先日、ライブを観に吉祥寺に行きました。そのときは開演時間まで間があったもので、吉祥寺駅界隈を散策してました。すると偶然通りかかった街中でストリートライブをやってたんです。まあ夜によく駅前でやってますけど、それとは違って照明も音響設備もあって本格的な感じでした。で、そのライブは、とあるギタリストがアコースティックギター1本で、弾き語りではなく、パワフルでテクニカルな演奏でドラマティックなインスト曲を演奏されてたんです。それがまためっちゃかっこよくて。でも残念ながらその曲が最後の曲だったんですね。演奏後にCDを売ってるとのことで「いまの曲はどのアルバムに入ってるんですか?」って尋ねてこのアルバムを購入しました。
 そのギタリストとは<KENTAさん>という方で、HPでご自身を“タッピングやスラップ、ボディヒットなど、様々なテクニックを駆使したロックテイスト溢れる演奏を武器とするアコースティックギタリスト”と書かれています。
KENTAさんは2003.年に石井崇氏とギターDUO<音更>を結成され、そして6月に自主制作でアルバム「kaun」を発表し、その後半年間のストリートライブで2000枚を売り切ったそうで。翌年2004年6月にはアルバム「Butterfly Effect+」を発表され、収録曲がNHK教育の番組挿入歌に使われたそうです。アルバム売り上げも累計で5000枚を突破されたとか。凄いっすね。さらにニューヨークで行われた音楽イベントにも参加されたとか。しかしその後、石井氏が脱退してしまったため、音更の活動を一時休止されるも、2005年10月からKENTAさんのソロとして活動を再開されたそうです。2008年7月にはあの超有名番組「笑っていいとも!」に出演され、タッピング奏法を披露されたとか。う~ん、見たかったっす(ひょっとしてYoutubeとかにあったりして?)
 そして2009年2月にこのアルバム「音更~OTOFUKE KENTA~ S.S」が発表されます。タイトルの“SS”とは、ライナーノーツによると”Strong Style””Street Style”の略だそうで、さらに”Strong Style”とは、バックにカラオケなどは流さずに自分の楽器一本のみで勝負するミュージシャンのことだそうで。このアルバムでもKENTAさんはエフェクトなど使わず、アコースティックギター一本で弾いた演奏をマイクで拾っただけのシンプルな素のサウンドにこだわったそうで。
 アルバム1曲目は「沈黙の大陸と空想旅団」。ゆったりと抒情的なメロディがしっとりとながれます。その後一瞬の沈黙のあと徐々に力強くなっていき、そしてアップテンポの躍動感のあるリズムになってパワフルでスリリングな感じに。めっちゃかっくいいっすね。
 2曲目は「旅人の木」。アップテンポのパワフルなリフからはじまって、明るく爽やかなメロディがながれて。ノリのいいとっても楽しい曲で、聴いていて思わず笑顔になってしまいますね。2分弱の小曲です。
 3曲目は「Happy Notes」。ミドルテンポの優しく穏やかな感じではじまります。どこか懐かしい感じもするかな。その後ギターリフとボディを指で弾くパーカッションリズムがはいって、そしてアップテンポになって軽快なバンジョー風のソロが。テクニカルでかっくいいっす。ウエスタン調な感じもしますね。
 4曲目は「Kaun」。ゆったりと幻想的な雰囲気でたおやかなメロディが奥行きのあるサウンドでしっとりとながれて。心安らぐ癒し系の曲調ですね。美しく優しく柔らかくほのぼのした感じ、いいですねぇ。
 5曲目は「72」。ミドルテンポで優しく心地よい感じのメロディがながれて。夕暮れの浜辺みたいなイメージがしてくるような。それが徐々に力強くなっていって。う~ん、夏の思い出みたいな感じもしますね。あるいは“あの頃は良かったなぁ”みたいな昔を懐かしむような感じの曲調かな。
 6曲目は「にやにやねこのテーマ」。ミドルテンポのブギー調のリズムでブルーズっぽい感じのリフが。ちょっぴりコミカルな感じも。タイトルの通り、ネコがじゃれてるような光景も浮かんできますね。2分ちょいの小曲です。
