私は探偵で犯人で被害者で証人なのだ。
火事で顔と記憶を失った女性が病院で目覚める。そして、火事が起きたとき家には二人の女性がいた。死んだのはどちらで、私はどちらのなのか。
素晴らしい設定で、自分が元から持っていた記憶なのか、他者の証言で作られた記憶なのか、自分探しをしながら犯行の真実を探す過程が面白いが、いかんせん、ラストが全てを台無しにしている。
作者としては、このラストを書きたいがために本作を執筆したのだろうが、ミステリーとして成立していない。
着想は素晴らしいので、二次創作の方が映える作品だろう。
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