イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

イギリスで幅を利かせ始めた英製和語!誤解の起源が簡単に判別しそうなおかしな命名、日本風カレーの英語名

2018年08月15日 09時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
以前にも ストックポート日報 に「小麦粉を溶いたトロンとした日本のカレーソースはイギリスではカトゥと呼ばれる」、ということを書きました。



カトゥ、もうすっかり英語化しています。katsu とつづることから分かりますよね、日本語の「カツ」からきているらしいのです。

上の写真はマンチェスターのスーシー&ヌードル・バーで息子が注文した「chicken katsu curry rice」
…これはちゃんと日本語のチキン「カツ」が添えられています。

おそらく日本風のカレーはなぜかイギリスではほとんどといっていいほど必ずチキンかポークの「カツ」が添えられて出されたことから発生した誤解だ、というのが私の見解なのですが、どうでしょうか。

イギリス最大手のベーカリー・チェーン店、 グレッグス Greggs が最近売り出して、大ヒットらしい、カツ・チキン・べーク katsu chicken bake。




肉やチーズ、野菜のはいったセーボリー(甘くない)・パイがコーヒー、紅茶といっしょに出されて食べられる飲食スペースが設けられています。

ほとんど、怖いもの見たさ、といった気分で買って食べてみました。



それが悪くなかったのです!

上の写真のスーシー&ヌードル・バーで重厚な黒い陶器の深皿でもったいぶって出される安っぽい、甘ったるいズルズルした舌触りの自称日本風カレーには騙された!感じが確実にしますが、このカツ・チキン・べークはスナックとして、結構いけるのです。

言うまでもなく甘ったるくて安っぽい味です。
懐かしい日本の「カレーうどん」のような味といってもいいかもしれません。

カトゥというのは上記のように「日本風のカレーソース」という意味なのですが、表面がパン粉タッチのねっとりしたパン皮に鶏肉いりカレーソースが入っているところが、もともとの日本語「カツ」の意味である、パン粉をつけて揚げたフィレ肉を意識している…と考えられなくもない、ですね。

庶民派スーパー、アスダのエキゾチックな料理ソースの並ぶ棚に、中華風ソース多数といっしょに並んで売られていた瓶入りカツゥ。


ラベルに taste of Japan と明記されています。日本の味として定着してきたんですね。

ちなみに、蓋の上の密閉パックに入っているのは「カレー粉」です。
調理の最後に加えると、香りが引き立つ、という小細工のようですね。本格派調理気分を味わわせてもらえるみたいです。
…どうせインスタントの出来合いソースなのにめんどくさいじゃありませんか!?


私が作ったカレーです。


油で炒めた小麦粉に、野菜を長時間茹でた煮汁を加えてとろみをつけ、エスビーのカレー粉を加えて茶色くなるまで低温で加熱した自家製ルーを使いました。

うちの夫がベジタリアンなので!中国人経営の食料品店で手に入る「ハウスのカレールウ」(日本円で800円ぐらいでしょうか、高いです。割って溶かすタイプの即席カレー)は使えません。コクを出すために牛脂が入っているためです。

やはり、「イギリス人にとっての日本式」で食べたい息子の希望で、必ず「カツ」(カトゥではありません)を添えます。

今回、トンカツはめんどうですが家で揚げました。
ドイツ系のスーパーに行けば、ポーク・シュニッツエルというドイツ料理のトンカツの出来合いが手に入ります!

スーシー&ヌードルバーについて書いた以前の記事のリンクです☟。あけて読んでみてください。

マンチェスターで寿司!品質は期待しないで楽しみたいのはファンキーな日本文化の海外解釈、誤解満載


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何ごとか、薬局で見かけたキャンドル棚一掃、商品写真が寂しい盗難対策

2018年08月14日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
イギリス最大の薬局チェーン店ブーツ Boots the Chemist のギフト用品棚がずらっと、ヘンなことになっていました。


「盗難多発のため、キャンドルを陳列することができません、棚に出ていないキャンドルをお求めになりたければ店員にお申し付けください。悪しからず」という札が添付してあります。


「ははあ、盗難よけに商品をかくして空っぽの棚に商品の写真を張り付けるっていうのはイギリスではよくあることなんだな」と思われた方がいるかもしれません。

ぜんぜんよくあることではありません。

はじめて見ました。

店長が盗難の多さにヤケを起こしたのでしょうか。ひどくみっともない措置です。店の評判を落とすし、万引きしようかなと心が揺れる不届きものを挑発しているようにもとれます。

他のもっと高価な商品(化粧品や栄養補給剤など)がいくらでもまわりに手に取れるところに置いてあります。

普通は警備を強化するはずです。

第一、「客を見たら泥棒と思え」という考えが見え隠れして、失礼ではありませんか。
「出しておくと泥棒される恐れあり」なんて表示は普通イギリスでも目にすることは稀ですよ。

しかも、一流品を置く、全国展開のチェーン店です!


