イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ハエの体液を啜りついに開花したハエトリソウの純白の可憐な花!

2021年07月08日 06時43分04秒 | 英国の木々と草花
バスルームに落ち着いたハエトリソウ veenus flytrap の Vee のその後です!


つぼみのついた長い茎がのびにのびて、つぼみのひとつがぱっくりと開いて可憐な花が咲きました。
昨日の朝、発見。

うれしくて、かわいくていろいろな構図で写真を撮りまくりました。


便器の上で。


純白の丸い花びらが何とも繊細で可憐です。
イチゴの花に似ていますね。
イチゴの花の花びらよりも少し厚みがあります。



つぼみをつけてから開くまでまたずい分と時間がかかりました。
前回のハエトリソウの記事をぜひ開いて読んでみてください☟。

かわいい花が咲くのが楽しみ、まがまがしいトゲトゲの罠を持つハエトリソウにとりつく恐れしらずの緑のムシたち

前々回の記事のリンクもしつこく記事中に貼ってあります。

前回の記事の後も伸び続けた茎はグネグネとうねり続け、一週間前には上半分あたりがソ連の国旗にある「鎌」のように大きくたわんだのです。
私がバスルームで洗面台を使うたびに、いろいろな角度から見てみたくて植木鉢を少しずつ回し続けたからでしょう。
そのうちまた、いびつな直線に戻りました。

あいかわらず、どこからやってくるのか不明な黒い大きなハエがしょっちゅう罠にかかります。
庭に出るガラス戸を開け放しにしている一階のキッチンの窓辺においてあった時と違い、ムシの侵入経路が思い浮かばないのですが捕まるんですね、不思議です。

バスルームの窓を開けておくことはほとんどありません。
(換気にあけてもすぐに閉じます)

現在、前回の記事の写真に写った閉じた罠の中に黒く透けて見えたハエとは別のハエを捕食中です。

前回のハエは、数日後に罠がぱっくりとあいた後で毛抜きでそっと取り去りました。
カラカラに乾燥していたハエの死骸はちょっと考えてトイレに流しました。

どうもハエの「体液」を栄養として取り込むようですね、おぞましいことです。

それにしても生きたままハエを捕え体液を啜る怖ろし気なハエトリソウの白い花の可憐なことと言ったら....!
どうやら全部で11もある丸いつぼみがひとつずつ、じらせながら、また長く長く楽しめるようにゆっくり開花するようです。
いっぺんにアジサイかコデマリのように華やかに開くのかと期待していたのですが、可憐な花がひとつずつ...も楽しみです。

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パンデミックのただなかにいることをつい忘れそうになるサッカー熱と、それでも煩わしい飲食店の感染拡大予防策(ほぼ形骸化)

2021年07月08日 06時43分04秒 | 気になる出来事、社会情勢

ウエーファ欧州選手権 UEFA European Football Championship 2020(サッカーのヨーロッパ杯)の準決勝でイングランドがデンマークに勝ちました。

私は実は全く興味がないのですが、後半だけ夫につきあってテレビで観戦しました。(後述)

...今日の話題は、規制が撤廃されつつあるパンデミック下の飲食、です。

先週の土曜日(準々決勝の日)ストックポートのタウンセンターを横切る国道A6沿いにあるマクドナルド Mac Donald's (ちなみに、発音はマクドゥノオウズ)でマックシェイクを買いました。



国道A6に面したそもそもの正面入り口は「出口専用」になっていたので裏にまわって、大きな駐車場に面した出入り口から入りました。
客どうしが出入り口で向き合わないようにする「(効果が疑わしい)感染拡大防止」のための一方通行策です。

バスを待つ30分ほど、店で座ってゆっくりしたかったのですが、気が変わって持ち帰りに変更しました。

店内の飲食はすでに解禁です。しかし店内で飲食するのなら例の「国家保健サービス感染者追跡アプリケーション NHS Track & Trace App 」をスマートフォンに搭載していない私は、連絡先を書いて残さなくてはならないと言われたためです。めんどくさいので持ち帰ってバス停で飲むことにしました。

