真マジンガー 衝撃！Z編

あっけにとられた衝撃なラストで、2chでは非難轟々だが、アニテレで配信されている第一話のオープニングを続けて見たところ、それなりにまっとうな終わり方になっていると感じた。

まさにネット時代の配信ありきの作りになっているので、TVだけ見てる視聴者は完全に蚊帳の外だろう。

一応まとめると、第一話の冒頭では、Dr.ヘルが死亡し、現れた暗黒大将軍に、ビッグバンパンチで突っ込み「大円団」のテロップが出る。
つまり、第一話は、冒頭に本編エンディングがあり、その後に本編ラスト手前までの総集編が流れる構成になっているため、

第一話の総集編部分　→ 最終話ロケットパンチ百連発 → 第一話冒頭

とつなげると話がかみあう。製作者側は意図的にやっているんだろうが、普通、第一話を見直したりしないだろうから、非常にわかりにくい。

最終話のラストで第一話の冒頭を流せば良かったのに。

カムイ外伝

漁村のシーンの良さに比べ、海上のシーンの特撮がちゃちで違和感ありありだった。アクションも、ワイヤーアクションのシーンと、肉体を使ったチャンバラシーンに統一感が無く、忍者アクションを撮りたいのか、チャンバラを撮りたいのかわからない。霞切りが分身の術になっているのは解釈の違いか。
抜け人を始末するために、あれだけのことをするのに、お頭が高みの見物で部下の手助けをしないのは違和感がある。本当に始末したければ、何故お前も戦わないのか、と突っ込みたくなるので、お頭登場は駄目だろう。
松山ケンイチは頑張っていたので、監督を変えて続編を作れば面白くなりそうだが、実写は諦めてアニメ化の方が良いかも。

２０世紀少年＜最終章＞ぼくらの旗

とにかく無駄に長く、観ていて飽きてしまった。
エンドロールまではひたすら苦痛だったが、エンドロール後のけりのつけ方は良かった。原作既読だが、原作も途中から無駄に長く、完結編の21世紀少年もどんな話だったが覚えておらず、エンディングが映画と違っていたかどうかわからない。
よくよく考えると、原作もそんなに面白くなかった気がしてきたので、映画がつまらないのも仕方がないかも。
浦沢直樹は、YAWARA、MASTERキートン、MONSTERの中盤あたりまでは面白かったが、MONSTER後半、20世紀少年、PLUTEあたりからは、広げすぎた風呂敷を、うまくまとめられなくなっていると思う。

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

IT業界を舞台にした電車男のようなスレッド文学で、流行のつぼを押さえている。
事実なのかフィクションなのか不明だが、ニートだった主人公がトンでもない職場に配属され、現実にいるかどうかぎりぎりの個性的なメンバーと、どうにか仕事をしていく過程が面白く、400ページ強を一気に読んでしまった。

藤田さん凄すぎる。木村の登場時からの同一人物とは思えないほどの変わりかたも面白い。

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ウルヴァリン：Ｘ-ＭＥＮ ＺＥＲＯ

スピンオフ作品だが、本編よりも面白い。
本編だと、ウルヴァリンを主役にしたいのかX-MENというチームに焦点を当てたいのかあやふやだったり、能力の相性から明らかにX-MENチームより強いマグニートがいるにも関わらずX-MENチームが勝つ理不尽さ、敵も見方も何を訴えないのかわからない不完全なテーマ等、それほどのめりこめなかったが、割り切ってウルヴァリンを主役にし、個人的なストーリーとすることで、もやもやした部分が解消され、すっきりした展開になっている。
オープニングもかっこよく、ラストバトルの敵も、主人公よりも能力は高いが倒せないほど現実離れしておらず、とにかくアクション映画として完成度が高い。

双生児

イニシャルも同じ双子のJ・L・ソウヤーを主人公とした歴史if小説。
読み終わった時、何がなんだかわからなかったが、解説を読んで読み直すと、巧みに伏線が張られていた事がわかった。

双生児 (プラチナ・ファンタジイ)
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９６時間

一言で言えば、リュックベンソン版コマンドー。
娘を誘拐された元CIAのエージェントが、人身売買組織を徹底的にやっつけていく。
序盤は、さえない男だったのが、娘と電話中に誘拐犯が襲ってくるシーンから顔付きが変わっていき、些細な手がかりから犯人を追い詰めていく中盤、謎解きなんかどうでも良くなり、一方的な強さで片っ端から敵をやっつけている終盤へと、気持ちよく進んでいく。
TV放映される時はテレビ東京に回されそうな典型的B級作品だが、こういう映画は観ていてスカッとする。