シグマフォース シリーズ⑥ ジェファーソンの密約

安心の定番だが、なかなか面白かった。
今回はトンデモ科学がナノマシンで、古代人の作ったナノマシンにより世界が滅びるというアウトラインだが、著者がナノマシンにあまり詳しくないようで、ナノマシンの詳細な説明がなく、どうして世界滅亡につながるのかがあまりうまく繋がっていなかった。
一方、アメリカ独立運動時の先住民との密約や、メリウェザー・ルイスの探検隊などの絡みは、虚実乱れて読み応えがあった。

シグマフォース シリーズ⑥ ジェファーソンの密約 上 (竹書房文庫)
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博士と彼女のセオリー

スティーブン・ホーキングの伝記映画。「ホーキング、宇宙を語る」は学生時代に読んで、えらく感動した記憶がある。当時、新進気鋭の若手宇宙学者だったホーキングが、今73歳というのが驚き。
ジュピターで悪役を怪演したエディ・レッドメインが、ALS発症後の神がかり的演技でホーキングを演じており、抑えた演出ながら非常に見応えがあった。発症後、余命2年と言われたホーキングが、このような人生を送ること自体が奇跡である。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

落ち目の元アクションスターが、型破りな俳優や、妄想に囚われながら、文学的な舞台劇に挑む。全編ワンカットの長回しに見えるような巧みなカメラワークが面白いが観ていて疲れた。
エマ・ストーンは本作でも非常に魅力的。まだまだ活躍しそうだ。

6才のボクが、大人になるまで。

ノンフィクションでなく、創造した物語を12年間かけて撮影するという尋常でない作品。
こんな映画を撮ろうとしただけでも凄いが、きちんと完成させて鑑賞に耐える作品に仕上げたことが素晴らしい。
イーサン・ホークがどんどんおじさんになっていくのが悲しかった。

ゴースト・スナイパー

リンカーン・ライムシリーズ最新刊。
物語途中での残虐かつ緻密な殺人鬼と、最終的に明かされる敵の正体とのギャップが激しい。敵に魅力がないと、最後の爽快感がいまいちである。
「ウォッチメイカー」が現在のところシリーズ最高傑作。

ゴースト・スナイパー
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