イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

気を付けてみるとわかるイギリスらしい特徴のあるイギリス中どこにでもある並木道

2018年08月02日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
「イギリスらしい」とイギリスに長いこと住んでいる私が思う光景です。

以下はマンチェスター国際空港のそばの、1930年代に開発された住宅街のとおりの写真です。



1930年代らしい建物の写真を撮らなかったのが残念です。
うちの近所を含め、ストックポートの郊外には30年代の「新興」住宅地がいっぱいあって…、ああ、そんなことはどうでもいい。


この写真の左手の連続住宅は新築売り出し中…、いえ、そんな話をしたいのではない!


1930年代の郊外住宅地開発の特徴は並木が整えられていることです。

これのどこがイギリスらしいのかって?

夫も、写真を見せたイギリス人の友人も「なぜこんな写真を撮る?こんな光景がどうして日本人の興味をひくのか?」と不思議がります。


お分かりになりますか?

ヒント:バス通り

樹木の茂みの、道路に面した側がナイフで削り取られたバターのようにえぐれているでしょう?












計画的に植えられた並木、あるいはもっと古い時期に開発された住宅街の住宅前庭に植えられたてんでにばらばらの種類の樹木は行き来する二階建てバスの通行をさまたげないよう、バスの車体がたに刈り込まれるのです。

二階建てバスの二階の左側の席(イギリスも日本と同じ、車は左側通行です)にすわって、住宅街の並木通りを行くのは楽しいですよ。

すぐ横の窓ガラスを木の茂みがじゃりじゃりかすって通ります。
季節によって、花が咲いていたり実がなっていたり。

一番前の席に座ると、木に向かって突進していく感じもスリルです!
当たりそうでちゃんと刈り込まれているので当たらず、枝が窓ガラスをこするほど密着してすり抜けます。

上の写真の通りは特にわかりやすく剪定されていた例ですが、うちの近所の住宅の前庭に生えている大木の連続は、ちょっと不規則で分かりづらいでしょうか。


ちゃんと二階建てバスが安全に通行できる形に整えられているのです。

次回は、もっと狭い道の両端に、見事に枝をのばす大木が迫っている「二階建てバスの車高に合わせてくりぬかれた木のトンネル」を見つけて、写真を撮ってくるつもりです。

田舎道などでたまに見かけるのですが、車を降りて写真を撮る機会はなかなかないのです。

↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。


コメント (3)
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