イントゥ・ザ・ストーム

2014-08-31 11:26:15 | Movie
作り手のリアルな竜巻を作りたいという思いが伝わってくる映画。
ドラマパートはどうでも良く、巨大竜巻が街を破壊しまくり、車が吹っ飛び、予告映像で出てくる飛行機まで吹っ飛び、竜巻の迫力と恐怖感が伝わってきた。
上映時間が短いにも関わらず、まさに手に汗握る映像体験で、まさに映画館で見るための映画だった。ドラマパートはどうでもよく、映像だけで勝負すると割り切った作品を撮れるところが、アメリカ映画の素晴らしいところ。
中川コロナシネマワールドの4DXで体験したかった。

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グリード

2014-08-27 18:20:01 | Book
ハゲタカの鷲津シリーズ第4段。リーマン・ショック前後のアメリカを舞台に老舗投資銀行とエジソンが設立したアメリカの魂と呼ばれる伝統ある企業の買収を図るが、シリーズを重ねる毎にどんどんとつまらなくなる。
第一作では、常識人でありながら信念を持つ芝野と、アウトローである鷲津との時代を先取りした戦いが面白かったのだが、シリーズを重ねるにつけ、無敵の鷲津が、無能な連中をひたすら叩きのめすというワンパターンで、登場人物に全く魅力がない。
また、ストーリーのベースも過去に起きた出来ことになっており、時代を先取りする意欲もなく、いったいどうしてしまったのか。

グリード 上
グリード 上真山 仁

講談社 2013-10-30
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舞台『ガラスの仮面』

2014-08-27 09:39:51 | Movie
8/26の上演後に、美内すずえ先生参加のトークショーがあるとのことで、若干体調不良だったが、青山劇場にて当日券を購入して観劇した。
冒頭の一路真輝扮する月影先生が登場したシーンが、まさに月影先生そっくりで、劇場内がざわめき、一気に引き込まれた。第一部は、奇跡の人直後のマヤが大都芸能に入りスターとなっていくが陰謀によって挫折し復活するまでを、舞台装置をフルに活用した非常に高度な場面展開で、まさに漫画を読むようにパラパラとものすごい勢いで展開し、第二部では二人の王女のオーディションから本番上演までをじっくりと魅せる。
上演後のトークショーでは美内先生と、月影先生及び姫川あゆみ役が登場し、軽快なトークを繰り広げた。ジュリエット一人舞台での空気椅子のシーンに話題が及び、役者陣から本当に実現できるかとの質問に対し、先生からは漫画ならでわの表現との回答に、会場が湧いていた。美内先生は毎日観劇されており、原作者でありながらも二人の王女の舞台化には感動し、毎回泣いているとのこと。
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屍者の帝国

2014-08-21 09:54:09 | Book
若くして亡くなった伊藤計劃の遺稿を元に円城塔が完成させた作品。
フランケンシュタイン博士が完成させた死体組成技術が蔓延する19世紀の世界。意思を持たない屍者達が人間に変わり単純労働を支えているが、イギリスと敵対するロシア軍にて、屍者を率いて脱走したカラマーゾフが謎の帝国を築いており、正体を探るためQによってワトソン博士が派遣される。
カラマーゾフにあったワトソン白紙は、カラマーゾフによりフランケンシュタイン博士が蘇生させた最初の屍者「ザ・ワン」が生きて(?)おり、生命の謎を持つ文書を所持していると告げられ、「ザ・ワン」を探し、19世紀の日本の首都東京を目指す。
まるでロボットのような人工知能を備えた屍者達が闊歩する世界観や、ワトソン白紙やカラマーゾフ等、架空・実在に関わらず19世紀の著名人を出すプロットは面白いのだが、「ザ・ワン」を追い詰めたあたりから、難解な言葉をひたすら連ねて生命とは何かを延々と語り始めるのだが、全く内容がわからず読後感が悪かった。そもそも生命とは何かという結論の出ない哲学的な問題を語ることに無理があり、書いている本人もよく分からずに文章を書いているのではないだろうか。

屍者の帝国
屍者の帝国伊藤 計劃 円城 塔

河出書房新社 2012-08-24
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日本のいちばん長い日

