下の息子とマンチェスターに行って、「スーシー&ヌードルバー」でランチをたべました。
寿司屋兼和風大衆食堂(お値段高め)といった趣のレストランです。
屋号、「Wasabi」。
そんな名前のすし屋があるか!?と言いたくなりますが、なかなかの命名です。
日本語の「わさび」は二つ目の a に強勢をおいた、ワッサ~ビイというイギリス式の発音で(最後の母音がはっきりと聞き取れます)英語としてすっかり定着しています。
経営者は、家族らしい香港系の中国人。
従業員もほとんど中国人のようですが、オープン式の厨房にいるのは、イギリスの「ジャパニーズ・レストラン」ではなぜかおなじみの、フィリッピン人風の人ばかり。
2台の大型フラットスクリーンテレビで、日本のポップミュージックのビデオクリップを流し続けています。音声は抑え目。
日本のポップ・カルチャーがイギリスの「スーシー、ヌードルバー」には欠かせないインテリアアクセントになっています。
私たちはいつも、流れてくるスーシーがすぐ手に取れる、カウンター席(コンベイヤー・シート)に座ります。
ボックス席もいくつかあって、メニューを見て注文、座席までお寿司を持ってきてもらうこともできます。
子供は、間違いなく器械仕掛けのお寿司がぐるぐる目の前を通過するエンターテイメント的要素の高いカウンター席に座りたがります。
私たちは2人とも9ポンド95ペンス(1、450円)の定食セット「Lunch B 」を注文しました。
Lunch B というのは…
・chiken tonkotsu ramen
・yasai tempura udon
・yakisoba 各種 (野菜かチキン)
・yakiudon 各種 (野菜かチキン)
・teppanyaki chicken donburi
・chicken katsu curryrice
のメインいずれかに、スーシー3皿(一番安い価格帯のもののみ)のセットです。
あるいは、スーシー6皿(1ポンド20ペンスか1ポンド60ペンスの2種類の価格帯のもののみ)と、お味噌汁!!のセット。
メニューにはすべて、中国語が添えてあります。客の半分は中国人なのです。
息子がたのんだ chicken katsu curry rice。
どうでしょうか?この値段で、レストランが出しているとは思えないみかけでしょう?
見た目どうりの味なのです!
つまり、甘い。コクが全くない!角切りのニンジンが入っていたと思いますが、玉ねぎとジャガイモはたぶん入っていません。
とろみのある、スープのような舌ざわりです。
今時の日本のレストランではほぼ絶対に食べられまい、と思われる、どことなくレトロでなつかしい、安っぽいカレーソースです。
強いて言えば、40年前の学食で出していたような...
ちゃんと「チキンカツ」がのっています。
前にも書いたと思いますが、この「日本風」甘くてとろんとしたカレーソースのことを英語で katsu curry (カツゥカリィ;最初の u にアクセントをおいて発音)といいます。
何がどうなって定着したのだか理解不明の誤解ですが、(おそらく、イギリスで日本風として紹介されるカレーライスには必ずカツがのっていたものと思われるのですが)カツがのっていてものっていなくても、とにかく日本風の黄土色のとろんとした甘いカレーソースはすべて「カツゥカリィ」。
「黄土色のとろんとした甘いカレーソース」がもともとは「日本風」として定着した、ということを知らない人にまで「カツゥカリィ」という英単語は浸透しています。
「カツ」というのが日本語でパン粉をつけて揚げた肉のフィレのことだと知っているイギリス人はほとんどいないと思いますよ。
ちなみに、英語で日本の「カレーライス」は今も昔も「curry AND rice」といいます。curryrice (AND 抜き)なんて表現はもともと通じないはずなのですが、イギリスの「日本(風)料理」業界では、だんだん「カリィライス」という言い方が浸透してきています。
どうせなら ramen のように、karehraisu とでもつづればいいのに!って思いませんか?
息子はエビとキュウリと鮭...の子供向き定番とも言えるスーシーを三皿食べました。
私はスーシー6皿と、お豆腐のお味噌汁。
お味噌汁なんてお寿司の前に飲みたくもなかったのですが、即席でしょうね、注文したらすぐに持ってきてくれるので素直に飲みました。
ちなみに日本茶(green tea 今、がん予防に効果があるとかでちょっとしたブームです)は注文しないと持ってきてくれません。もちろん有料です。
コンべィア・ベルトに乗って続々やってきて通り過ぎる謎のスーシー物体。
すし飯にのっていれば本当に何でもありのようです。
オーセンティックな日本ネタ以外のスーシーにはなぜかマヨネーズをかけたものが多いのです。
そのうち試してみようと思いつつ、つい無難な日本にもありそうなものばかりに手がのびます。
上の息子は以前ここで「ブルドッグソース」がかかったえびフライがのったスーシーをたべたことがあります。
今では日本でもおなじみらしい、アメリカ人の創作スーシー「カリフォルニア巻き(アボカドを巻いたスーシー)」は、このワサービーにはありません。
私が最初に食べたのは、サバです。写真を撮りませんでした。
タレが日本で食べるより濃いような気がする、アナゴ(eelと書いてあります。ウナギとの区別は?)。
アナゴはセットの規格から外れる一皿2ポンド80ペンスの高額スーシー、差額をレジで払います。
えび
貝なのはわかりますが、メニューの pacific clam ってなんでしょう?太平洋の貝...
