イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

イギリスの、ベーカリー(パンと焼き菓子、サンドウィッチやパイ類も売る店)のショーウィンドーに見る個性的な季節感!

2018年07月25日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
ベーカリーのチェーン店、グリーンノールス Greenhalgh's。
ストックポート・タウンセンターの商店街に二軒あります。

ショーウィンドウのディスプレイが、独自です。特にそのうちの一軒。


☝先週のディスプレイ。

さまざまな形のジンジャーブレッド(ビスケット)をカラフルなアイシング(マットな質感にかたまる白砂糖)でコーティングするのに熱心な店舗なのです。

季節感を出す工夫も好ましいです。

夏休み前は学校の年度末。

お世話になった担任の先生に差し上げる毒々しい赤いアイシングのリンゴのビスケットには「BEST TEACHER」と手描きで書いてあります。

先生への贈り物は小さな箱に入ったチョコレートが一番一般的だそうです。

うちの上の息子も小学校の担任の先生に一度だけ、やはりチョコレートをあげたことがあります。本人の希望で。
一切やらない子供もいれば、毎年の習慣にしている子供もいます。子供、というよりむしろ家庭の方針でしょうね。

聖職者の教師に金品を贈る習慣はどうかって?「金」は聞いたことがないのですが、戦前までは最後の授業の日、先生には磨いたリンゴを贈る習慣があったのだそうです。一人ひとり教室を出る時に教卓にリンゴをつみあげて行ったのだとか。

今では「BEST TEACHER」とかかれたマグカップやお花、女の先生ならバスバブルのビンなどが贈られることが多いそうです。

小学校の時の息子によると、親が持たせるのか、リンゴを贈る子供もまだいるそうです。

まんなかの、古典的なジンジャーブレッドマンの三つのボタンが(よく見えませんね)へんちくりんです。巨大な鋲のようなザラメに覆われた円錐ジェリー。


以前から通るたびに変わるディスプレイの写真を思いつくままに撮っていました。

手の込んだ、カトゥーン・キャラクター…


キャラクターの版権所有者に許可をとっていないことは絶対に確かです!

スーパー・ヒーロー(スーパーマン、スパイダーマン、バットマン、キャプテンアメリカ)のアイコンと女の子たちに人気のユニコーンのビスケットと…


性の多様化をたたえ、性的少数者の権利を支援する「ゲイプライド・フラッグ」5色の旗をかたどったどぎつい配色のケーキもあります。
ほんとに子供向け?
強烈な色を使いたかっただけでしょうか。

ビスケットのバラエティは変わり映えしませんが、上段のジャム・タートとスマイリー・フェースのショートブレッドケーキが目新しかったので写真を撮りました。


これが、古典のジンジャー・ブレッドマン。


さてクイズです。

わざと言及を避けてみたのですがどのディスプレイにも必ず登場する、この店舗自慢らしいバージョンがあります。それはなんでしょう。



スクービ・ドゥ Scoobe Doo!
今、それほど子供たちに人気があるとも思えないキャラクターなのですが。

以前にも載せたイースター版ディスプレイ。





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3 コメント

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良い習慣! (八幡@虫歯かも…)
2018-07-26 08:37:05
年度末に先生にプレゼントとは、良い習慣ですね。
我が師の恩、といったところでしょうか。

最近日本では教師の労働が酷だと話題になっています。
どうも日本人は、こういう「聖職者」とか「聖域」に弱いようです。
それを厚遇するのではなく、教師個人のやる気や責任感におんぶに抱っこで、こき使います。
だって聖職者でしょってわけです。

結果、なり手がなくなって質が低下していくんです。
教育の質の低下は、国防問題だと思います。

しっかりしてほしいですね…。
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先生の質 (石関@台風が来るらしい週末)
2018-07-26 10:28:42
クッキーからはかなりそれた話しになります。
学校の先生の質の下がりようには歯止めがききません。

先生方は自分で考える力をうばわれ、学校という組織にはめられていくきがします。学校に何を問い合せても担当が違うだの、わからないだの、みなさん、脳みそはあるのかと疑いたくなります(笑)。ロボットみたい。


独り言ですが(笑)、八幡さんのおしゃったことにピンと反応してしまいました。すみません💦
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聖職者 (江里)
2018-07-27 08:10:41
私が学生だった頃の日本では教師になるのはとても難しかったように思います。日本で教師ほど長い休みがありしかも安定した職種って他にないんじゃないでしょうか。聞くところによると今では長い夏休み中も部活の指導やプール監視など昔からの出勤義務のほかに、大した理由もなく交代で週に2日は出勤しなくてはならないとか?休みの多さは魅力的なはずです。なぜ破格の休みを保証しない!?優秀な人材を集めるカギになるはずなのに。質が落ちてるんならなおさら!
私がイギリスに留学中、教師になった卒業生数人が母校をおとずれ、教師という職種の魅力を語る講演会をしていました。イギリスの教師は年間12週間ほどの休みがあるのです!日本と違って有給がどんな職種でも雇用形態でも例えばフルタイムなら5週間ほどとれる、取らなくてはいけないイギリスでも破格の多さです。それでも大学をでて教職希望の人って少なかったんだそうです。お給料安かったし。
雇用条件も良くなって、(休みの多さもそのまま!)当時より大学進学率がぐんと上がって大卒にふさわしい職種につくのが難しくなった今ではかなり志望者が増えているということ、優秀な人材もとりやすくなっているとか。ところがそのイギリスでは、理想と現実のギャップに戸惑い、やめる人続出なのが社会問題になってきています。教える科目や子供が好きで応募してきたのに試験に受かるための指導を強く求められ、あるいは生活態度の良くない生徒の情操しつけ教育まで期待され、いっぱいいっぱいな若い教師が増えているそうなのです。
国防問題!とは驚きの表現ですが学校教育は国を作るかなめです!優秀な教師にはそれなりの待遇で答えて、実力を発揮してもらいたいですね。
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