隣のアボリジニ

都会で暮らすアボリジニについて、小説家とは別に研究者としての著者の作品。

普段の生活は、白人と同じようだが、昔からの迷信を信じていたり、葬儀での習慣の差、異なる文化と歴史のため差別されてきた過去など、実際に現地で調べないとわからないことが、小説のように読みやすい文章で語られる。

絶版本だが、松戸の図書館で借りて読んだ。

隣のアボリジニ―小さな町に暮らす先住民 (ちくまプリマーブックス)
	上橋 菜穂子 筑摩書房 2000-05 売り上げランキング : 433313 おすすめ平均 はっとさせる本 上橋ファンタジーの異色さの源 Amazonで詳しく見る by G-Tools

シベール優待到着

大きな箱で、シベールの株主優待が到着した。今回で3回目。
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・プレンーラスク x 14袋
・ブルーベリーのブッセ x 5個
・ラスク＜メープル＋くるみ＞ x 1袋
・ラスク＜かぼちゃ＞ x 1袋　※5/20より新発売
・おためしラスクセット 6袋 x 2箱
・仕合わせのバトン 4本
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3000円相当とのことだが、かなりのボリュームがあり、値段以上にお得感がある。
新しい味のラクスや、ラクス以外にも変わったお菓子が入っているのがうれしい。
一生ホールド。

神様のパズル

宇宙は人間の手で作ることができるか？
おちこぼれの大学生と飛び級入学した天才少女が選んだゼミのテーマが、だんだんと現実味を帯びていく。

アマゾンでは評価高いが、ストーリーにリアリティが無いため、本当に宇宙が作れるのかというドキドキ感がなく、クライマックスに感情移入が出来なかった。

神様のパズル
	機本 伸司 角川春樹事務所 2002-11 売り上げランキング : 166408 おすすめ平均 かなり面白い 楽しめます ＳＦ的青春小説？ Amazonで詳しく見る by G-Tools

精霊の木

著者の文化人類学者としての研究テーマであるアボリジニーにおきた、白人社会への同化政策をモチーフとしたジュブナイルSF。

デビュー作ということもあり、守り人シリーズや獣の奏者と比べると、小説としての面白さは今一だが、後の作品へと続く、「文明の対立と悩みながら成長する個人」という、他の作品との共通のテーマがある。

デビュー作を読むのが最後になってしまったが、絶版のため入手困難な「隣のアボリジニー」と、最新作の「流れ行く者　守り人短篇集」以外の、上橋菜穂子作品は一通り読み終わった。

精霊の木
	上橋 菜穂子 二木 真希子 偕成社 2004-05-25 売り上げランキング : 30531 おすすめ平均 アボリジニ研究が生きているのかもしれません。 処女作は作家の可能性の宝 人間批判？ Amazonで詳しく見る by G-Tools

月の森に、カミよ眠れ

山のカミを畏れ、狩猟で暮らしていた古代日本の隼人民族の村に文明が押し寄せ、山を切り開くため、山のカミを殺すため、つわものを招き入れる。

デビュー直後のためか、他の作品と比べると完成度は劣るが、異なる文化の接触が、この作品でもテーマとなっている。

月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)
	上橋 菜穂子 偕成社 2000-10 売り上げランキング : 5478 おすすめ平均 カミと人の物語 山妣のジュブナイル版 世界観は好き Amazonで詳しく見る by G-Tools

狐笛のかなた

夕暮れの枯野を火色の毛皮を光らせて駆ける子狐はふしぎな娘に出会った。“あわい”に生まれ、使い魔として生きる野火。“聞き耳”の力を受け継いでしまった小夜。そして、森陰の屋敷に幽閉されている少年小春丸。彼らは、隣り合うふたつの国の、過去の因縁と呪いの渦に巻きこまれていく。孤独でまっすぐな二つの心の物語。(Amazonより)

著者の他の作品に通じる、国や歴史が作る大きなの流れと、それに抗い、自分の意思で生きる人々との葛藤が軸になっている。後から刊行された、守り人シリーズや獣の奏者と比べると、大人が読むと物足りない。小学高学年ぐらいの時に読んだら、面白かったかも。

狐笛のかなた
	上橋 菜穂子 理論社 2003-11 売り上げランキング : 105790 おすすめ平均 大人も楽しめますので是非 小夜の肌のあたたかさ 美しくも切ない物語 Amazonで詳しく見る by G-Tools

Stress Free Moment Cafe

六本木ヒルズで限定設置された“ストレスフリー・モーメント”カフェ。
奇跡のレストラン「カシ―タ」（縁が無いので初耳だったが）が料理を提供しているとのこと。Amexカード提供で50％オフになるが、プロパーカードのみ有効で、セゾンアメックスのような提携カードでは残念ながらオフにならない。仕方ないがせっかく行ったので、一番安い「カシータ ベリーたっぷりマチェドニア」(800円)を注文した。