ゴムのような質感。
マグロも食べました。
いつまでもグルグル回っているからでしょうか、ごはんは硬かったです。
お米の種類や調理法にも問題はあるかもしれません。
もちろんあまり期待はしていなかったのですが。
試験期間中の息子の息抜きになったようなのでとりあえず満足のB級日本料理体験。
デザートはマンゴプリン mango jelly。
あ、上の写真の柱のポスターがお目にとまりましたか。
この Sumo Sandy のおすすめサービスの、お得なポイントがわかりません。
日曜日に限らず、コンベアベルトから自由にとって食べられるグレイの皿のスーシーはいつも1ポンド20ペンスなのですから。今度行ったら聞いてみます。
セットと値段の仕組みが、時刻や曜日によって変わるのでややこしいのです。
スーモーというのは英語で、お相撲さんのことです。やれやれ、また「英製和語」の登場です。
(相撲競技のことは sumo restling といいます)
それほど浸透しているとは思えない「スーモー**」という接頭語は「メガ**」とか、「でっかい」という意味に使われているようです。
「スーモー」のイメージも、いたるところに見られます。
裸で、太った東洋人の男がスーモーのイメージ。
花魁のように結ったまげにお箸がたくさんさしてある髪型のスーモーも目にします。
日本の国技、相撲の力士とはまったくかけ離れたスーモーのイメージが確実に独り歩きしているようです。
このワサービー、プリント・ワークス Print Works という、映画館、飲食店、ゲームセンター、スポーツジムのある、小規模な総合レジャーセンターのような観光スポットの中にあります。
その名のとおり、19世紀に建てられた新聞社と新聞の印刷工場の建物が囲む、石畳の中庭に屋根をかけて、いつも薄暗い深夜の裏通りのような雰囲気に演出されています。
プリントワークス外観。
快晴で週末のマンチェスターは大賑わいでした。
薄暗くて寒々しい雰囲気のプリントワークス内のレストランは、昼時だというのにガラガラでした。
(先週の週末です)
↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。
寿司屋兼和風大衆食堂(お値段高め)といった趣のレストランです。
屋号、「Wasabi」。
そんな名前のすし屋があるか!?と言いたくなりますが、なかなかの命名です。
日本語の「わさび」は二つ目の a に強勢をおいた、ワッサ~ビイというイギリス式の発音で(最後の母音がはっきりと聞き取れます)英語としてすっかり定着しています。
経営者は、家族らしい香港系の中国人。
従業員もほとんど中国人のようですが、オープン式の厨房にいるのは、イギリスの「ジャパニーズ・レストラン」ではなぜかおなじみの、フィリッピン人風の人ばかり。
2台の大型フラットスクリーンテレビで、日本のポップミュージックのビデオクリップを流し続けています。音声は抑え目。
日本のポップ・カルチャーがイギリスの「スーシー、ヌードルバー」には欠かせないインテリアアクセントになっています。
私たちはいつも、流れてくるスーシーがすぐ手に取れる、カウンター席(コンベイヤー・シート)に座ります。
ボックス席もいくつかあって、メニューを見て注文、座席までお寿司を持ってきてもらうこともできます。
子供は、間違いなく器械仕掛けのお寿司がぐるぐる目の前を通過するエンターテイメント的要素の高いカウンター席に座りたがります。
私たちは2人とも9ポンド95ペンス(1、450円)の定食セット「Lunch B 」を注文しました。
Lunch B というのは…
・chiken tonkotsu ramen
・yasai tempura udon
・yakisoba 各種 (野菜かチキン)
・yakiudon 各種 (野菜かチキン)
・teppanyaki chicken donburi
・chicken katsu curryrice
のメインいずれかに、スーシー3皿(一番安い価格帯のもののみ)のセットです。
あるいは、スーシー6皿(1ポンド20ペンスか1ポンド60ペンスの2種類の価格帯のもののみ)と、お味噌汁!!のセット。
メニューにはすべて、中国語が添えてあります。客の半分は中国人なのです。
息子がたのんだ chicken katsu curry rice。
どうでしょうか?この値段で、レストランが出しているとは思えないみかけでしょう?
見た目どうりの味なのです!
つまり、甘い。コクが全くない!角切りのニンジンが入っていたと思いますが、玉ねぎとジャガイモはたぶん入っていません。
とろみのある、スープのような舌ざわりです。
今時の日本のレストランではほぼ絶対に食べられまい、と思われる、どことなくレトロでなつかしい、安っぽいカレーソースです。
強いて言えば、40年前の学食で出していたような...
