正直、真山仁は、どんどんつまらなくなっていく。
石原慎太郎+橋下徹的なカリスマ首相が、発展途上国の利権や政変と原発を絡めて、だんだん独裁的になっていく話だが、全体的に話が軽く、唯一首席秘書官の田坂と闘犬と異名を取る敏腕記者、東條のキャラが目立っている。小説中で触れられる、この二人を主人公にした、過去の汚職事件をスピンアウトさせて一本の小説にした方が面白いのではないか。独裁をテーマにするなら、首相一人を悪者にするのではなく、周りの人間が少しずつ良心を失っていき、にっちにさっちも行かなくなるような怖さを描かないと、リアリティがない。
石原慎太郎+橋下徹的なカリスマ首相が、発展途上国の利権や政変と原発を絡めて、だんだん独裁的になっていく話だが、全体的に話が軽く、唯一首席秘書官の田坂と闘犬と異名を取る敏腕記者、東條のキャラが目立っている。小説中で触れられる、この二人を主人公にした、過去の汚職事件をスピンアウトさせて一本の小説にした方が面白いのではないか。独裁をテーマにするなら、首相一人を悪者にするのではなく、周りの人間が少しずつ良心を失っていき、にっちにさっちも行かなくなるような怖さを描かないと、リアリティがない。
コラプティオ | |
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