店内で飲食していたのは、入り口近くでだらしなく椅子の上に足をあげている若い男性(☟の写真)ただ1人でした。

駐車場に面した裏側の入り口の近くには30人以上の男性たちが静かに群れていました。



多くが彫りが深くて浅黒い顔立ちの中近東系の若い男性(しかも全員、黒衣でした)の群れを遠くから見かけた時はちょっとおじけづきました。

ウーバーイーツやデリバルーなどのロゴ入りクーラーバッグを手にした、宅配エージェントのドライバー(配達員)です。

それにしても、土曜日の午後5時前後のタウンセンターのマクドナルドのガラガラぶりと、宅配ビジネスの空前絶後の盛況ぶりにはたまげました。

コンピューター画面で注文したチョコレート・マックシェイクは用意ができたらカウンターまで取りに行くことになっています。

そのカウンターはすごいことになっていました。

第一、近づけません。


衝立のむこうで、たった1人のスタッフが注文の品を手早く大きな紙袋に詰めていました。

3人のスタッフがかわるがわるカウンターと入り口付近にたむろする配達員の群れのあいだを小走りに行き来して、紙袋を手渡していました。




番号か何かの確認があったようですが「お待たせ」とか「どうも」とかの通常の言葉を掛け合うこともなくほぼ無言。
配達品を手にした配達員がクルマやモーターバイクですばやく立ち去ると同時に次々と新しい配達員がやってきます。

私のマックシェイクを受け取るまでの10分間(長い!)そのあわただしいやり取りをずっと立って眺めていました。

夜の8時からの準々決勝感染前に手早く詰め込む夕食の注文でしょう。

私の他には持ち帰りの客が2組いました。
いずれも10人分とも思われる巨大な紙袋を、手分けしていくつも受け取っていました。

まだ屋内では同世帯の人以外とは3人以上で会ってはいけないはずなのですが....!
なんだか、もう本当にどうでもいいみたいです。

昨日の準決勝には6万人がステーディアムで観戦したようですし。
そのうち5千席がイギリス在住のデンマーク人のために割り当てられたそうです。

通常であれば、注文した品ができ次第カウンターの上の表示板にレシートに書かれた番号が表示されて取りに行くことを促されるのですが、その仕組みもとまっていました。
いつまでも何も言われないので催促にいったら、ずいぶん前に用意ができていたらしい私のマックシェイクを奥まで取りに行ってくれました。

どうやら全店あげて大量の宅配注文をさばくことだけに集中したい日だったのかもしれません。
マックシェイク1杯の注文や店内での飲食はあまり歓迎されていないムードでした。

その日は友人とタウンセンターで遅い昼食を食べました。

(マクドナルドに寄ったのはその友人と別れた後、帰宅のバスに乗る前です)




イギリスのレストランやパブでは午後3時をすぎると昼食のオーダーをストップすることが多いのです。
出遅れた私たちは1日中食事を提供している人気のプロデュース・ホール Produce Hall で食事をすることになりました。



とてもオシャレな、多国籍エスニック料理のカウンターが種類別にいくつかある大ホールです。
本来はそれぞれのカウンターで好きなものを注文してお金を払えば席まで持ってきてもらえる仕組みですが「学生食堂」や「社員食堂」のようなザワザワした雰囲気はぬぐえません。

今回は感染拡大対策で、座席は外のみ、屋内にも立ち入り禁止でした。





メニューは、テーブルに貼ってある(前述の)「国家保健サービスの感染者追跡アプリケーション」と連動しているQRコードにかざして見るしくみです。

友人は「追跡アプリケーション」を搭載しているにもかかわらず、旧式なスマートフォンのため、QRコードには反応しません。

「追跡アプリケーション」利用はあきらめカウンターごとに違う、QRコードが印刷された紙を店員さんにもってきてもらって、「追跡アプリケーション」を搭載していない私のスマートフォンにかざして画面にあらわれたメニューを見て注文支払いをすることができました。

本来なら、「追跡アプリケーション」をスマートフォンに搭載していない人はメニューを見られない(外食できない)ことになっているはずなのです!だったら紙のQRコードなんか用意しておかないで「追跡アプリケーション」を持っていない人は来店お断り、にでもするべきではありませんか?

何のための「追跡アプリケーション」なのでしょう?もちろん、私たちがその時間にそこで食事した記録は政府の「追跡アプリケーション」には跡形も残っていません!

