昨日の続きです。
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐる、観光促進アートイベント、Stockport Giasnt Leap と、ストックポートの観光案内特集です。
上の写真のカエル、Hippie Frog のアートの背景にちょこっと写っているストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct はストックポートの有名なランドマークの鉄道橋です。
(アートっぽく気取った加工がしてありますが、白黒写真ではなくどんより曇った冬の日の写真です)
3年前の冬に、バスターミナルから撮った写真です。
とにかく絵になる壮大なこのヴァイアダクトは公称「世界で2番目に大きいレンガ建築」と言われています。
ストックポート・ヴァイアダクトの大きさの決め手は長さでも高さでも幅でもなく、レンガの数(少なくとも1,100万個がぎっしり)だそうです。
1840年完成の、世界の鉄道史、建築技術史に名を残す重要な建築物です。
完成当時、世界最大のレンガ建築だったことは言うまでもありませんが、完成の数年後に建築エンジニアが当時英国の植民地だったインドにもっと大きなヴァイアダクトを建設したため、世界第2位に順位が転落しました。
それ以後より高く、より長いレンガ建築物は世界中で数多く建てられているのですがレンガの数の多さではストックポート・ヴァイアダクトの2位の座を揺るがす物件は現れていません。
上のカエルの背後の左はしに一部分が写っているレンガの建物は、世界的にも珍しい、帽子の歴史に特化した産業博物館、ハット・ワークス Hat Works です。
☝この写真もまたストックポート・ヴァイアダクトの橋脚もとにあるバスターミナルから撮りました。
ストックポートは帽子の町として観光町おこしを狙っているのですが、知名度は今ひとつ...
入場無料のハット・ワークスがオープンしてから20年近くもたつのですが帽子について興味がある人ならともかく、よその地域から観光客を呼べるほどのインパクトは無い、と言わざるを得ないというのが私の正直な感想です。
ただ、やはりどこから写真を撮っても構図がきまる建物の外観はとてもインパクトがあります。
高い煙突の整備をしていた作業員が出入りするところを偶然見つけて撮った写真です。
数年前から展示のパワーアップを図って改装中、パンデミックで再開の見通しはまだ立っていないようです。
もともと綿織物の工場だった建物です。
解体された帽子工場から持ち込まれた、1930年代のフェルト帽を製造する機械が設置され、ガイドによる実演に使われています。
ストックポートはステッキを持ったロンドン紳士のシンボルでもあるボーラーハットの有名な生産地だったのです。
ボーラーハットは野ウサギなどの毛をかちんかちんの硬いフェルト状に固めて磨いた丸っこい帽子です。
シャーロック・ホームズの相棒、ドクター・ワトソンもかぶっていたはずです。
上にのった子カエルが帽子をかぶっているのはそのためです。
...カエルがかぶっているのはストックポート名産のボーラーハットではなくて、シルクハット(山高帽)ですが。
カエルをもうひとつ...
パンデミック以前から景気が悪そうだったプリンスィス・ストリート Princeses Street にある広場の Shine。
ガール・スカウト girlguiding の活動内容と活動理念からインスピレーションを得たそうですが...
ストックポート・ヴァイアダクトなどストックポートの「名所旧跡」を配したアートワークはさすが!イベントの意図への理解もバッチリ。
(突出したリアルな眼球の表現が怖い)
夏休みに入った子供たちに大人気のイベントです。
このスクエアをぬけて通りの裏側の総合レジャーセンター、レッドロック Redrock に出られるようになっています。
パンデミックがほぼ開けた(とされた)あと、この通りの「シャーッター街」度がいや増していた感じが何とも寂しいです。
個人的には上にのっているのは子カエル(フログレット froglet)ではなく、オタマジャクシにしてほしかった!