ちょっとおしゃれなフルーツポンチといった感じで、シロップとして、シャンパン/ワイン/カシスのいずれかを選択できる。せっかくなのでシャンパンを選択した。



グラスで別に提供されたシャンパンをかけて食べる。グラスに盛られていた冷凍フルーツの解凍にむらがあり(意図的？)、上の方を食べると底の方はまだ凍り付いていた。スプーンでがちがち削ると、シャンパンが冷えてなかなかおいしかった。

食べ終わった後に、中孝介のライブがちょうど始まった。歌ったのは、有名な「花」、ブリーチエンディングの「種をまく日々」、新曲の「春」。普段、音楽は全然聴かないので、最初は名前を聞いてもピント来なかったが、歌を聞いたら、知っている歌だったのでラッキーだった。

その後、東京ミッドタウンに行ったら、またライブをやっていた。湯川潮音という人で、歌を聴いてもわからなかった。耳に馴染みのない独特の曲だったが、歌はうまかった。

六本木ヒルズも東京ミッドタウンも物価高だったので、出費は「マチェドニア」のみ。これで、ライブ2箇所を聞けたので、安上がりに、GW最終日を楽しむ事ができた。

獣の奏者

けっして人に馴れず、また馴らしてもいけない獣とともに生きる、宿命の少女・エリン。
母が指笛を吹き鳴らしたとたん、奇跡が起こった。だが、その奇跡を、母は「大罪」と呼んだ……。
獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに……。 (Amazonより)

同作者の守り人シリーズが面白かったので期待して読んだところ、こちらも非常に面白い。

I,II巻合わせて700ページ強だが、一気に読んでしまった。I巻が終わった時点で辞められなくなるので、絶対に両方用意してから読むべき。

I巻の闘蛇編では、ジョウンとの山小屋での穏やかな暮らしと、王獣保護場での傷ついた王獣の子リランとの静かな交流が描かれるが、II巻の王獣編では、国を揺るがす怒涛の展開になり、心を打つラストシーンでは涙が出てしまった。

獣の奏者 I 闘蛇編
	上橋 菜穂子 講談社 2006-11-21 売り上げランキング : 11244 おすすめ平均 骨太で美しい物語 惜しい！ 完璧じゃない主人公 Amazonで詳しく見る by G-Tools

獣の奏者 II 王獣編
	上橋 菜穂子 講談社 2006-11-21 売り上げランキング : 7163 おすすめ平均 厳しさの中の希望 総じて素晴らしかったです。 終わり方が… Amazonで詳しく見る by G-Tools

エンブレム オブ ガンダム

シミュレーションパートと、ボタンを押してテキストを読むだけのアドベンチャー（？）パートを交互に繰り返しながら、ファーストからZまでの戦場を戦っていく。

シミュレーションパートは最初はなかなか手応えがあったが、慣れるとパターン化する。エースキャラ2名に、自軍で最強の機種を最大数セットして、敵陣に突っ込ませればたいてい勝てる。アドベンチャーパートは、ひたすら長くて稚拙な文章を読ませられるだけで全然面白くない。結局、同じことの繰り返しで、モビルスーツの違いも戦闘のパラメーターが違うだけなので、新機種が出てもありがたみがない。Zまでクリアーしたが2週目の特典もない。

※その後、セーブ直後のデータをロードすることで、貯まったポイントを引き継ぐことが出来たことが判明。

期待して買ったが、10点満点で4点ぐらい。雑誌の評価甘すぎ。
ポイントが貯まっていたので、yosobashi.comで予約して買ったが、特典のガイドブックが着いてこなかった。

エンブレム オブ ガンダム 特典 オフィシャルガイダンスブック付き
	バンダイ 2008-05-01 売り上げランキング : 40 おすすめ平均 しばらく我慢を！ 踏んではいけない、アレです・・・ スパロボシリーズとは違う Amazonで詳しく見る by G-Tools

紀元前1万年、相棒 -劇場版-

映画の日だったので2本観てきた。

■紀元前1万年
「インデペンデンス・デイ」、「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒが監督なので、ストーリーはおまけで、特撮映像とハイテンションの演出で一気にみせる。ふさふさのマンモスは一見の価値あり。ラスボスが弱すぎて、あっけなかった。典型的なハリウッド映画なので、映画館のスクリーンで観ないと面白さ1/3ぐらいか。

■相棒 -劇場版-
テレビシリーズでも、冤罪や死刑制度、裁判員制度など、謎解きに加えて、メッセージ性の強いドラマだったが、映画版は、イラクの人質事件へのバッシングをモチーフにしている。最近のアメリカが、官民共に、大統領選でも映画でも、イラク戦争を反省しているが、日本では全然問題になっていないので、こういう映画を上映するのは良心的。
謎解きの部分がいまいちなのが残念。チェスの暗号があまりにもご都合主義的で、暗号解読のシーンに説得力が無い。エキストラ動員したマラソンシーンや爆破シーンは、邦画としては頑張っている。テレビシリーズを観て、キャラクターに愛着ないとつまらないだろう。