しかも、クリスマス前でもないのに20ポンド(2828円)から30ポンド(4242円)もする Wood Wick 社製高級キャンドルを日が長い夏に大量に売ろうとする意図も不明。

なぜ、キャンドルが盗難のターゲット?一部の高級香水のようにガラスケースに入れるわけにはいかないのか?…なぞは尽きない。


ストックポートは決して治安の悪い町ではありません。

反対側の棚にはやはり人気の、日本人には刺激的な名前のキャンドルブランド、Yankee(ヤンキー)Candle のいい匂いのする特大サイズのキャンドルの写真が商品の代わりに棚に貼ってありました。


最近は日本へのイギリス土産にブーツの化粧品がリクエストされることが多いそうですね。

日本人にもおなじみになりつつあるブーツ。ストックポートのマージ―・ウェイ・ショッピングセンタ―にあります。


前の道の下を、リバプール湾を経て、アイルランド海に流れ込むマージ―河が流れています。


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貴族の領地の敷地内、放し飼いのシカ、イギリスの商魂は今一歩

2018年08月13日 09時00分00秒 | 英国の動物
ダーナム・マシィ Dunham Massey では 約150頭のシカが放し飼いにされています。


(上はナショナル・トラストの案内ウェッブページから借りてきた写真です)

実際、いる場所にはぞろぞろいるらしいのですが…

私が見たのはこれ一頭。


ストックポート日報でおなじみ、ライム・パーク Lyme Park、タットン・パーク Tatton Park にもシカが放し飼いになっているのはもうご存知ですね。

いずれももとは貴族の大邸宅と庭園、その周りの広大な所有地がもとになったナショナルトラストが管理所有する公園です。

ライムパーク、タットンパークではいずれも、もっともっと野生の趣きで徘徊するシカたちですが、ダーナム・マシィのシカは、なんというかもっと飼いならされたイメージです。

邸宅、庭園のあるエリアに勝手に入ってきてのびのびすごしています。

邸宅前の植樹されたスペースにゆうゆうと現れた若いオスのシカが間近に見られて大満足。

植樹されたばかりの若い木の葉が食べたくてまわりをうろうろしているのですが、シカよけの金属の柵がジャマで食べられません。



ビジターの男性が勝手に葉をむしって地面にまき散らして食べさせています。


ハートのお尻が手の届くところにあるのですが、公園ではビジターがシカにさわることを厳重に禁止しています。

さわりたい!特に、ベルベットのようなうぶげのびっしり生えた角にさわってみたかったです。


シカがいた植林地はこの「ムーア人の日時計」の左側に広がっています。



間近に見られるシカはダーナム・マシィの呼び物のひとつです!

ビジターの手からエサを食べるように飼いならして、「シカせんべい」を売る、という発想がないのが本当に不思議です。

「シカにエサをやらないでください」という目立たない表示が入り口に一か所だけ見られました。
シカの野性を尊重してほしい、ということらしいのです。おさわり禁止もそのためです。

だからやる人はいないようなのですが、やっていいとなれば…やりたいです!

ついでに言えば、ほんとうに公園内はどこもかしこもシカの糞だらけ!

奈良のように「シカの糞」を名物チョコレート菓子にして売れば本当に儲かるのに!


イギリスの貴族の大邸宅がある敷地内のシカは何のために自然の状態で放牧されているのかご存知でしょうか。

ナショナルトラストが公園を管理する現在はもちろん自然保護の一環として、またビジターアトラクションとしても野趣あふれる景観の一部になっているようですが。

もともとは、貴族の狩猟パーティ用の獲物として飼われていたようです。

何十もある寝室を上流社会のメンバーに提供して何日もかけて繰り広げられる殺戮のうたげ、狩猟パーティは地方社交界のシーズンには田舎での社交イベントの華だったようです。