 7曲目は「-2 degrees」。アップテンポで力強くテクニカルで、しかも哀愁を感じる曲調の2分弱の小曲です。
 8曲目は「Here and Now」。ゆったりと懐かしくほのぼのする感じの曲調ではじまって、そしてアップテンポになって明るく爽やかな曲調に。リフとメロディを弾き、ボディを叩いてリズムをとって。その後テクニカルなソロが。
 9曲目は「トム・ソーヤの冒険」。アップテンポの爽やかで楽しい躍動感のあるリフからはじまって、明るく清清しいメロディがリズミカルにながれて。草原を駆け抜けているかのような爽快感やスピード感がありますね。後半にはパワフルでエネルギッシュなカッティングもたっぷりと。
 しっとりとした美しい場面もありますが、明るく楽しい感じの曲が多くて、しかも自然の広大さ・力強さや爽やかさ、そして懐かしさをも感じる場面も。それら多彩な面をギター1本だけで表現されているってほんと凄いっす。リフを弾きメロディを弾き、さらにボディを叩いてリズムも刻むテクニカルな演奏で、色彩豊かな楽曲を聴かせてくれる素敵なアルバムですね。

Lu7 Bonito

2010-11-27 07:35:12 | フュージョン
 キーボード奏者の<梅垣ルナさん>、そしてEUROXやEGQ等のギタリストとして、また作曲家としても活躍されている<栗原務さん>のユニット<Lu7/エルユーセブン>。1998年にEGQのアルバムにルナさんが参加されたことがきっかけとなってこのお2人のユニット<Lu7>がスタートしたそうです。2002年12月に1stアルバムを発表。そして2005年1月に2ndアルバムを発表されます。このユニットの存在は以前から存じてましたけど、他サイトのこれまでのアルバムレビューを読むと自分の好みとやや異なるように思えたので自分はこれまでノーマークだったんです。ところが今回2010年8月に発表されたこの3rdアルバム「Bonito」ではどこでも絶賛されていましたので、これはぜひとも聴いてみたいと思い、通販で購入しました。
アルバムジャケット、1stも2ndもそうですけど、この3rdもなんとも不可思議なデザインで、妙に印象に残りますね。精密機械のようにも、お魚のようにも見えるし。ジャケットから<Lu7>のイマジネーション世界へ導いてくれますね。アルバム参加メンバーはルナさん・栗原さんの他、ドラムスに<島村一徳さん>、ベースに<岡田治郎さん>が参加されています。これまでのアルバムでは曲ごとに様々なゲストミュージシャンが参加されていたそうですが、今回はほとんどこの4人でレコーディングされたようですね。
 アルバム1曲目は「Bonito」。アップテンポの軽快なリズムにのってパワフルなピアノリフが跳ねるようにリズミカルに。バックでは軽快なギターリフとアクセント的にギターフィルが絶妙に。そしてシンセの爽やかなメロディがながれ、続いて軽快なピアノソロが。続いてはテクニカルなギターソロとピアノソロも。バックのベースラインもとっても心地いいですね。その後ちょっとしたドラムソロも。とっても爽やかで躍動感もあってすっごい素敵な曲ですね。めっちゃ気に入りました。
 2曲目は「Nut Licking Squirrel」。パワフルでダイナミックなリフからアップテンポでテクニカルにはじまって、スリリングなユニゾンリフが。前半はヘヴィサウンドのアグレッシブなギターソロがたっぷりと。中盤にはとっても爽やかなサウンドのシンセソロが。軽快かつテクニカルなドラムもパワフルなチョッパーベースもめっちゃかっくいいっす。
 3曲目は「Tanzanite Ring」。ミドルテンポの落ち着いたリズムのキーボードリフからはじまって、マイルドトーンのギターのメロディがたおやかにながれて。アダルティな感じの甘いトーン、いい感じですねぇ。続いてはきらびやかなシンセサウンドのソロが。その後ギターとシンセのソロが交互にながれ、心地よく展開されます。
 4曲目は「Interlude♯1(Pink Tourmaline)」。幻想的な浮遊感のあるキーボードサウンドのメロディが、優しくほのぼのとした感じでながれて。心癒される2分の小曲です。