マクドナルドと違い、連絡先を残すようにとも言われませんでしたから。

ベトナム料理を注文してカードで支払ったものの、飲み物はまた別の飲み物メニューの紙に印刷されたQRコードをかざして別に支払わなければならないという想像を絶するわずらわしさ!

(パンデミック前の、行動規制がなくて自由に店内に出入りできた頃には、欲しいものがあるカウンターに行きその場で注文、支払いをしてまわっていたのです)
めんどくさいのでドリンクのオーダーはやめにして、無料でもらえる水道のお水を持ってきてもらいました。

「追跡アプリケーション」を搭載していれば1回の入力ですべてのカウンターの品を注文できるらしいのですが。
「追跡アプリケーション」を国民に浸透させる政府イチ押しのはずのこの仕組み、搭載している友人のスマートフォンでは使用できなくて、していない私のスマートフォンでもメニューが見られるなら... 意味なし!

 

「テレビ観戦まえに自宅でで手早く夕食」需要が非常に高かったその日のマクドナルドでは店内飲食(しかも飲み物のみ)の客を引き止めたい理由など全くなかったのでしょうね。

反対に、飲食店にとって書き入れ時の規制撤廃が始まった今、座って昼食を食べたい私たちを「追跡アプリケーション」を持っていない(もしくは持っていてもそれを使って注文ができない)という理由で断って30ポンド前後の売り上げをふいにするなんて全くのナンセンスだったはずです。不備の客のための抜け道注文法がまかり通っているのも当然ではありませんか!?

まあ、規制がゆるかったのは「屋外席」だからともいえるのですが。

 



ちなみに、イギリスのスマートフォンの普及率は日本よりも高いそうです。
イギリスには日本独自の「ガラケー」とかいう高度に発達した携帯電話がなかったものですから、スマートフォンへの切り替えが日本よりもずーっと迅速に進んだようです。

それはともかく...!


準々決勝のその日は、夜8時からの試合前の景気づけに午後いっぱいストックポートのタウンセンター中が酔っ払いであふれるのではないかと懸念していたのですが、雨もようのためかどこもガラガラでした。

コロナウィルス感染防止対策の行動制限を予定通り19日に撤廃する是非が国会で激論されています。

議論の余地はあるものの今のところ撤廃が決まっているようです。
マスクの着用も任意になるはずです。
(法定でなければイギリス人はいっせいにやめることが予想されます)

人数制限もなく誰とどこであっても良いことになります。

日常生活を完全に取り戻すことにするらしいのです。
飲食店にとっては通常の営業が悲願なはずです。
客の私たちもQRコード連動のメニューと形骸化した追跡システムには心底ウンザリ....

でもしかし!
ワクチン接種の効果があがり、重症者、死亡者は激減してはいます。(昨日の新規感染者は32、548人と増え続ける一方なのですが!)

ちなみにイングランドの決勝戦進出に夫はむせび泣きしていました。
「この瞬間のために今まで生きてきた気がする」とも言い切りました。




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どうやら完全に使い道がないというわけではないらしいネコが肌身離さず持っている不要な小袋(ポーチ)

2021年07月06日 07時38分21秒 | うちのネコ、よそのネコ
ネコの胴体の下にだぶついた皮膚があります。



解剖学用語でプライモーディアル・ポーチ primodial pouch (原始の袋♡)というそうです。
(正確にはパウチと発音しますが)

正式には前肢の付け根から後肢の付け根まで、おなかの両脇に長くのびている部分すべてがプライモーディアル・ポーチなのだそうです。
通常、後脚の付け根の特に分量の多いふわふわした三角形の部分のみをさすことが多いそうです。





今年の初めにフェイスブックで知った豆知識です。
それ以来、うちのネコのみならず通りで見かけるネコやよその家で飼われているネコのプライモーディアル・ポーチがやたらに気になります。

ティブ(上の写真)はよく目立つ立派なプライモーディアル・ポーチをビロビロさせています。

短躯、短足でずんぐりむっくりした母ネコ、リヴィーのプライモーディアル・ポーチは意外なことに目立ちません。


(2月に撮った写真です)


ネコ同士がケンカする時、後ろ脚で相手のおなかを激しくけり合うことが多いそうです。
鋭いかぎ爪がダブダブのプライモーディアル・ポーチを傷つけることがあっても、損傷が内部の内臓に及ぶことはめったにないそうです。
敵から内臓を守る働きをしているのがプライモーディアル・ポーチだそうです。