こちらは、話飛んで、ストックポートにあるナショナルトラストの史跡公園、おなじみライム・パーク Lyme Park。


入り口から駐車場までの長い車道沿いの丘の上や、園内の森林でシカの群れを見かけることがあります。

車から降りて写真を撮ることにはじめて成功しました。



ライム・パークとタットン・パーク Tatton Park のシカはダーナム・マシィのシカとは違ってなかなかそばには寄れません。

実はライム・パークも、タットン・パークもシカの数を厳重に管理しているらしく、毎年、パークレンジャーによってかなりの数のシカが射殺されています。

天敵のいない公園内でシカが増えすぎると自然の生態系に悪い影響を及ぼすからなのです。

射殺されたシカの肉は冷凍されて売店で売られています。

シカの特製ソーセージやハムも人気商品だそうです。

タットン・パークには普通のギフトショップの他に特製の食料品の販売所があります。


市販の瓶詰類などの他に、園特製のシカ肉製品、園内の動物農場の家畜を使った加工肉製品が売られているのです。


ダーナム・マシィのギフトショップにはシカ肉製品はありませんでした。

今度行く機会があれば、シカを見てくるつもりです。

自宅から車で35分、オートリンカム Alterincham の町はずれにあります。



「シカの糞」みやげは日本だけの発想だと思うでしょう?

ストックポート日報 に以前載せた、「パフィンの糞」と「カモメの糞」のチョコレート菓子の写真を探し出しました。


去年おとずれたランカシャーの海岸、モーカム Morecombe で買った、息子たちへのお土産です。
モーカム名物ではなく、いろいろな海岸地で売られています。

右側の「カモメの糞」は、海難救助隊を組織する由緒あるチャリティー団体「ライフ・ボート Life Boat」の基金集めのためのオリジナル・グッズです。
ライフボート基地がある(そしてカモメがうようよいる)海岸ではどこでも売られています。

ナショナルトラストも負けずに商魂を発揮してほしい!


ついでですから、ダーナム・マシィの「ムーア人の日時計」。


奴隷が異国情緒たっぷりの資産だった時代のおしゃれな庭飾りです。




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石を積んだ謎の段々、いろいろな場所で意外と目にする歴史的遺物クイズ

2018年08月12日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
ナショナルトラストが所有管理する、貴族の邸宅と全面にシカが放し飼いになった庭園を有する大公園、ダーナム・マシィで撮った写真です。


さて、クイズです;上の写真の石の段々は何でしょうか。(何に使われたものでしょうか)

同じく ナショナルトラストが所有管理する、貴族の邸宅と全面にシカが放し飼いになった庭園を有する大公園、ストックポートにあるおなじみライムパークのそばのパブの入り口横にも、似たような物件が設置されています。




イギリス中、いろいろな場所で目にするこの石段、古いたてものに付属して残っていることが多いようです。
ストックポート日報でも以前に取り上げたことがあります。

思い出して、写真を探し出しました。





答え;マウンティング・ブロック mounting block という、馬に乗る時の足掛かりなのです。


イギリス固有のものだとは思えません。おそらくはヨーロッパ中に似たようなものがあるのではないでしょうか。

川の両岸、橋を渡る前と渡り切った後に一つずつあるのは、馬からおりて徒歩で橋を渡るようにという意味です。

2年以上前のストックポート日報の記事のリンクです。上の写真、古い橋近辺の散歩道について書いた連載記事の一回分です。
古代ローマの由来は名ばかり、それでも古い!ローマン・ブリッジ





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映画化されたピーターラビット、ここにもそこにも穴を掘り繁殖し続けるイギリスのウサギ

2018年08月11日 09時00分00秒 | 英国の動物
イギリスの野原でよく見かける…


ウサギの巣穴、ウサギ穴。

上の写真はタットンパーク Tatton Park で撮りました。

ウサギは怖がりです。
人がいれば出てきません。

それでも時々は見かけます。

ピーターラビットみたいな濃淡ベージュのモコモコした野生のウサギです。



ウサギの写真は撮れませんでした!

