多数決で決まったから、自分たちで選んだのだから…、と言われると、一見正論で反論しにくいが、学術的な観点から、いかに多数決という意思決定の仕組みに問題があるかが良く分かった。
多数の意見と正しい意見の違いは目から鱗。陪審評決のように、有罪か無罪か判断は、独立した意思決定を持つ人を増やせば増やすほど、正しい結論に導かれるということを数学的に証明し、一方で、多数決での意思決定は選択肢の数によって、本来選ばれるべき結果とは必ずしも一致しない事、場合によっては、最も好まざる選択肢が選ばれることを数学的に証明する。
実社会で最も影響を与える多数決である選挙の仕組みには非常に問題があり、逆に、政治家が選挙で勝つためには、単に政策を考えるだけでなく、選挙戦術は工夫し甲斐があるということでもある。
多数の意見と正しい意見の違いは目から鱗。陪審評決のように、有罪か無罪か判断は、独立した意思決定を持つ人を増やせば増やすほど、正しい結論に導かれるということを数学的に証明し、一方で、多数決での意思決定は選択肢の数によって、本来選ばれるべき結果とは必ずしも一致しない事、場合によっては、最も好まざる選択肢が選ばれることを数学的に証明する。
実社会で最も影響を与える多数決である選挙の仕組みには非常に問題があり、逆に、政治家が選挙で勝つためには、単に政策を考えるだけでなく、選挙戦術は工夫し甲斐があるということでもある。
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