プライモーディアルという言葉は生物が進化する際、退化せずに残った不要な部分というような意味らしいのですが、ネコのプライモーディアル・ポーチは充分機能を果たしているようです。

ハムスターやリスの頬っぺたのポケットやカンガルーのおなかの袋もポーチ(パウチ)と言いますが、どちらもプライモーディアル・ポーチと違ってちゃんと袋の役割を果たしていますね。



プライモーディアル・ポーチを日本語でなんというのかと気になって調べてみたら「ルーズスキン」というカタカナ英語の言葉が見つかりました。
「ゆるい皮膚」、そのまんまではありませんか。
専門用語ではなさそうです。

英語のプライモーディアル・ポーチのほうがずっとひびきがいいと思いませんか。

私はプライモーディアル・ポーチの語感にたまらなく惹かれ、しばしばネコに向かってプライモーディアル・ポーチと言っています。
「ちょっとさわっていい、プライモーディアル・ポーチ?」「プライモーディアル・ポーチ、見せて?」「プライモーディアル・ポーチ持ってどこ行くの?」....

息子は私が1日に何回「プライモーディアル・ポーチ」という言葉を口にするか毎日数えているようです。
私も息子のいる時にサービスで口にすることが多いかもしれません。

夫は「うんざりだ、聞きたくない」と言っています。


うちのネコ2匹は私たちに心を許しているにもかかわらずプライモーディアル・ポーチのあるあたりを触られるのをとても嫌がります。
うちのネコは嫌がるのが分かっているので無理にさわったりはしませんが、他のネコたちもそうなのかちょっと気になるところです。

まだ確かめる機会に恵まれていません。

最近、知り合いがイヌの散歩をしているところに行き会い、ちょっと立ち話をしました。
そのイヌが私に親愛の情を示すためか、歩道にコロンと寝転がってお腹を見せてくれました。

そおっとネコのプライモーディアル・ポーチがある、つるんとして余分な皮膚などないイヌのおなかの側面に指先を添わせてみたら、気持ちよさそうにそうに体をグネグネよじりました。

さわられるのを嫌がらないどころか喜んでいるように見えました。

動物にとっておなかを見せるのはとても無防備な姿勢のようですね。
その状態で襲われたらひとたまりもありませんし、そもそもプライモーディアル・ポーチが守っているという大切な内臓がいっぱい詰まってもいるわけですから。

ネコのプライモーディアル・ポーチはたいていの動物にとってとても敏感な場所にあるようです。
(人によくなれたイヌはたぶんどこを触られてもうれしいのでしょうね)

去年の夏の終わりに死んだ、均整の取れた肢体のホレイシオのプライモーディアル・ポーチは(改めて写真を見てみたのですが)あまり目立ちません。


さてこの記事に「プライモーディアル・ポーチ」という言葉が何回出てきたでしょうか。
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誕生日のプレゼントにもらったさすがの日本製、工夫とデザインがうれしい室内園芸キット、なぜパンダ?

2021年07月04日 06時32分05秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
息子に誕生日のプレゼントにもらったバジルの栽培キットです。


マンチェスターに一緒に行った時、ヨーロッパや日本のファンキーでおしゃれな雑貨を売っている店で買ってくれました。
プラスチックの植木鉢の底に敷いて穴から引っ張り出したピンクの舌がお皿に張った水に浸っています。

鉢カバーのパンダはどっしりした陶器製です。

水をやらなくても濡れたフェルトの舌を伝って上がっていった水が常に土を湿った状態に保っているという工夫!
「毛細現象」というんでしたっけ、原始的な科学現象の応用ですよね!

水やりぐらい毎日やってもいいんですけど。

もちろん日本製です。


この発想は日本にしかないような気がします。
あ、そんなこともないでしょうか。

先月末の私の誕生日にラッピングされたプレゼントとしてもらって、息子と一緒にバジルのタネをまきました。
(土もタネも何もかもキットに含まれたいます)

園芸に全く興味のない息子が大喜びなので私も大満足です。

細字でプリントされた正確な英語の育て方説明書がついていました。

発芽まで土の表面が陰になるようにハガキで覆って電子レンジの上に置いておきました。
息子と二人で毎日ハガキをめくって芽が出ているか確認し続けた一週間後の昨日、緑のかわいい芽を発見。

朝、発芽を確認、夜にはもう双葉が開いていました!