警戒心が強く、動きが素早く、しかも保護色!撮影は困難です。

上の写真と、ピーターラビットのイメージは他のウェッブサイトから無断借用しました。


タットンパーク内に無数に生えている樫の大木の根元が…


ウサギの住宅密集地、というより地中でつながった集合住宅になっているようです。


同じくタットンパークで。木の切り株の下の、入り口にキノコのひさしのついた、瀟洒な一軒家タイプ。


私たちはこの木の下に座ってお弁当を食べました。


食べなかった小さなリンゴを玄関前(穴の入り口)に置き土産にしていったのですが、喜んでもらえたでしょうか。

ウサギは木の根元の下に住むのが好きなようですね。

イギリスでは野鳥は減ってきているらしいのですが、ウサギは確実に増えているそうです。



ウサギですが、ネズミ算式に増えているようです。

かわいい!ウサギですが、地域によっては害獣扱いされています。

ヨークシャー東岸の田舎町のパブで、ウサギのシチュー(hot pot)を食べたことがあります。
農家の人が、ビールの原料、ホップを食べて畑を荒らすウサギを猟銃で撃ってパブに持ち込むらしいのです。
ウサギ料理はその町の冬の名物になっていたようです。

農作物を荒らすだけではなく、ウサギの穴そのものも、大メーワク。

「ウサギの穴がかくれているボコボコの地面に注意。」「飲み物のみ」(注文した料理はもってきてもらえない。飲み物は自分で運ぶ)という標識のあるパブの敷地内の空き地。


だいぶ前に行った、マカスフィールド郊外のパブです。
おもしろいと思ったので写真に撮りました。

ボコボコあいたウサギ穴に足をとられて大変危険です。


ウサギを見かけるのは田舎の野原だけではありません。

マンチェスター空港の滑走路のわきをぴょんぴょん跳ねていたたくさんのウサギを離陸する前の飛行機から見たことが何回もあります。

線路わきにもけっこういます。都市の郊外を走る電車の窓から見ることがあります。

車がビュンビュン通る、広い道路の真ん中の広い草地の中央分離帯にも群れで跳ねまわっていたのを見かけました。

いずれも、人が通らない、入れない場所ですね、ウサギの天国でしょう。


先日行ったナショナルトラストの公園、ダナム・マーシィ Dunham Masseyのカフェや受付、ギフトショップなどのあるにぎやかなビジターセンターのすぐ前の、人が落ちないように柵で囲われた小さなくぼ地が、ウサギの住宅密集区域でした!







夏休みで大勢のビジターが行き来する前を大きなウサギ3匹がぴょんぴょん跳ねまわっていたのです。

気が付いた私が立ち止まったとたん、2匹はさっと姿を消し(目にもとまらぬ速さで穴に入ったと思われます)もう一匹は複雑に絡み合う木の枝の下にピタッと体を伏せて私たちが立ち去るまで目を閉じ、身動きもせず、完全に気配を消しました!

毛皮の色が、白茶けた地面の色とほとんど同じなのです。

人気史跡アトラクションのど真ん中にあつかましく住み着いているくせに、何をそんなにコソコソすることがあるのか!?
いっそのこと池のカモや白鳥のようにビジターにエサをねだって堂々とふるまったほうがラクだと思うのですが。

…2週間前からイギリスで封切りされている、ピーターラビットの実写(?)映画。


予告編を見た限り、あまりかわいいとも思えないのですが…
楽しみにされている方、見てもいないのにごめんなさい!

私はそもそも服を着せられて擬人化された動物イメージがあまり好きではないのです。

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18世紀の厩舎の屋根裏にも顔はある

2018年08月10日 09時00分00秒 | さがせば何処にでも顔はある
グレーター・マンチェスターにある、おなじみナショナルトラスト所有の、貴族の邸宅を中心とした公園、ダナム・マーシィ Dunham Massey に行きました。


巨大な厩舎を改装したレストラン/カフェの…


梁に見つけたとぼけた顔。


久しぶりにさがせば何処にでも顔はあるです。




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おなじみベーカリーのジンジャーブレッド、夏らしい趣向でショーウィンドウを飾る

2018年08月08日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
ベーカリーのチェーン店、グリーンノール Greenhalgh's の、ストックポート・プリンスィス・ストリートPrince's Street 店の個性的なウィンドウディスプレイ、先週の展開です。


はい、前回のジンジャー・ブレッド(ビスケット)記事のリンクです☟

イギリスの、ベーカリー(パンと焼き菓子、サンドウィッチやパイ類も売る店)のショーウィンドーに見る個性的な季節感!