ちゃんと「チキンカツ」がのっています。
前にも書いたと思いますが、この「日本風」甘くてとろんとしたカレーソースのことを英語で katsu curry (カツゥカリィ;最初の u にアクセントをおいて発音)といいます。
何がどうなって定着したのだか理解不明の誤解ですが、(おそらく、イギリスで日本風として紹介されるカレーライスには必ずカツがのっていたものと思われるのですが)カツがのっていてものっていなくても、とにかく日本風の黄土色のとろんとした甘いカレーソースはすべて「カツゥカリィ」。
「黄土色のとろんとした甘いカレーソース」がもともとは「日本風」として定着した、ということを知らない人にまで「カツゥカリィ」という英単語は浸透しています。
「カツ」というのが日本語でパン粉をつけて揚げた肉のフィレのことだと知っているイギリス人はほとんどいないと思いますよ。
ちなみに、英語で日本の「カレーライス」は今も昔も「curry AND rice」といいます。curryrice (AND 抜き)なんて表現はもともと通じないはずなのですが、イギリスの「日本(風)料理」業界では、だんだん「カリィライス」という言い方が浸透してきています。
どうせなら ramen のように、karehraisu とでもつづればいいのに!って思いませんか?
息子はエビとキュウリと鮭...の子供向き定番とも言えるスーシーを三皿食べました。
私はスーシー6皿と、お豆腐のお味噌汁。
お味噌汁なんてお寿司の前に飲みたくもなかったのですが、即席でしょうね、注文したらすぐに持ってきてくれるので素直に飲みました。
ちなみに日本茶(green tea 今、がん予防に効果があるとかでちょっとしたブームです)は注文しないと持ってきてくれません。もちろん有料です。
コンべィア・ベルトに乗って続々やってきて通り過ぎる謎のスーシー物体。
すし飯にのっていれば本当に何でもありのようです。
オーセンティックな日本ネタ以外のスーシーにはなぜかマヨネーズをかけたものが多いのです。
そのうち試してみようと思いつつ、つい無難な日本にもありそうなものばかりに手がのびます。
上の息子は以前ここで「ブルドッグソース」がかかったえびフライがのったスーシーをたべたことがあります。
今では日本でもおなじみらしい、アメリカ人の創作スーシー「カリフォルニア巻き(アボカドを巻いたスーシー)」は、このワサービーにはありません。
私が最初に食べたのは、サバです。写真を撮りませんでした。
タレが日本で食べるより濃いような気がする、アナゴ(eelと書いてあります。ウナギとの区別は?)。
アナゴはセットの規格から外れる一皿2ポンド80ペンスの高額スーシー、差額をレジで払います。
えび
貝なのはわかりますが、メニューの pacific clam ってなんでしょう?太平洋の貝...
ゴムのような質感。
マグロも食べました。
いつまでもグルグル回っているからでしょうか、ごはんは硬かったです。
お米の種類や調理法にも問題はあるかもしれません。
もちろんあまり期待はしていなかったのですが。
試験期間中の息子の息抜きになったようなのでとりあえず満足のB級日本料理体験。
デザートはマンゴプリン mango jelly。
あ、上の写真の柱のポスターがお目にとまりましたか。
この Sumo Sandy のおすすめサービスの、お得なポイントがわかりません。
日曜日に限らず、コンベアベルトから自由にとって食べられるグレイの皿のスーシーはいつも1ポンド20ペンスなのですから。今度行ったら聞いてみます。
セットと値段の仕組みが、時刻や曜日によって変わるのでややこしいのです。
スーモーというのは英語で、お相撲さんのことです。やれやれ、また「英製和語」の登場です。
(相撲競技のことは sumo restling といいます)
それほど浸透しているとは思えない「スーモー**」という接頭語は「メガ**」とか、「でっかい」という意味に使われているようです。
「スーモー」のイメージも、いたるところに見られます。
裸で、太った東洋人の男がスーモーのイメージ。
花魁のように結ったまげにお箸がたくさんさしてある髪型のスーモーも目にします。
日本の国技、相撲の力士とはまったくかけ離れたスーモーのイメージが確実に独り歩きしているようです。
このワサービー、プリント・ワークス Print Works という、映画館、飲食店、ゲームセンター、スポーツジムのある、小規模な総合レジャーセンターのような観光スポットの中にあります。
その名のとおり、19世紀に建てられた新聞社と新聞の印刷工場の建物が囲む、石畳の中庭に屋根をかけて、いつも薄暗い深夜の裏通りのような雰囲気に演出されています。
プリントワークス外観。
快晴で週末のマンチェスターは大賑わいでした。
薄暗くて寒々しい雰囲気のプリントワークス内のレストランは、昼時だというのにガラガラでした。
(先週の週末です)
↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。