TETERU株主総会

2019-03-26 18:37:32 | Stock
不祥事企業の経営者はどんな奴だろうと、興味半分で行ってきた。

全く他人事で、問題意識が全く感じられず、ある意味衝撃を受けた。

当然冒頭で、今回の不祥事の詳細について説明があるかと思いきや、一言、お騒がせして申し訳ありませんで終わり。
業績説明のビデオは、明るいBGMをバックにTATERUの将来性アピールとか、とても不祥事を起こした企業とは思えない。

質疑応答でも、従業員が勝手にやったことで、経営陣は知りませんでした、取締役にも問題ありませんとの説明に終止し、経営責任を取るという考えはないのかという質問にも、そういう形だけやっても無意味ですと。まぁ、無意味と言えば無意味かも知れないが。自分たちも痛みを味わうことで、問題の大きさがわかるという意味はあるだろう。

株主から、監査はどうなっているのかという質問にも、監査はルール通り正しく行いました、今まで会議で不正の報告ありませんでしたのでわかりませんでした、との回答。
おいおい、それが経営に問題あるってことだろうと、思わず突っ込みたくなる。
不正をした従業員が、「すみません、昔から不正してましたので、私を処分して下さい」とか、言うわけ無いだろう!
監査役を再任とか、とても正気の沙汰とは思えない。

不正についての記者会見をしないのかという質問にも、問題解決が優先ですと、意味のわからない回答。記者会見したからと言って、問題解決が遅れるわけないだろう。不祥事前は、雑誌やメディアに出まくってたくせに、問題があると隠れるとか、お前は小学生か!

従業員31名が関わり、成約件数2269件中350件に不正があり、それも上場前からあったという、これだけの大問題を起こして、経営陣が知らないなんて到底ありえないだろうと思っていたが、この経営陣なら本当に知らなかったのかもと、そこは逆に納得した。

こんな会社でも、アパート経営でそれなりの結果が出せている(今までは)のだから、アパート経営をさせる会社というのは、相当、儲かる(儲かっていた)のだろう。

しかし、これからは、さすがに、アパート経営自体にも逆風が吹くだろうし、会社自体も信用を失っているので、ちょっとこの会社の将来は見通せないなと感じた。
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スパイダーマン:スパイダーバース

2019-03-14 13:35:04 | Movie
予告編だと面白そうだが、実際に見るとつまらない映画はたくさんある。
しかし、本作は、予告で見た時はあまり面白そうではなかったが、本編はアカデミー賞にふさわしい面白さ。
ピーター・パーカーが殺された世界で、後を継ぐマイルズ・モラレスの成長物語だが、マイルズの師匠となるのが、ちょっと頼りない異世界のピーター・パーカー。
そして、マルチユニバースから次々と来るスパーダーマンたち。
世界観、ストーリーともに素晴らしいが、アメコミらしい演出と、ラストバトルでの光の洪水という映像表現が、とにかく素晴らしい。
映像表現のアイデア自体は、ジョジョや、サマーウォーズでも行われているので、日本のアニメは、もう少し、話をわかりやすくする努力をした方がいいと思う。エヴァ以降小難しい話が優れているという価値観があまりにも業界を毒しすぎている。
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イップ・マン外伝 マスターZ

2019-03-13 19:59:07 | Movie
イップ・マン継承で素晴らしいアクションを見せたマックス・チャン主演のスピンオフ。
とにかくアクションがすばらしい。
対戦相手も、トニー・ジャー、ミシェル・ヨー、デイヴ・バウティスタと、現在、最高のマッチアップだと思う。
ストーリーがどういう言うのは野暮というもので、とにかく、かっこよく、美しいアクションを楽しめる作品である。
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殺人出産

2019-03-10 13:52:56 | Book
コンビニ人間がすごく面白かったので、同じ作者の本を読んでみたが、こちらはいまひとつ。
無理やり設定を作ったような設定厨の話で、設定自体に面白みを感じられなかった。

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コンビニ人間

2019-03-08 11:51:04 | Book
芥川賞作品はつまらないという偏見があったが、とても面白かった。
36歳未婚、コンビニでした働いたことのない主人公の女性。
まわりは不幸だと決めつけるが、本人は自分が不幸なんてちっとも思っていない。

ステレオタイプ的な読み方をすれば、普通を押し付ける世間への問題提起をする作品なわけだが、攻撃的な要素は全く無く、前編ユーモアに溢れている。

チリの国民投票の映画「NO」もそうだが、世界を変えるのに、左翼的な攻撃姿勢では限界があり(もちろん一定の効果はあるが)、ウィットとユーモアこそ、人の心を変えるのだろう。

コンビニ人間
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この世の春

2019-03-07 12:01:48 | Book
作家生活30周年という帯にあるように、作者渾身の一作。確かに面白い。ものすごく面白いのだが、逆に小説の限界も感じた。
現実問題として、才能のある作家がどんなに頑張っても、本当にオリジナルな作品というものを生み出すのは無理なんだろう。
ミステリーにしろ、ホラーにしろ、SFにしろ、ありとあらゆるアイデアが出し尽くされているため、どうしたって、過去作に類似点が見つかってしまう。そのため、大量の本を読む読書家ほど、読書を楽しめなくなるという矛盾がある。
もし、生まれてから最初に読んだ小説がこの作品だったら、この世にこんなに素晴らしい小説があるのだろうかと思うだろうが、自分には、某作家の某作品には、及ばないと思ってしまった。

この世の春 上
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某電子書籍の炎上について思うこと

2019-03-05 12:16:55 | Stock
-老舗喫茶店の興亡-

とある町で職人肌の店主が喫茶店を開いた。

レトロな店は若者には人気が無かったが、次第に、味にこだわる常連客が通うようになった。

やがて、店主が年を取り、店で働いていたアルバイトが、二代目となった。

町には新しい喫茶店がどんどんオープンし、店の経営は厳しくなった。

二代目は、別の町に支店を作ったり、メニューを増やしたりしたが失敗し、店の経営は悪化した。

困った二代目は、大手レストランに支援を求めた。しかし、レストランで経営権争いが起き、喫茶店への支援はなくなった。

二代目は、立地と客層に目をつけた、メイド喫茶を経営する大企業に店を譲ることにした。

そして、老舗の喫茶店は、メイド喫茶へと変わり、店主も変わった。

「コーヒー好きを唸らせる老舗の味を、かわいいメイドがお届けします! 味は以前と変わりません!! 新しいポイントカードはちょっと情報が漏れるかも知れませんが、当社の経営する他の店でも使えるので、以前よりずっと便利です」

馴染みの客たちは、昔の店の方が良かった、新しいポイントカードなんか作りたくない、これからは他の店に行くぞ、と怒り心頭で店の前のデモを始め、レジのアルバイトはひたすら頭を下げている。

通りかかった通行人がつぶやいた。「この店、こんなに常連客がいたんだ」

はたして、リニューアルは成功するか?
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アリータ:バトル・エンジェル

2019-03-01 19:03:26 | Movie
MX4Dで鑑賞。
原作は途中まで読んだくらいなので、特に思い入れはないが、映像美は素晴らしかった。CGのアリータと、実写の俳優の絡みが全く違和感が無く、この映像表現は一体どうやって実現しているのだろう。
ストーリーは、もともと原作にそんなに魅力を感じていないので、映画版も特につまらなくも面白くもないが、ラストのぶち切り感がすごい。続編前提のようだが、ららぽーと船橋には、平日のせいか、MX4Dの高料金のせいか、全く客が入っておらず、大丈夫だろうか。
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