ぺロポン・パパというネーミングも日本的(好き!)。


さすがの日本製、高価です。

しかしなぜ、パンダにイヌにネコ?!
かわいいからでしょう。

アリクイやカメレオン版があってもよいと思いませんか。
それと、「パパ」というからには息子や娘がいそうです。
いるんでしょうか?

土に水をやる必要はないのですが、お皿の水はいつの間にかすぐになくなります。
もちろんパンダが飲んでいるからなのですが、お皿に水を足す手間も土に水をやる手間も同じです。
ええ、まあ土に水をかけるよりパンダに水をやって飲ませる方が楽しいのはたしかです。








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イングランドが勝ち進んでいるサッカーの欧州選手権...準々決勝を観戦したのはうちでは夫とネコだけ、興奮したのは夫だけ

2021年07月04日 06時32分05秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日テレビでウエーファ欧州選手権 UEFA European Football Championship 2020(サッカーのヨーロッパ杯)イングランドvs ウクライナの準々決勝を観戦する夫と、ネコのティブです。


正確には、というかぜんぜん...ティブは試合を見ていませんね。

イングランドは4対0でウクライナに圧勝、素晴らしい試合だったそうです。
実は、私は全く興味がありません。

イングランド人にとっては欧州選手権杯獲得の可能性に一歩近づいた歴史的な試合結果だとかで、国民の興奮具合はただ事ではありません。

うちで興奮しているのは夫だけ。

去年死んだ先代ネコのホレイシオは夫のサッカー「観戦」パートナーだったのです。
年を取ってからはサッカーの試合が始まるとテレビの前から動かない夫の膝に、いつも丸くなって寝ていたのでした。
夫にとってホレイシオはいっしょに「観戦」する貴重な家族メンバーだったのです。

今回珍しく、新ネコティブが「観戦」に付き合ってくれたことがよっぽどうれしかったらしく、しきりに興奮して声をかけたり、プレー解説をしていました。
もちろんティブは寝るのに忙しくて聞いちゃいません。

試合終了後に、パブのテレビや公共の場所の大スクリーンで観戦するために集まった大勢の人たちの歓喜のようすがテレビのニュースで繰り返し放送されていました。

来週の水曜日の準決勝にはデンマークと対戦します。

ロンドン、ウエンブリーでの決勝戦には6万人の観客を入れるそうです。
感染対策はどうなっているのかな...?

昨日のイギリス(=4か国からなる連合王国)の新規感染者は24,885人です。
昨日までに63.7%の成人が2回の接種を終えています。







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絵になりそうな果物と、今ひとつ古典的な静物画の画題には向かないおなじみのぺちゃんこモモ

2021年07月03日 05時57分10秒 | 英国の野菜、果物
フルーツ・ボールにおなじみのぺちゃんこモモが見えますね。


ストックポート日報に毎年しつこく掲載しています。

静物画を描こうと思って、スーパーで買ってきた果物をわざとらしく配置してみました。


背後で夫がサッカーの試合を見ながらビールを飲んでいます。
見苦しいビール瓶とテレビのリモートコントローラー、それにテーブルの上に常時おいてあるクルーエット(塩コショウ+タバスコ)は画題の一部ではありません。
見えないことにしてください。

アクリル絵画のスターター・キット(初心者向きセット)を誕生日のプレゼントに買ってもらいました。

日本にいた30年以上前に油絵を描いていたことがあります。
それ以来、「ちゃんとした絵」なんて描いていない...と言われたら驚かれました。

マンチェスターで美大に相当する「アートスクール」に通っていたのに...?
専攻はテキスタイル・デザインでした。
花や植物は課題でよく描きましたし静物の写生もやりましたが、もっぱら水彩で。

油絵より道具の手入れが簡単そうなアクリル絵画に初めて挑戦です。
思ったようにいきません!