 5曲目は「Snowy Night」。奥深い幻想的なサウンドと鈴の音からゆったりとはじまって。タイトル通りに冬の夜景が目に浮かぶようです。その後ゆったりとギターの落ち着いた感じのメロディがながれ、続いてフレットレスベースの味わい深い音色のソロが。中盤にはエモーショナルなピアノソロ、そして伸びやかで流麗なギターソロが。
 6曲目は「Chocolate Sundae」。ミドルテンポの跳ねるようなリズムで明るく爽やかに優雅にはじまります。休日の朝の番組のテーマソングみたいな。それに聴いていると緑いっぱいの公園でのんびりしたくなっちゃいますね。後半には軽やかなピアノとギターの掛け合いも。心がウキウキ♪してきちゃうとっても素敵な曲です。
 7曲目は「Requiem K.626 Lacrimosa」。しっとりと切ないメロディがゆったりとながれて。クリスタルなキーボードサウンドと泣きのギターが哀愁たっぷりに心に響いてきます。中盤では切ないメロディが徐々に明るくおだやかに。そして終盤では再び切なく哀しく泣きのギターが堪能できます。
 8曲目は「Interlude♯2(gene)」。ピアノのアップテンポの力強いリフが徐々に激しくなって。1分半の小曲です。
 9曲目は「砂の階段」。しっとりと幻想的にゆったりとはじまります。ギターサウンドがまるで蜃気楼のようにゆらゆらとゆらめいて。そして力強いミドルテンポのリズムがはいってピアノのゆったりとした美しいメロディがながれ、そこに伸びやかなギターが加わって。その後ピアノのリフをバックにギターのエモーショナルなメロディがながれ、そしてリズムが止まってピアノの綺麗な音色が優雅に響きわたって。終盤では元のメロディに戻って、そしてアップテンポになってキーボードのテクニカルなソロが。とってもドラマティックな曲ですね。
 10曲めは「絡みゆく蔓」。アップテンポのテクノリズムから軽快にはじまって、ギターの爽やかなメロディがながれ、そしてテクニカルなユニゾンリフが。その後ギターの流麗でテクニカルなソロ、そしてユニゾンリフからキーボードのきらびやかなソロが。中盤にはリフをバックにドラムソロもちょこっと。変拍子いっぱいでテクニカルでスリリングですけど聴いていてとっても楽しい曲ですね。
 11曲目は「Pole to win!」。ヘヴィなギターリフからアップテンポでダイナミックにはじまって、軽快なリズムにのってギターの伸びやかなフレーズがながれ、そしてテクニカルなユニゾンリフが。パワフルなドラムとベースの躍動感あふれるリズム、ドライブしててかっくいいっす。中盤にはエモーショナルなギターソロからダイナミックなリフ、そしてアグレッシブでハードなギターソロも。続いてはエモーショナルなキーボードソロが。終盤ではギターとキーボードのソロバトルも。海岸線のハイウェイをかっ飛ばしたくなりますね。
 12曲目は「Interlude♯3(Fairy In the Dark)」。シロホンのような音色のミドルテンポのリズムにのってギターの哀愁ただようメロディがゆったりとながれ、後半にはテクニカルなリフも。1分半の小曲です。
 13曲目は「Artemis」。ピアノの美しいリフレインからゆったりとはじまり、そこにアコースティックギターの素朴なメロディが加わってたおやかにながれて。その後エモーショナルなピアノソロ、そしてメロディアスなギターソロが。中盤ではオーケストラサウンドが壮大に響きわたり、ドラマティックに盛り上がります。エンディングにふさわしい劇的な曲ですね。
 明るく爽やかな曲、テクニカルな曲、しっとりとした美しい曲、ほのぼのとするような曲やハードめの曲など聴き所満載でとっても楽しめますね。サウンドがとっても鮮烈で綺麗で澄んでいて美しい。<Lu7>は、“様々な景色や色を感じられる音”や“温度や香りも感じられる音”を目指しておられるとのことで、まさしく聴いていると情景や暖かさ・冷たさなどが伝わってきますね。素晴らしいアルバムです。さっそく1stも2ndも手にいれなきゃ!