ひよりの音楽自己満足

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Lu7 Bonito

2010-11-27 07:35:12 | フュージョン
 キーボード奏者の<梅垣ルナさん>、そしてEUROXやEGQ等のギタリストとして、また作曲家としても活躍されている<栗原務さん>のユニット<Lu7/エルユーセブン>。1998年にEGQのアルバムにルナさんが参加されたことがきっかけとなってこのお2人のユニット<Lu7>がスタートしたそうです。2002年12月に1stアルバムを発表。そして2005年1月に2ndアルバムを発表されます。このユニットの存在は以前から存じてましたけど、他サイトのこれまでのアルバムレビューを読むと自分の好みとやや異なるように思えたので自分はこれまでノーマークだったんです。ところが今回2010年8月に発表されたこの3rdアルバム「Bonito」ではどこでも絶賛されていましたので、これはぜひとも聴いてみたいと思い、通販で購入しました。
アルバムジャケット、1stも2ndもそうですけど、この3rdもなんとも不可思議なデザインで、妙に印象に残りますね。精密機械のようにも、お魚のようにも見えるし。ジャケットから<Lu7>のイマジネーション世界へ導いてくれますね。アルバム参加メンバーはルナさん・栗原さんの他、ドラムスに<島村一徳さん>、ベースに<岡田治郎さん>が参加されています。これまでのアルバムでは曲ごとに様々なゲストミュージシャンが参加されていたそうですが、今回はほとんどこの4人でレコーディングされたようですね。
 アルバム1曲目は「Bonito」。アップテンポの軽快なリズムにのってパワフルなピアノリフが跳ねるようにリズミカルに。バックでは軽快なギターリフとアクセント的にギターフィルが絶妙に。そしてシンセの爽やかなメロディがながれ、続いて軽快なピアノソロが。続いてはテクニカルなギターソロとピアノソロも。バックのベースラインもとっても心地いいですね。その後ちょっとしたドラムソロも。とっても爽やかで躍動感もあってすっごい素敵な曲ですね。めっちゃ気に入りました。
 2曲目は「Nut Licking Squirrel」。パワフルでダイナミックなリフからアップテンポでテクニカルにはじまって、スリリングなユニゾンリフが。前半はヘヴィサウンドのアグレッシブなギターソロがたっぷりと。中盤にはとっても爽やかなサウンドのシンセソロが。軽快かつテクニカルなドラムもパワフルなチョッパーベースもめっちゃかっくいいっす。
 3曲目は「Tanzanite Ring」。ミドルテンポの落ち着いたリズムのキーボードリフからはじまって、マイルドトーンのギターのメロディがたおやかにながれて。アダルティな感じの甘いトーン、いい感じですねぇ。続いてはきらびやかなシンセサウンドのソロが。その後ギターとシンセのソロが交互にながれ、心地よく展開されます。
 4曲目は「Interlude♯1(Pink Tourmaline)」。幻想的な浮遊感のあるキーボードサウンドのメロディが、優しくほのぼのとした感じでながれて。心癒される2分の小曲です。
 5曲目は「Snowy Night」。奥深い幻想的なサウンドと鈴の音からゆったりとはじまって。タイトル通りに冬の夜景が目に浮かぶようです。その後ゆったりとギターの落ち着いた感じのメロディがながれ、続いてフレットレスベースの味わい深い音色のソロが。中盤にはエモーショナルなピアノソロ、そして伸びやかで流麗なギターソロが。
 6曲目は「Chocolate Sundae」。ミドルテンポの跳ねるようなリズムで明るく爽やかに優雅にはじまります。休日の朝の番組のテーマソングみたいな。それに聴いていると緑いっぱいの公園でのんびりしたくなっちゃいますね。後半には軽やかなピアノとギターの掛け合いも。心がウキウキ♪してきちゃうとっても素敵な曲です。
 7曲目は「Requiem K.626 Lacrimosa」。しっとりと切ないメロディがゆったりとながれて。クリスタルなキーボードサウンドと泣きのギターが哀愁たっぷりに心に響いてきます。中盤では切ないメロディが徐々に明るくおだやかに。そして終盤では再び切なく哀しく泣きのギターが堪能できます。
 8曲目は「Interlude♯2(gene)」。ピアノのアップテンポの力強いリフが徐々に激しくなって。1分半の小曲です。
 9曲目は「砂の階段」。しっとりと幻想的にゆったりとはじまります。ギターサウンドがまるで蜃気楼のようにゆらゆらとゆらめいて。そして力強いミドルテンポのリズムがはいってピアノのゆったりとした美しいメロディがながれ、そこに伸びやかなギターが加わって。その後ピアノのリフをバックにギターのエモーショナルなメロディがながれ、そしてリズムが止まってピアノの綺麗な音色が優雅に響きわたって。終盤では元のメロディに戻って、そしてアップテンポになってキーボードのテクニカルなソロが。とってもドラマティックな曲ですね。
 10曲めは「絡みゆく蔓」。アップテンポのテクノリズムから軽快にはじまって、ギターの爽やかなメロディがながれ、そしてテクニカルなユニゾンリフが。その後ギターの流麗でテクニカルなソロ、そしてユニゾンリフからキーボードのきらびやかなソロが。中盤にはリフをバックにドラムソロもちょこっと。変拍子いっぱいでテクニカルでスリリングですけど聴いていてとっても楽しい曲ですね。
 11曲目は「Pole to win!」。ヘヴィなギターリフからアップテンポでダイナミックにはじまって、軽快なリズムにのってギターの伸びやかなフレーズがながれ、そしてテクニカルなユニゾンリフが。パワフルなドラムとベースの躍動感あふれるリズム、ドライブしててかっくいいっす。中盤にはエモーショナルなギターソロからダイナミックなリフ、そしてアグレッシブでハードなギターソロも。続いてはエモーショナルなキーボードソロが。終盤ではギターとキーボードのソロバトルも。海岸線のハイウェイをかっ飛ばしたくなりますね。
 12曲目は「Interlude♯3(Fairy In the Dark)」。シロホンのような音色のミドルテンポのリズムにのってギターの哀愁ただようメロディがゆったりとながれ、後半にはテクニカルなリフも。1分半の小曲です。
 13曲目は「Artemis」。ピアノの美しいリフレインからゆったりとはじまり、そこにアコースティックギターの素朴なメロディが加わってたおやかにながれて。その後エモーショナルなピアノソロ、そしてメロディアスなギターソロが。中盤ではオーケストラサウンドが壮大に響きわたり、ドラマティックに盛り上がります。エンディングにふさわしい劇的な曲ですね。
 明るく爽やかな曲、テクニカルな曲、しっとりとした美しい曲、ほのぼのとするような曲やハードめの曲など聴き所満載でとっても楽しめますね。サウンドがとっても鮮烈で綺麗で澄んでいて美しい。<Lu7>は、“様々な景色や色を感じられる音”や“温度や香りも感じられる音”を目指しておられるとのことで、まさしく聴いていると情景や暖かさ・冷たさなどが伝わってきますね。素晴らしいアルバムです。さっそく1stも2ndも手にいれなきゃ!

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