おなじみの「スクービドゥ」の両側は、アイス・ロリー ice rollie(=棒つきアイス。ロリー rollie は棒つきアメのことです)のつもりですね。

左側は、イギリス人なら誰でも知っています。
イギリスを代表するアイスクリーム会社、ウォ―ル社の筒型渦巻きアイス、その名もずばり、ツイスターズ Twisters。
写真の載っているポスターがありました。

現在、全バス停の広告ポスタースペースを占領する勢いで展開している、ウォール社のダジャレシリーズのうちのひとつから。


意訳;ツイスターズ「交通渋滞にはキリキリ舞いだよ」
   フィースト 「頭おかしくなるよね」

round the twist というのは精神的に消耗するというような意味です。
クルクル渦巻きアイスのツイスターズ、かなりまいっているようです。(オヤジギャグですね)

フィースト Feast は、私が一番好きなアイス・ローリーです。
ナッツが入ったチョコレートがけのチョコレート味のアイスの中に固形チョコレートが入っていて、見かけはくどそうですが、けっこう大人っぽい味です。

go nuts というのは「頭がおかしくなる」という慣用表現です。


で、上の写真の右側のアイス・ロリーですが、何のつもりか判然としません。

実際にある、私の知らない良く知られた製品のつもりか、それともグリーンノールスが勝手に創作した派手アイスか。
(5色です。もしかしたら性的少数者の権利を支持するGLBTフラッグ=プライド・フラッグを意識しているのかもしれません…それにしては色が違いますね)

昨日はそうでもなかったのですが、今年の夏はイギリスも暑くてアイスクリームが売れています。

ついでです、これがグリーンノールスの店舗。


空き店舗と格安ネイルサロンを擁する無駄に立派なアールデコ様式の店舗ビルと電化製品を持ち込めばその場で現金で買い取ってくれるキャッシュジェネレーターにはさまれた、不景気な店構え…。


前回紹介し忘れた、スクービドゥ抜きの、サッカー・ワールドカップと、父の日バージョンを含むディスプレイの写真が出てきました!






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マンチェスター中、個性的なはたらきバチでいっぱい!親しみやすい屋外アートイベント

2018年08月06日 09時00分00秒 | マンチェスター
土曜日にマンチェスターに行きました。目的は買い物です。

マンチェスター・ピカディリー駅 Manchester Piccadilly Station を出たところに巨大な黄金のハチ!


7月23日から9月23日まで開催されているビー・イン・ザ・シティ Bee in the City というアート・イベントの参加作品です。

地元のアーティストがマンチェスターのシンボルでありマスコットでもある「はたらきバチ worker Bee」 のフィギュアの表面にアート表現をほどこし、シティ中に展示するマンチェスターのストリート・アートの祭典です。

全部で101体。

そのほとんどがシティセンター、それもショッピングエリアにありますが、中には徒歩で行くのが難しい、ちょっと離れた公園や美術館外にもいくつか設置されているようです。

これは作品番号1;Aubee。


天気のいい週末、暑い日です。マンチェスターは人でいっぱい。

worker bee 作品 の周りは記念写真を撮る人でいっぱい。
人々に親しまれるハチのイメージを使った身近なアート・イベントです!

観光案内所で作品一覧地図 Bee an Explore Trail Map がもらえます。

私はハチ巡り Worker Bee Trail をしにマンチェスターに来たのではないのですが、気になる作品がひとつあったので、もらった地図をたよりにシティセンターのショッピングエリアから少し外れたところにあるその作品を目指してちょっと歩きました。

写真は通りがかりに見かけたハチ作品、というより、むしろ記念写真を撮る人々に焦点を当ててみました。

作品番号7;Rubee。


ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens にあります。


作品番号73;This is Manchester。アルバート・スクエア Albert Square にあります。


後ろはマンチェスター市庁舎 Manchester Town Hall。




作品番号39;Wild Manchester。 現在倒産危機に陥っている、イギリスを代表するデパートのひとつ、ハウス・オブ・フレイザー House of Fraser のショーウィンドーに陳列されています。



作品番号;29 Rutherford Turning and Beyond! 。広大なショッピングセンター、 Manchester Arndale のある Market Street にあります。


写しこむつもりはなかった後ろでお弁当を食べる女性が印象的なのでそのまま載せます。


ハチに向き合って若者グループがイスラム教の布教をやっていました。



作品番号40;City in the Bee。


例外的にアーウェル川を超えて、シティ・オブ・マンチェスターのギリギリ外にありますがこの場所も機能としてはじゅうぶん「マンチェスター」でしょう。


作品番号42;The Sky is Not the Limit。法廷のある法曹街、Spinningfield にあります。



週末はふだんなら閑散としているこのあたり、子供連れのはたらきバチ巡りの人でいっぱい。夏休みの街歩きプロジェクトとしてうってつけのイベントであることを再確認しました!


