悪魔の涙

文書鑑定士という地味な職業の主人公を使って、２４ばりのクライムサスペンスに仕立てるところが面白い。テロが間近に迫っているのに、子供の世話のために帰宅してしまうエピソードは、ものすごく違和感があるが、個人主義のアメリカだと普通なのだろうか。

悪魔の涙 (文春文庫)
	ジェフリー ディーヴァー Jeffry Deaver 文藝春秋 2000-09 売り上げランキング : 9373 おすすめ平均 スピード感はさすが！　ただし、ラストは“突飛” 凝りすぎてドツボにはまったミステリーの典型 多分題名で誤解されるかも☆ Amazonで詳しく見る by G-Tools

SP 野望篇

アクション映画としてはそこそこ面白いのだが、この構成はちょっとひどいんではないか。
思わせぶりな台詞は多いが、尾形の真の目的も明らかにならず、西島の死についても全然進展がない。番外編としてならありだが、ドラマの続編にはなっていない。
革命編の予告が一番の見所というのは何なんだろうか。TV版の続きが気になる人は、野望篇は飛ばして革命編だけ観れば十分だと思われる。
編集してちゃんと一本にして上映してくれれば、今年最高の一作になったかもしれない。残念だ。本当に残念だ。

魔術師 (イリュージョニスト)

しらけてしまうギリギリのところまで強力な敵を創りだしており、探偵対殺人鬼の醍醐味があった。身体能力で今作を超える敵は、もう出せないのではないか。
ラストのどんでん返しは、あまり説得力がなく、ちょっと唐突だった。

魔術師 (イリュージョニスト)
	ジェフリー・ディーヴァー 池田 真紀子 文藝春秋 2004-10-13 売り上げランキング : 40286 おすすめ平均 まさに手品 リンカーン・ライムシリーズへの原点回帰 魔術師 vs 不動にされた男！ Amazonで詳しく見る by G-Tools

エクスペンダブルズ

金にモノを言わせて４番バッターを揃えても優秀できなかった巨人を思いおこした。
普段、無敵のジェット・リーが格闘で力負けするところは目新しかったが、全体的にあまりにも荒っぽい作りで、せっかくの派手などんぱちが生かされていない。
監督にジョン・ウーを招いて、セガールとヴァン・ダムにも出てもらって続編を作って欲しい。

静寂の叫び

リンカーンライムシリーズではない単独の作品。
換金された人質が、一人ひとり開放されていく過程に緊張感があるが、犯人側の計画が予想通りだったことと、ラストがあまりにも唐突な終わり方になっており、ライムシリーズほどの完成度はなかった。

静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
	ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 早川書房 2000-02 売り上げランキング : 79792 おすすめ平均 死の声を聞きながら 読み終わるのがもったいないくらいの最高傑作！ スリリングな人質事件の舞台裏で展開するヒューマンドラマ Amazonで詳しく見る by G-Tools

ラブホファンド死亡確認

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一月ほど、この情報に気づかず、解約しそこねてしまった。

本来であれば、この「HOPE-LAST」と、その他の「αシリーズ」は別管理されているはずだが、何故か連鎖しておかしくなるという怪しい状況になっている。

懇親会やホテル見学会などを開催し、頑張っている感じだったので信用したのだが、単純にホテル価格の下落による損失というだけでなく、おかしな金の動きにもなっているようだ。

もともと捨てたつもりだったので、仕方ないという気もするが、純粋に投資の失敗だったのか、それとも詐欺的行為があったのか、最後まで見極めたい。

十三人の刺客

稲垣扮する殿様の悪逆非道ぷりが凄まじく、わざわざ大掛かりな作戦を立てなくても、なんかの弾みに殺されるんじゃないかと思われる。また、残虐さの中に少しでも善な部分があれば、殿様を守る侍たちの忠義心にも共感できるが、悪一色のため、護衛たちが単なるヤラレ役になってしまっている。
13人の味方は途中から区別がつかなくなり、伊勢谷の野人キャラも世界観と全然あっておらず、違和感ありすぎ。リアリティを重視したいのか、エンターテイメントに徹したいのかスタンスが良くわからない。
どうせなら、殿様を守る凄腕侍たちを、刺客が倒れながら倒して行くようなストーリーにするなど、エンタメに徹して欲しかった。

ボトルネック

自分の生まれなかった世界はどうだったのだろうか？
青春小説のよで、SFのようで、最後まで読むと、ホラーだった。
最後の10ページがかなり怖い。

ボトルネック (新潮文庫)
	米澤 穂信 新潮社 2009-09-29 売り上げランキング : 5808 おすすめ平均 もの凄く救いのある小説です 自分がいない世界 単調な展開と世界の狭さが残念 Amazonで詳しく見る by G-Tools

12番目のカード

140年前に起きた事件と現代の事件との絡み合いや、不気味だが有能な殺人者、命を狙われながらも果敢に人生を切り開く被害者の少女等、エンターテイメントとしての完成度が高い。ひねりすぎたプロットはリアリティにはかけるが、これぐらいやった方が小説としては面白い。

12番目のカード
	ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 文藝春秋 2006-09 売り上げランキング : 237111 おすすめ平均 きれいでした。 リンカーンとアメリアの関係に新展開 湘南ダディは読みました。 Amazonで詳しく見る by G-Tools