捜査官X

ドニー・イェン、金城武主演の武侠映画だが、アクションシーンが少なく、ドニーの良さを活かしきれていない。単なるアクション映画ではなく、文学的な作品を目指したのだろうが、うまく融合したとはいえない。
香港マフィアものでは、インファナル・アフェアが頭ひとつ抜けた完成度となっているが、クンフーものでも飛び抜けた作品が出てきて欲しい。

高い城の男

第二次大戦で日本とドイツが勝った架空の世界で、アメリカを舞台にした日常劇。
日本政府高官、アメリカで暮らしているユダヤ人、その別れた妻、ドイツ情報部の工作員、アメリカ人の骨董品屋の、それぞれのエピソードが絡みあいながら、更に、日本とドイツが負けた架空の世界を描いたベストセラー小説を狂言回しにするという、混みいったプロットだが、以外に読みやすい。
ラストがいまいちだった。

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)
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貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント

ポートフォリオ理論、時間分散、インデックス投資の有効性等、敗者のゲームやウォール街のランダム・ウォーカー等で、何度も言われているセオリーで、自分自身でも納得して実践しているが、何故か自分の投資成績には銘柄選択が非常に貢献しており、複雑な気持ちである。

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵
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アーティスト

正直、エンタメとしての面白さはないが、サイレント映画を題材にしたアイデアはユニーク。劇中の一部シーンが、映像にちょっとした台詞や音が加わるだけで他のシーンとインパクトが全く違い、トーキーの凄さが凄さがわかる。
映画に与えた技術的インパクトの影響は、トーキー >> カラー >> 3Dの順だろうか。

ドライヴ

期待していたほど面白くなかった。
無口なスタントマンが、隣に住む家族を守るため、街のチンピラと戦うはめになるが、ストーリーにメリハリがなく、淡々とした演出で暴力描写が続くため、ひたすら陰鬱で観てて疲れた。

ジーン・ワルツ

この作家の小説は初めて読んだが、なかなか面白かった。
ミステリーかと思ったが、産婦人科医療と、不妊治療、代理母問題を絡めた、新しいスタイルの架空の医療現場を舞台にしたドラマちっくなストーリーだが、真面目なテーマを扱っている割には、若干、エンタメ要素が強すぎるような気がした。

ジーン・ワルツ
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天地明察

江戸時代に、当時誤差が生じていた中国から伝わった暦の代わりに、日本独自の暦を創りだした渋川春海の伝記。関孝和をライバルとして登場させたり、武士の性分が武力から政治や文化に変わる時代背景が、うまくまとめられている。

天地明察
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バトルシップ

プレデターとトランスフォーマーに、バルチック艦隊との日本海決戦の要素を加えて、スケールダウンさせたような感じ。
この手の映画は、無茶な話をどこまで熱い演出で突っ走れるかが勝負だが、てんこ盛りのお約束の展開が、あまりにもわざとらしくて自然さがなく、直前に展開が読めてしまい苦笑してしまった。

ヘルプ 心がつなぐストーリー

４月にして今年のNo1はこれできまりだろう。
エンターテイメントとしての面白さと物語の深さが完璧に組み合わさっている。
６０年代のアメリカミシシッピー州を舞台に、上流階級の白人と、その家でメイドとして働く黒人女性との間のある差別と時代の変化を、ユーモアたっぷりに描いている。
ひとつひとつのエピソードが絡み合いながら、大きな物語を作っており、ラストも単なるハッピーエンドではないにも関わらず希望に満ちており、笑いと涙を繰り返しながら、２時間半の長さを全く感じさせずに見終わってしまった。

宇宙戦艦ヤマト2199 第1章

微妙。ヤマトの発進シーンがいまいち高揚感がない。
全編終わって最後のノンクレジットオープニングが一番良くできていた。
だんだんと盛り上がることを期待したい。