どちらかが彼女を殺した

解決編のないリドル・ストーリーのミステリー。
単純に考えれば、ヒントを参考に片方に決まるのだが、捉えようによってはどらちも犯人にできる。
作者の推理小説そのものに対する問題提起なのだろうが、それほど感銘は受けなかった。
東野圭吾は作品量は多いが、一冊一冊のクオリティはいまいちと感じる。

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ＬＩＦＥ！

予告編を見たら物凄く面白そうだったが、本編は普通だった。
各ショットごとの映像表現はセンスがあり素晴らしかったが、序盤の主人公の妄想シーンと実際のシーンとの切り替えがわかりにくく、実際に主人公がくびきから開放されて自分を開放するシーンのインパクトが薄かった。
スケボーのシーンも中盤の滑走する箇所よりも、序盤の子供に技を教えているシーンのほうが面白かった。失われたネガも想像の範疇だった。

ロボコップ

オリジナル版が大好きだったため、こちらのリメイク版は駄目だった。
特撮は格段に良くなっているが、オリジナル版にあった、ブラックユーモアやいい意味での悪乗り感、ロボコップとして蘇った時の悪人をバッタバッタとなぎ倒すファーストバトルの爽快感等が、バッサリと削られ、最近流行りの悩むヒーローに重点を置きすぎている。
特にロボコップとして活躍するまでに最初の改造段階で、悩む主人公のシーンを入れてしまったため、序盤の展開にスピード感がない。
変な味付けをせず、普通にリメイクして欲しかった。

最強のふたり

ガサツで非常識だが人間味のある失業中の青年が、脊髄損傷により首から下が動かせなくなった金持ちの介護者に選ばれ、友情を育んでいく。
心あたたまる良く出来た映画だとは思うが、普通の現場ははるかに大変なのだろうと思うと、一歩引いてみてしまう。

彼女は存在しない

多重人格と叙述トリックのミステリーだが、無駄に長く、途中でネタがわかる。
多重人格という精神疾患を、無理やりトリックに使うというのは、いかがなものか。

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)
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7番房の奇跡

幼い娘と知的障害を持つ父親が、ふたりきりで暮らしていたが、ある日、父親が少女強姦の罪で服役となる。自分に何が起きたかを、よく理解できないまま、娘と離れ離れにされてしまうが、同房の囚人の協力により、娘を刑務所の中に招き入れることに成功し、刑務所内での奇妙な同居生活が始まる。
死刑囚と一般囚が同房であったり、ベタな囚人のキャラ、人の良すぎる看守等、現実味のない作り話ではあるが、親子の熱演と、よく出来たストーリーで、どんどん引き込まれ、終盤では思わず泣きまくってしまった。
直球勝負のヒューマンドラマとして見応えがあった。

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え: 世界の第一人者100人が100の質問に答える

素朴な子供の質問に、学者やコメディアンが、ユーモア満載で答える問答集。

「ミミズを食べても大丈夫?」「世界を歩いて一周するには、どれくらい時間がかかる?」といった質問に、実際にミミズを食べた人や、世界を走って一周した人が答えるところが素晴らしい。
「夜はなぜ暗いのか」という質問に対する答えが、簡単なようで難しいことに感銘を受けた。

100の質問の内多くの質問がありきたりの質問だったのが残念だが、面白さを求めるのではなく、子供が何に疑問をもっているのかという視点では、当然の結果なのかもしれない。

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メイジーの瞳

ともに自分勝手な、ロック歌手の母親と、美術品ブローカーの父親が離婚し、一人娘のメイジーは父親の元に引き取られるが、父親はメイジーの子守の若い女性と再婚していた。
母親は若いバーテンダーと再婚し、父親の不倫を理由に親権を取り戻すが、メイジーの世話を再婚相手に任せ、コンサートツアーに出発してしまう。
血の繋がった両親がどちらも子育てを放棄する中、それぞれの再婚相手がメイジーの世話をすることになる。

「そして父になる」や「明日、ママがいない」と同様に、親子の絆は、血縁か愛情かをテーマにしているが、日本の作品が血縁に異常にこだわっているのに対し、こちらは、結構あっさりと愛情重視となっているとこが、国民性の違いだろうか。

シャドウ・ストーカー

キャサリン・ダンスシリーズ第３段。
人気カントリー歌手ケイリー・タウンに執拗にまといつくストーカーと、ケイリーのヒット曲に通りに起きる殺人事件。
中盤に差し込まれた第一の真相が、どんでん返しを起こすための無理矢理感が強く、とても真相とは思えず、結末で明かされる最後の真相が予想の範囲内という、最近のディーバーの長編は、全体的にイマイチ感が強い。

シャドウ・ストーカー
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アナと雪の女王

ららぽーと船橋TCXで3D版を鑑賞。
まさに別世界に入り込むような美しく臨場感のある3D映像だった。
エルサが、Let me go を歌いながら、雪の女王として開放されるシーンでは、素晴らしい歌と、圧倒的な美しさで、感動して思わず涙が出そうになった。
物語の面白さとしては、昨年のシュガー・ラッシュの方が上かもしれないが、とにかく映像が綺麗だった。
最近のディズニーのアニメは、日米を含め他のアニメスタジオとはレベルが違う。