上から見下ろしたほうが構図が斬新にきまります。
スマートフォンの写真を見ながら少しずつ描き足しています(インチキ)。

ぺちゃんこモモは静物画の画題にはちょっと向かないようです。
ブドウとぺちゃんこモモは少しずつ私のおなかにおさまりつつあります。
レモンもケーキ作りに使ってしまいました。

ぺちゃんこモモの写真をちゃんと見たいという方のために、以前の記事のリンクを貼ります。☟

甘くて小さくて食べやすい、持ち運びにも便利なイギリスではおなじみのぺちゃんこモモとうちのネコ

再登場のぺちゃんこ桃、初登場のぺちゃんこネクタリン、初公開のタネ!

ぺちゃんこの桃  ・

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国家の恥、人種差別主義者!それにしてもイギリスは許容や多様性の尊重をリードする国ではなかったのか??

2021年07月03日 05時18分14秒 | うちのネコ、よそのネコ
ついにうちの息子ネコ、ティブのデン(隠れ家)が解体されました。



2階の踊り場兼短い廊下にあります。
3階から下りてきたちょうど角のあたりでジャマだったのです。
先週 屋根が取り払われ、一昨日デンの壁を構成していた不要になったスピーカーがなぜか ひとつだけ一階に移動しました。

夜になっても まだもうひとつが残っています。
隠れ場所を失ったティブは未練がましく一つ残ったスピーカーに身を寄せています。

今日の話題は、イングランドが負けた日曜日のサッカーのヨーロッパ杯、一夜明けたその後の醜態、です。

写真は、1週間前に撮った、お気に入りのデンでくつろぐティブのようすです。



引き分けで時間切れになったイタリアとイングランドの決勝戦はペナルティ・キックで決着がつきました。
その直後に、ペナルティ・キックに失敗したイングランドのプレイヤー3人に、ソーシャルネットワークで怖ろしい数の誹謗中傷、非難攻撃が浴びせられたのです。

ただの誹謗中傷、非難攻撃メッセージではありません。
卑劣極まりない人種差別メッセージです。

ペナルティ・キックでゴールを決めそこなった3人の若いプレイヤーは全員黒人だったのです。
サッカーには全然興味のない私も何となく見ていたのですが、そんなことには全然気がつきませんでした。

失敗した時に「あらま、こんなに若い男の子たちに国家の一大事がかかった重大な責任を負わせるなんてかわいそうに」とぼんやりと思ったものでした。



翌日のニュースはこの「サッカー人種差別」事件で1日中もちきりでした。
どういう文面の人種差別メッセージだかは当然ながら一切明かされていませんが、生放送でインタビューされたコメンテーターが「オランウータンのエモージ(絵文字)」が多用されていたと口を滑らせました。

サルやゴリラの真似は欧米では黒人を侮蔑する決まりきったジェスチャーです。
特にサッカーの国際試合の応援に来た東欧チームのファンたちがたびたび対戦チームの黒人選手に対して「ホッホッホッ」とサルのなきまねをして会場からつまみ出されています。
EU国内でそれをやってフットボール(=サッカー)協会に認識されてブラックリストに名前が載ると生涯サッカー場での公式試合が観戦できなくなるはずです。
イギリス国内でそれをやると刑事罰に問われます(いい気味!)



朝のニュースの時間にはすでに Twitter や facebook から数千もの差別メッセージが削除されていたそうですし、差別発言者は生涯ソーシャルメディアから締め出されるという措置が取られたそうです。

ケンブリッジ公(ウィリアム王子)やボリス・ジョンソン首相、キア・スターマー労働党党首をはじめ多くの政治家、スポーツ関係のリーダーたちが人種差別者を攻撃する声明を発しています。

午後、臨時の記者会見で怒りの生放送会見をしたボリス・ジョンソンの卑怯な人種差別主義者に対する発言が愉快でした。

「恥をしれ、お前らがモゾモゾ這い出してきた岩の下に這い戻ってそこにずっといろ! I say shame on you, I hope you will craw back under the rock from which you emerged!」



いっしょにきいていた夫に「人種差別主義者って岩の下に住んでるの、冷蔵庫の下に住んでるゴキブリみたいに?」と聞いちゃいました。
夫はゴキブリがどこに住んでいるか知らないはずですが、にやにやしながら「そうだ」と教えてくれました。
(ちなみに、イギリスにゴキブリはいません。少なくとも一般家庭で見ることはありません)

私はボリス・ジョンソンが大嫌いですが、「岩の下」は卑劣感の人種差別主義者を表す気の利いた表現だと思いました。
脚のいっぱい生えたいやらしいゲジゲジとかダンゴムシたちは岩の下のじめじめした場所にグジュグジュ群れていそうです。

英文を書き写そうとニュース・ウェッブを検索したら....