作品番号43;I Wanna Bee Adored。 作品番号42 と距離をおいて同じスクエアに並んでいます。


実は、私が作品一覧地図で調べて見に来たのが、このレモンの輪切りまみれのハチなのです。

1980年代にマンチェスターで活躍した国民的ロックバンド、ストーン・ローゼス Stone Roses の大ファンの日本の友人が「ストーン・ローゼスのメンバーのマニがサインをしたハチのアートワークがある」と写真を送ってきたので、彼女の代わりに見て来ることにしたのです。



作品一覧地図には写真がなく!どれがそれだか不明!
タイトル一覧に、ストーンローゼスのファンでもない私でも知っている、グループの代表曲のひとつ I Wanna Be Adored をもじった I Wanna Bee Adored という作品を発見、これだ!と見当をつけて行ってみたら、あたりでした!

レモンの輪切りモチーフは最初のアルバムのカバーに使われた、バンドのシンボルのようです。

写真のない作品一覧地図を「不親切~!」と思ったのですが、「行ってみて発見しよう」という主旨の企画のようですね、各作品を見つけて意外な作風にいちいち大喜びの子供たちを見て納得です。



昨年の、イスラム教過激派の一青年による自爆テロ事件以来とくに、ハチはマンチェスターの、暴力に抵抗する表明、連帯のシンボルとして広く認識され始めています。
シティのみならず、ストックポートも含むグレーター・マンチェスター中でよく見かけます。

ハチをモチーフにしたキャラクター商品も非常な勢いで売れ続けています。
売り上げの一部はテロの犠牲者への慰霊、生存者の社会復帰援助のために寄付されることが多いようです。

3年前に書いた、マンチェスターとハチのマスコットについての記事のリンクです☟。
  
マンチェスターのマスコット、ハチ(ユルキャラは断固として不要)




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ポップでファンキーでおしゃれ!日本語表記のティーシャツ、本当におしゃれか!?

2018年08月05日 09時00分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
晴天で暑かった昨日土曜日、マンチェスターに行きました。

ビーガン(完全菜食主義=肉魚はもちろん卵や乳製品も口にしない主義、またはそれを実践している人々)の試食会で、スナックの試食をする家族。






最強な虎と同じ通りにはカッコイイ女性もいました。


たしかに暑い日だったのですが、ビーガン試食会のデモンストレーターがはだかだったのが気になります。
海岸じゃないんだから.....


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オシツオサレツ無残!暑い夏、双頭のイヌもなげやりざんぎりカット

2018年08月04日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
どっちが頭でどっちがしっぽかわからない犬。


…というのは大げさでした。もちろんわかりますね。



コッカプーのルーシー、暑いのでさっぱり思い切ったざんぎりカットにしてもらったそうです。
コッカプーはコッカースパニエルとプードルの混血。人気の犬種です。

プードルの血が混じると、おとなしく、賢く、性質の良い犬になる可能性が高くなるのだそうです。


以前に詳しく書いた以前の記事のリンクです。
戌年の新年あけましておめでとうございます 久しぶりに、イギリスの犬!

正統派トリミングを施されたコッカプーの写真が冒頭にのっています。

…といっても、しょせんは混血。コッカプーの見かけは一定していないらしいです。親(コッカ―スパニエルとプードル)のどちらにより似ているのかによって見かけに大きく差があるためです。

ですからざんぎりカットにされる前のルーシーがどんな姿だったのかの参考にはなりませんね。

(プードル交じりなのにサラサラヘアーなのも解せないのですが)

飼い主のティーンエイジャーの女の子は純白のざんぎりルーシーとは対照的に全身黒づくめ(黒いティーシャツに黒いレギンス)であつくるしい忍者ルックだったのが印象的でした。

話かわって、(こじつけもいいところですが)同じくどちらが前だか後ろだかわからない双頭の動物オシツオサレツのトピオリ―、偶然車で通りかかったら、
枯れていました!


車を停めて、戻って写真を撮りました。


前回写真を撮ったときから、20日ぐらいたっています。

残念です。まるで亀の子たわし。

半身枯れ色でしたが残る半身がまだみどりでしたので蘇生の希望を持っていたのですが!いかんせん、暑かったのです!半月ほど雨が降らない異常乾燥が続いていたのです。

以前の記事のリンクです。☟
前庭に出現、双頭の珍獣! 西洋古典園芸技法の傑作例を見る!


