国会図書館

2011-11-27 23:09:34 | Weblog
国会図書館にて、TPボン、コミックス未収録の「王妃ネフェルティティ」、「ひすい珠の謎」が収録されたコミックトムを読んできた。
国のやることはいろいろと批判されることが多いが、日本で刊行されたかなりの本が収録されているというのは素晴らしい。
持ち出し禁止のためその場で読む必要があるため、絶版の小説系で活用するのは難しいが、漫画ならすぐ読めるため活用のしがいがある。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巨人たちの落日

2011-11-26 00:01:35 | Book
第一次大戦前後からロシア革命の時代を舞台に、イギリス貴族、イギリスの炭鉱労働者、ドイツ人、アメリカ人、ロシア人のそれぞれの一家の歴史が、互いに絡み合いながら激動の時代を生き延びていく大河小説。
上中下と分厚いが、更に20世紀を舞台にした100年に渡る3部作になるとのことで、今後、一体どのような展開になるのか期待大。
国ごとの国民性の違いよりも、身分や階級による違いのよる価値観や考え方の方がはるかに大きいが、いざ戦争となると普段の階級闘争そっちのけでナショナリズムが台等するあたりが、不条理だが人間の本質なのだろう。
作中の、日本人が人種差別撤廃を主張し、ヨーロッパ人がそれでは秩序が守られないと反対するエピソードで、この時代の欧米人の白人以外に対する価値観がわかり面白い。
20世紀の100年で、世界が変わったことは間違い無いだろう。

巨人たちの落日(上) (ソフトバンク文庫)
巨人たちの落日(上) (ソフトバンク文庫)ケン・フォレット Ken Follet 戸田 裕之

ソフトバンククリエイティブ 2011-03-22
売り上げランキング : 51380


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新少林寺

2011-11-23 20:06:49 | Movie
非道な行いを繰り返し、部下に裏切られた候杰が、少林寺によって救われ、悟りを開いた後、更に救う側に回るという、改心する過程が二重構造になった凝ったストーリーとなっている。
迫力のある戦闘シーンと、戦いが終わった後の全てが滅んだ静寂なシーンの対比によって、煩悩の虚しさを描いており、単なるカンフー映画でなく、真面目な作品となっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

探偵はBARにいる

2011-11-19 21:57:53 | Movie
大泉洋の熱演、高嶋政伸の怪演、街中や雪山等の場所を利用したアクションと、作り手側が非常に頑張っているのは間違いないが、ハードボイルドとコメディのバランスが、個人的には受け入れられなかった。
ジャッキーチェンの映画や、キック・アス等の名作があるので、ハードボイルドとコメディを組み合わせること自体は問題ないはずだが、一般受けしない微妙な感性のズレが、本作を観る人を選ぶ映画にしている。
個性的な役者を揃え過ぎていて、役者が役を演じていると言うよりも、役者そのものとしてキャラ立ちしてしまっており、隠し芸大会のドラマ的なテイストが入ってしまい、シリアスなシーンでもドラマ性が感じられなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

機動戦士ガンダムUC episode 4「重力の井戸の底で」

2011-11-12 23:16:12 | Movie
砂漠の放浪、街を破壊する巨大モビルアーマーとの対決と過去作品のいいとこ取りをして、ザクスナイパーやバイアランカスタム等個性的なモビルスールの特徴をいかした重量感があり迫力ある戦闘シーン、ジオンと連邦の互いに殺戮を繰り返す怨念の描写等、見応えたっぷり。
ラストの引きで、episode5は今まで以上に、盛り上がること間違いなし。もう、他のガンダム企画はなくしていいから、UC一本にリソース絞って最後まで一気にアニメ化して欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北壁の死闘

2011-11-09 22:55:41 | Book
「鷲は舞い降りた」や「針の眼」に類する第二次大戦ifものだが、他の作品に比べ、ドイツ兵対連合軍ではなく、ドイツ兵対アイガー北壁そのものという、過酷な自然を舞台にした冒険小説である。
作品序盤の作戦前の訓練における同じ部隊内での軋轢や、中盤のドイツ兵とアメリカ兵との戦闘が、終盤の大自然との戦いの中では矮小な出来事となっていき、最後に一人の勇敢な人間の素晴らしさで幕を閉じる。
第二次大戦ものは、イギリス人作家が、敵国のドイツ人をヒーローにして、歴史に残る名作を残すというのが、不思議に思う。

北壁の死闘 (創元ノヴェルズ)
北壁の死闘 (創元ノヴェルズ)ボブ・ラングレー 海津 正彦

東京創元社 1987-12
売り上げランキング : 44266


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1911

2011-11-05 21:01:45 | Movie
各エピソードを貫く全体を通すストーリーがなく、局地戦の戦闘シーンの繰り返しで、焦点がわからない。エンターテイメントとしての面白さは全くなく、一党独裁になってしまっている現状では、辛亥革命をドラマちっくに描くのは難しいのではないか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランゴ

2011-11-03 23:29:07 | Movie
カメレオン主役の西部劇風CGアニメ。
CGは最高に素晴らしかったが、独特のノリについていけなかった。
アメリカ人が観ると面白いのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生、ここにあり!

2011-11-03 23:09:21 | Movie
イタリアで精神病院が閉鎖される中、患者たちが自分たちで仕事を創りだして自立していった事実を基に、リアリティとドラマチックなストーリーの秀作。
実際に仕事をすることで病状が改善されていく過程や、理想だけでは成り立たない難しさ、リアルな生活上の問題などが、ユーモアを交えながら役者達の迫真の演技で語られていた。
イタリアは財政赤字を垂れ流すなど、ヨーロッパの中では一段低い国にされているが、社会の連帯が残っているイタリアの底力を感じた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャドー81

2011-11-03 22:57:56 | Book
ベトナム戦争中に行方不明になった最新性戦闘機による、前代未聞のジャンボジェットハイジャック。
犯人側の計画段階から描かれているが、巧みなプロットで最後まで真の狙いがわからず、完全にミスリードされた。
生涯で一作しか執筆しておらず、その一作が完璧な作品になるというのが、奇跡的である。

シャドー81 (新潮文庫)
シャドー81 (新潮文庫)ルシアン・ネイハム 中野 圭二

新潮社 1977-04
売り上げランキング : 327118


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする