イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ピークディストリクト、チャペル-アン-ル-フリス〈番外編〉ヒツジの毛刈り、暑苦しい写真多数

2015年07月15日 09時00分00秒 | 英国の動物
昨日までの4回続きの、チャペル-アン-ル-フリス Chapel-en-le- Frith の番外編です。カテゴリーはイギリスの動物たち!

今回も歩いてる途中、数え切れないほどのヒツジと育ち盛りの子羊を見ました。

暑い日で、お母さんヒツジたち、フリース(羊毛)の分厚いコートがあつそう!

そろそろ毛刈りの季節では?と思っていたら、いました。


なぜか1頭だけ離れたところに囲い込まれている、涼しそうなのが。

仲間はまだ暑苦しそう。


ウォーキングの出発点チャペル-アン-ル-フリス Chapel-en-le- Frith に戻る少し手前です。
ウォーキングルートになっている農場の、通り道であるゲートが閉じられ、ヒツジたちがぎっちり集められていました。


毛刈りの準備中の農家の男性が右手の納屋の戸を開けて、私たちを通してくれました。

怖がりの羊たち、私から逃げようと必死で奥へ走りますが行き場なし。


写真撮ろうが、熱い羊毛に手を突っ込もうがやりたい放題。  




暑くて牧羊犬もダレてるそうです。(散髪してやりたい)

農家の人に刈った羊毛をどうするのか、聞いてみました。

売るんだそうです。ただし、毛織にも毛糸にも質が悪すぎてつかえない、とのこと。
ここの農家のフリースは1キロがたったの1ポンド20ペンス。

彼の日当にもならないとか。
断熱遮音材として建築業界に卸されるそうです。
車寄せ(門から玄関までの前庭)の砂利の下に敷くと雑草が生えなくて便利だとも。


イギリスのヒツジはほとんどすべて食肉用。
主に子ヒツジの肉が国内で消費されていると聞いています。

毛織業はほぼ衰退、毛糸用の羊毛は中国、トルコ、オーストラリアなどから輸入しているはず。


私が以前に拾ったふわふわフリース、手紡ぎは無理だそうです。


ここらへんの食用羊のフリースは繊維が短く、毛糸や毛織物の生産用には適さないんだとか。

イギリスの羊毛産業、細々と受け継がれていますが製品はぎょっ!とするほど高価です。
毛糸や毛織物専用の、高級国産純血種の羊もそのために飼われているというのは本で読んだことがあります。

納得・・・・ためになった。

どこも夏にフリースを刈るのは単にヒツジの健康のため。
暑くて苦しいだけじゃなく、毛を刈らないとハエが卵を産みつけて、孵ったウジがヒツジの肉を(生きたまま!)食べるんだそうです。傷が化膿して死ぬヒツジもいるということです。

電気バリカンで毛を刈られるのにどのヒツジも必死で抵抗しますが、終わるとすっきりハッピーに。


↓↓↓画像を応援クリックしてください。



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする