習近平が狙う「米一極から多極化へ」 台湾有事を創り出すのはCIAだ!

2023-11-26 18:50:43 | Book
すでに大手新聞社だけでなくNHKもアメリカのプロパガンダ機関となってしまった日本で、中立的な立ち位置から現在の世界情勢を俯瞰した稀有な本。

アメリカが自由と民主主義を標榜しながら、熾烈な帝国主義思想を持っていることが、世界を分断させ不安定化させていることがよくわかる。

かといって、アメリカに対抗できるのが中露の独裁国家で、どちらを選ぶかという悪魔の選択を世界中の国が迫られているなか、日本は無条件にアメリカの傀儡国家となっているのが、なんとも言えない。

台湾有事に巻き込まれないためには、台湾人がアメリカの代理戦争に巻き込まれないよう理性的に判断するしかないという他力本願の状況がいかんともしがたい。

 
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スターターズ

2023-11-22 17:00:17 | Book
ティーン向けディストピアSF小説の中で屈指の出来。

細菌兵器によって20歳から60歳までの大人が死に絶え、老人が支配する世界。ストリートチルドレンの16歳の少女キャリーは、病にかかった幼い弟の治療費を稼ぐために、老人向けに若い肉体を提供するボディレンタル業者プライム社と契約をする。レンタル中はキャリーは意識を失い、肉体はレンタ―となる老人がコントロールする。
三回のレンタル終了時には多額の報酬が貰えるが、三回目のレンタル中に事故が発生し、レンタル終了前にキャリーの意識が目覚めてしまう。キャリーはプライム社に戻ろうするが、頭の中から見しらぬ声が聞こえてくる。

トータルリコール、ドールハウス等、ボディレンタル系の作品は名作が多いが、
同じ肉体で意識が違っていたら、どこまで同一人物なのかという、意識と肉体との関係等のが人類普遍のテーマだからだろう。

日本では売れなかったようで、続編が翻訳されていないのが残念。

 
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米中開戦

2023-11-18 16:53:32 | Book
アメリカによる国際秩序を全く疑問に思わない姿勢に基づく、典型的なアメリカ視点のミリタリー小説。
さすがにご都合主義的展開が多すぎて食傷気味だが、最新の現実兵器が出てくるところは面白く、映画化もしやすそう。
アメリカ人の自信はいったいどこから来るのだろうか。

 
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ゴジラ-1.0

2023-11-08 16:42:11 | Movie
ネタバレ情報が蔓延る前に観に行った。
ゴジラが人間の敵の災厄としてきちんと描かれており、ゴジラの怖さが十分に伝わる傑作だった。
正直、日本の特撮レベルをバカにしていたが、本作はハリウッドにも負けない素晴らしい特撮で、本当にゴジラが存在して襲ってくるようなリアリティがあった。
人間ドラマ部分もよくできていて、怪獣映画でありながらも反戦映画でもあった初代のテーマをきっちりと受け継いでいた。ベタなストーリーだが、映画のようなリアルタイムで話が流れる媒体では、わかりやすくてよい。
重箱の隅を突くような欠点を上げるとすれば、役者陣が当時の人間に見えないのは、これはもうしょうがない。当時とは育った環境が違うのだから、現代人が演じたら、どうしたって健康的な人間ばかりになってしまう。ここらあたりはメーキャップや服装では限界があり、人間部分もCGで加工しないと難しいだろう。

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