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タットンパークの紫のカリフラワーの行く末

2018年08月03日 09時00分00秒 | 英国の野菜、果物
タットン・パーク Tatton Park の庭園見学の際 購入した、菜園で収穫された珍しい紫のカリフラワー。


茹でました。


白かった茎がうっすらと紫に染まっています。
茹で汁は紫いろでした。本当に天然の紫色か疑っちゃいました。

フィッシュ・パイ fish pie の付け合わせに。






以前にもイギリスの料理のカテゴリーでご紹介したことのある、イギリスの代表的な家庭料理のひとつです。

パイ皮をかぶっていないのに、「パイ」。
ベシュメル・ソース(ホワイトクリーム)であえた魚の細切れ(シャケ、タラ他白身の魚、エビ等)にマッシュポテトをかぶせて高温のオーブンで焼いた素朴で簡単な料理です。

マッシュポテトをかぶっているので、付け合わせのポテトは不要。

紫が強烈ですが、色合いが乏しいですね。


具の魚が足りなかったのでゆで卵を加えました。
ツブツブは粒コショウです。(正統レシピでは使われていないフランス料理用の粒コショウをテレビの料理番組を見てくわえてみました)

緑いろがあればみばえがしたかもしれません。



パブで注文してみたフィッシュパイです。


一人分ずつ、個別にオーブンで焼かれて出てきます。



家で家じゅうで食べる量が簡単に調理できるものなので、パブで高いお金を払って食べるのは惜しい気がします。

イギリス料理を家庭で食べて育ったわけではない私は、たまにパブで食べて自分の味付けを確認します。
うちの家庭の味になったスーパーがただでくれるお料理小冊子を読んでおぼえた私のレシピのほうが味がはっきりしておいしいような気がしました。

高価だった紫のブロッコリーは普通のブロッコリーと同じ味でした。
やわらかめに茹でて、塩と胡椒で食べました。


タットンパークで紫のブロッコリーを買ったいきさつを書いた記事のリンクです☟。

暑い日にまたまた訪ねたタットン・ホールパーク、しかもまた庭園見学、今回は、前回見なかった実のなる果樹園、収穫前の夏野菜


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気を付けてみるとわかるイギリスらしい特徴のあるイギリス中どこにでもある並木道

2018年08月02日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
「イギリスらしい」とイギリスに長いこと住んでいる私が思う光景です。

以下はマンチェスター国際空港のそばの、1930年代に開発された住宅街のとおりの写真です。



1930年代らしい建物の写真を撮らなかったのが残念です。
うちの近所を含め、ストックポートの郊外には30年代の「新興」住宅地がいっぱいあって…、ああ、そんなことはどうでもいい。


この写真の左手の連続住宅は新築売り出し中…、いえ、そんな話をしたいのではない!


1930年代の郊外住宅地開発の特徴は並木が整えられていることです。

これのどこがイギリスらしいのかって?

夫も、写真を見せたイギリス人の友人も「なぜこんな写真を撮る?こんな光景がどうして日本人の興味をひくのか?」と不思議がります。


お分かりになりますか?

ヒント:バス通り

樹木の茂みの、道路に面した側がナイフで削り取られたバターのようにえぐれているでしょう?












計画的に植えられた並木、あるいはもっと古い時期に開発された住宅街の住宅前庭に植えられたてんでにばらばらの種類の樹木は行き来する二階建てバスの通行をさまたげないよう、バスの車体がたに刈り込まれるのです。

二階建てバスの二階の左側の席(イギリスも日本と同じ、車は左側通行です)にすわって、住宅街の並木通りを行くのは楽しいですよ。

すぐ横の窓ガラスを木の茂みがじゃりじゃりかすって通ります。
季節によって、花が咲いていたり実がなっていたり。

一番前の席に座ると、木に向かって突進していく感じもスリルです!
当たりそうでちゃんと刈り込まれているので当たらず、枝が窓ガラスをこするほど密着してすり抜けます。

上の写真の通りは特にわかりやすく剪定されていた例ですが、うちの近所の住宅の前庭に生えている大木の連続は、ちょっと不規則で分かりづらいでしょうか。


ちゃんと二階建てバスが安全に通行できる形に整えられているのです。

次回は、もっと狭い道の両端に、見事に枝をのばす大木が迫っている「二階建てバスの車高に合わせてくりぬかれた木のトンネル」を見つけて、写真を撮ってくるつもりです。

田舎道などでたまに見かけるのですが、車を降りて写真を撮る機会はなかなかないのです。

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手軽なイギリス料理の決定版、ジャケット・ポテト…料理とも言えない素朴さの上着を着たジャガイモ