な~んだ、「crawl back/out under the rock 岩の下から這い出てきたり這い戻ったりする」はものすごく嫌いなやつを表現する時の決まりきった英文表現だということが分りました。
「下劣な連中の意」とオンライン辞書に書かれていました。
やはりムシが岩の下に隠れているところからきているようです。
crawl back under the rock と言えば消え失せろ、出てくるなの意味があるみたいです。

ボリスのオリジナルではなかったのね!

初めて聞きました。
それほどよく使われる表現ではなさそうです。

ジョンソン首相は、試合開始時にイングランド選手が黒人の権利を主張する「Black Lives Matter」運動に連隊の意を表するためにひざまずいた時にブーイングしたいイングランド・サポーターを非難しなかったそうです。
「ひざまずくジェスチャーは対立を引き起こす」という意味の発言もしているそうです。

ジョンソン首相が人種差別主義者だとまでは思えませんが、積極的に撤廃すべき大問題としてとらえる意志があまりないんじゃないかと思えてしまいます。

それにしても、(もちろんごくごく一部の、ですが)イングランドのサッカーファンの品性の低さにはあいかわらずウンザリさせられます。
デンマークチームが国家を斉唱している時にヤジを飛ばしたそうですし、決勝戦が行われたウェンブリー・サッカー場に入場券を持たないファンが警備員ともみ合って乱入した様子もしっかりビデオに撮られて繰り返しニュースでながれていますし。

日曜日の決勝戦がらみの騒乱ですでに何百人もの人たちが逮捕、起訴されていますし、ビデオに映った人たちがこれからも警察沙汰になることが確定です。
黒人選手に対する人種差別発言や落書きなど絡みで多くの人が失職することにもなりそうです。(いい気味!)







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見事な紅葉、季節感をぶち壊す夏の太陽の下で映える濃いクリムソン色のカエデの葉

2021年07月02日 08時00分00秒 | 英国の木々と草花
昨日は明るくカラッと晴れたイギリスの夏らしい日でした。

なぜか紅葉の美しい、お隣のカエデの木....


2年ぐらい前に小さかったこの庭木を買ってきて植えた時、「日本のメイプルだよ」と言って得意そうに見せてくれました。
Japanese maple (=カエデ)。
季節はよくおぼえていないのですが、秋、冬でなかったのはたしかです。
その時もこの濃いクリムソン色でした。

年中紅葉している季節感ぶち壊しのこのメープル、日本のカエデとはちがうんじゃないかなぁ?



朝、カーテンを開けるたびに3階の寝室から見下ろす低く広がった見事な枝ぶりに心を奪われます。


いいなぁ、
奥山に紅葉踏み分け...ちがう!季節が違う!

季節感にメリハリのないイギリスでは樹木や草木に四季の風情を感じとることが難しいのです。
サクラ(みたいな薄いピンクの花をつける木)は1月ごろから5~6月まで時間差で一か月ぐらい咲き続けるし。

*投稿後書き足しています;
読者の方にコメントで指摘していただきました。
日本にもある「ノムラモミジ」という春から夏にかけて紅葉する種類のようです。
このモミジは紅葉したまま散ります。

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いつの間にか折り返し点を過ぎていたパンデミック2年目、今日から7月

2021年07月01日 06時16分15秒 | 英国の、生活のひとコマ
一週間以上前、6月22日の写真です。


午後10時10分、美しい夕焼け空をあまりきれいではない窓ガラス越しに撮りました。
夏至 summer solstice の翌日です。

一年で1番日照時間が長い夏至をすぎるとだんだん日が短くなります。
まだ学校の夏休みはこれからなのですが、夏至をすぎると夏の終わりに向かう第一歩のような気がしてしまうのが不思議です。

あまり暑くはないイギリスの短い夏が終わると寒さがそれほど厳しくはないけれど長くて暗くて濡れそぼった冬がやってきます。

今日から7月。
パンデミックの最中でどこにも行くつもりはないのですがまだ1か月半ほど貴重な夏が残っています。



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