戦火の中へ

演出過多。実話を基にした戦争ものは、感動させようとする意図があると、逆にしらけてしまうが、かといってリアルにすると映画としての面白さが無くなってしまうため、なかなか難しい。
戦っている勢力のどちらかの視点で観ざるを得ないため、よっぽど片方に肩入れできる状況でないと、後味が良くない。中途半端に北朝鮮の職業軍人を出さずに、完全に学徒兵視点に割り切ったほうが良かったかも。

魔王

この作家の作品は初めて読んだが、良さがわからなかった。
ファシズムの怖さをリアルに書きたいのか、超能力ものを書きたいのか軸がわからず、物語としても完結していない。

魔王
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ヒア アフター

序盤の津波の映像はすごいが、それだけ。
クリント・イーストウッドの名が無かったら、誰が観るのだろうか。
霊ものであれば、「ゴースト 〜天国からのささやき」の方がはるかに面白い。
イーストウッド作品は、面白いものとつまらないものの落差が激しい。

偽りの書

聖書に出てくる人類最初の殺人事件である、カインのアベル殺害に使われた凶器の謎と、スーパーマンの原作者ジェリーシーゲルの父親の死の謎を絡めて、話が進む。
正直、どちらのエピソードもピンと来ないが、アメリカ人が読むと面白いのかもしれず、アメリカだとベストセラーになっても、日本だとあまり売れなかったのだろう。

読者を煙に巻くうんちくの度合いでは、ダン・ブラウンのラングトンシリーズには遠く及ばず、カインとアベルの謎解きはいまいちだと思うが、スーパーマンがヒットしたにも関わらず、DCコミックスが利益を独占して、ジェリーシーゲルには利益が還元されず極貧だったことや、投稿前の幻の作品等、スーパーマン絡みのネタは豊富で、著者のスーパーマン原作者に対する尊敬の思いは伝わってきた。

偽りの書 上
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キック・アス 2回目

東京テアトルの株主優待を使って、ヒューマントラストシネマ有楽町で、2回目のキック・アスを観てきた。
前回は、興奮状態で映像にのめりこんでいて、落ち着いて画面全体を見回す余裕がなかったが、今回はストーリーがわかっているので、それぞれのシーンのBGMをじっくり聞いたり、英語の台詞を一部聞き取れたり、見過ごしていたシーンを改めて観ることでき、改めて完成度の高さを実感した。
役者・脚本・演出・音楽と全ての完成度が高いが、やはりずば抜けてすごいのが、クロエ・モレッツで、まさにヒットガールを演じるために生まれたとしか思えない。他の子役では絶対無理であると同時に、ヒットガールだからこそ彼女が持っている魅力が全開となっており、演じた方も、見出した方もどちらも奇跡的で、11歳の少女によるヒーローアクションで、これを超えることはありえないと思う。
また、ヒットガールによりキック・アスの存在感が無くなるかということもなく、無力にも関わらず必死に戦う姿がすごくかっこ良く、まさにヒーローに必要な力をヒットガールが、熱い想いをキック・アスが体現しており、キワモノと思わせるふりをして、立派な王道作品となっている。何回観ても面白い。死ぬまでに10回は観るだろう。

国府津 流鏑馬

悪天のため延期にになっていた国府津の流鏑馬を観に行った。

国府津駅を降りると、目の前に雄大な富士山の姿も広がっていた。
バスで梅林まで行き、流鏑馬開城に行くと、大勢の人で賑わっていた。
最初は、木の的だったが、次に、小さな陶器の的になったが、見事に撃ち抜いた射手もおり、拍車喝采だった。


動画

流鏑馬を暫く見物した後、昼食として出店でお好み焼きを食べた。流鏑馬の他にも、書道のイベントもやっていたが、人ごみで見えなかったので、小田原へと移動した。



小田原に着き、まっすぐ小田原城に向い、天守閣へと登った。



天守閣の中は博物館になっており、北条氏の歴史や武具、刀等が展示してあり、一番上からは眺めのよい景色を観ることができた。

天守閣を登っていると軽い立ち眩みがあった。流鏑馬会場からずっと立ちっ放しで、体力がかなり消耗していたので、一休みするため、駅の近くにあったウールムールというカフェに入った。ケーキセット（ケーキ＋アイス＋コーヒー）が800円とコストパフォーマンスも良く、店には他に客もいなかったので、それほど期待していなかったが、高級感のあるデコレーションのデザートが出てきて驚いた。食事のメニューも充実しており、帰宅してネットで調べると、フランス料理の店だった。機会があったらランチタイム時に行ってみたいが、小田原には行くことは、もうないだろう。

嘘をついた男

リストラしたことを言えなくて会社行ったふりをする、とかであればよくある話だが、18年間、医者のふりをして朝出かけると時間をつぶし、時には海外出張までしたことにして、最後に嘘が破綻しかけると、家族を殺して自殺をはかった男（ジャン＝クロード・ロマン）が実在したというのが驚き。
いかにも個人主義で簡単には人に騙されなさそうな、フランスで起きたというのも不思議だ。

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ソウル・コレクター

読む順番がめちゃくちゃになっていたが、やっと、ライムシリーズの最新刊に追いつくことができた。
前作ウォッチメーカーに登場した超人的な敵役を越えようとしたためか、敵がありとあらゆる個人情報を収集したシステムを利用するという設定となっているため、ミステリーだか、SFだかわからない異色作になってしまっている。
スピンオフしたキャサリンダンスシリーズのほうが、本来のディーヴァーらしさが出ているように思える。

ソウル・コレクター
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