2018年08月01日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
今までストックポート日報で取り上げなかったのが不思議なぐらいとてもイギリスらしい軽食、ジャケット・ポテト jacket poteto



ベークト・ポテト baked poteto とも言いますがアメリカっぽく聞こえるかもしれません。

ストックポートのマーケットホールの中のカフェで、ふと思いついて注文して食べました。





素朴なカフェです。


いつもいつも、お年寄りのたまり場になっています。


さて、本題のジャケット・ポテト。

大き目の(ベーキング用の種類があるのです)ジャガイモを、200度前後の高温で1時間ほどローストすると、中がフワフワでホクホク、皮がこうばしくパリパリに焼けます。
皮をジャケットに見立てて、ジャケット・ポテト。

日本では「焼きジャガ」といわれてますよね。

すでに調理済みのポテトに十文字の切込みをいれて、塩コショウした缶詰のツナ(マグロ)をのせ、おろしたチェダー・チーズ Chedder cheese を乗せてあります。
このカフェではチーズをかけてから、数分オーブンで再加熱して出しています。
とろ~んととろけて軽く焼き色がつき、室温で少しずつ固まり始めた、外がツルン中がトロンのあつあつチーズが楽しめます。

イギリスのチーズはどれもすべて「とろけるチーズ」です。

うちでも作ります。

オーブンからできたてのポテトを皿の上で各自がテーブルナイフで切って…


チーズとおろしたてのコショウだけで食べてもよいのです。


カフェのとろ~んとしたチーズも香ばしくて好きなのですが食卓でおろしたてチーズをかけるうちのやり方も素朴でいいですよ。

冷たいチーズが熱いポテトの表面にふれてチリチリ巻き上がるように溶けていくところを食べるのです。

チリコンカーン chilli con carne ソースをかけました。


チリコンカーンソースはチーズとツナ缶、ベイクト・ビーンズ(甘くてゆるいトマトソースでやわらかく煮込んだ大豆の缶詰)と並ぶ人気の「フィリング(日本ではトッピングといったほうが通じやすいかもしれません)」です。

イギリスでは単に「チリィ Chilli」とも呼ばれている、昔から人気のメキシコ料理。
豆とひき肉と玉ねぎ、ピーマンなどの野菜をパプリカで炒め、つぶしたトマトと煮込んでトウガラシソースを加えた辛いソースです。

ポテトのローストは夫が担当。
チリソースは私が、ひき肉の食感を再現したマイクロ・プロテインという菌類が原料のベジタリアン用の代用ミンチで作りました。

ジャケット・ポテトは夫の得意料理です。

私が料理したくない時などに作ってくれます。

皮にフォークで穴をあけて電子レンジで10分加熱する お手軽調理法もありますが夫はオーブン調理にこだわります。

オーブンでも電子レンジでも、調理前に必ず皮にフォークで穴をあけましょう!
穴をあけないと皮が破裂して大変なことになります。(経験あり)


前日に作った日本風のカレーやボロネーズ(スパゲッティ・ミートソース)の余りやハムや卵、そのほか冷蔵庫にあるものをなんでもマヨネーズであえてかけてもおいしいですよ!


マーケットホールのカフェ、The Oak Tree Cafe では注文してカウンターでお金を払います。



注文した料理はでき次第、テーブルに持ってきてもらえます。

コーヒー、紅茶はカウンターでミルクと砂糖を入れて自分でテーブルにもっていきます。

スナック(おやつ)のチョイスは今ひとつぱっとしませんね。スコーンとチェリー・ベーカウェル、ショートブレッド、バッテンバーグ・ケーキ、アップル・パイ、エクレス・ケーキがありました。

どれも切り分けないで簡単に自分でとれる焼き菓子です。
 
ジャケットポテト(サラダ付き)と紅茶が4ポンド80ペンス(700円ちょっと)。お手頃です。

外にマーキー(テント)を確保して、喫煙者が外で飲食できるようになっています。


イギリスでは、ジャガイモが日本のお米に相当する、いわゆる「主食」です。
あらゆる料理の付け合わせとして出てくる炭水化物源です。

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