2014-08-20 01:02:40 | Movie
新文芸坐にて「あゝ声なき友」とともに鑑賞。
オープニングでは8/14に至るまでのポツダム宣言を受諾するまでの関係者の動き、本編では、8/14から8/15にかけての一日を、前半は終戦の詔の調整、後半で宮城事件をドキュメンタリータッチで描いている。
実際のどこまでが真実なのかはわからないが、負けると判っているのに原爆が落とされるまでポツダム宣言受諾の決断ができず、最後には天皇の判断を仰ぐという指導者層はいったい何なのか。そして、ポツダム宣言受託を天皇が決断し、閣議で総理を始め陸軍大臣を含めた全大臣が認めたにも関わらず、天皇を守る立場だった近衛兵がクーデターを起こすという陸軍の暴走は、まさにトチ狂っており、万が一、このクーデーターが成功し日本の降伏が諸外国に認められなかったら、本土が戦場になっていたかもしれない。この狂気を植えつけたのは一体誰なのだろうか。
宮城事件自体は知識としては知っていたが、映像として見ることで8/15の終戦はかなり際どかったことがリアルにわかり、結末を知っているにも関わらず観ていて非常に緊張した。全国民が見るべき映画である。
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あゝ声なき友

2014-08-20 00:47:48 | Movie
新文芸坐にて「日本のいちばん長い日」と同時上映にて鑑賞。
渥美清主演で、満州にて病気のため内地に返されたため、部隊で唯一生き残った男が、戦友から預かった遺書を遺族を訪ねて手渡しに行く。
普通に現代人が作ったら、家族がわざわざ遺書を持ってきたことに感謝する、お涙頂戴の物語になりそうだが、この映画では、遺書に罵詈雑言がかかれていたり、やっと探し当てた遺族がとんでもない亡くなり方をしていたり、ラストのエピソードでは全く予期できない展開となっている。こういった作品は戦争体験者でないと、不謹慎と言われた時にびびって作れないだろう。
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王子と乞食

2014-08-16 17:17:10 | Book
朝ドラで劇中に出版された作品が、自宅の本題に埋もれていることを発見したので読んでみた。
顔がそっくりの王子と乞食が入れ替わるプロットだけはしっていたが、今回初めてきちんと読んだ。
どちらかというと主人公は、乞食と入れ替わった王子の方で、豊かな王室で育った王子が、かなり悲惨な目に遭いながらも、心優しい騎士マイルス・ヘンドンに助けられながら、当時のイギリスの悲惨な社会の現状を身を持って体験する過程で人間的に成長していき立派な王様になるという、まさに児童文学の王道を行く作品だった。マーク・トウェインが1881年に発表し、村岡花子が1927年に翻訳した古い作品だが、今でも当別違和感がなく普通に読めることが素晴らしい。

王子と乞食 (岩波文庫 赤 311-2)
王子と乞食 (岩波文庫 赤 311-2)マーク・トウェーン Mark Twain

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トランスフォーマー/ロストエイジ

2014-08-14 23:15:56 | Movie
三作目よりも面白かったが、ストーリーが良くわからなかった。
冒頭でオートボットを狩っていた「創造主」と戦うのかとおもいきや、人間の創りだしたトランスフォーマーと戦い、最終的にはディセプティコンと敵がてんてんと変わり、ラストも続編があるような終わり方で、すっきりしない。
トランスフォーマーシリーズは、一作目の完成度が高く目が肥えているせいか、続編を観てもいまいち新しさがなく、恐竜型トランスフォーマーのダイナボットも登場が遅く、ストーリーもロボットも盛りだくさん過ぎて、まとまりがない感じがした。
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STAND BY ME ドラえもん

2014-08-14 22:48:37 | Movie
言わずもがなのドラえもんを3DCGにした意欲作。
セワシくんにより未来からドラえもんが送られてくるエピソードから、しずかちゃんとの結婚エピソード、のび太一人でのジャイアントに立ち向かうドラえもんとの別れのエピソードと、原作での泣けるエピソード連続で一本の映画にしており号泣の連続。
3D-CG映画としてピクサーやディズニーに負けないクオリティ作品を作ろうとする心意気と、スタッフが原作を大切に扱う気持ちが伝わってきた。
是非、同じスタッフでのび太の恐竜も映画化して欲しい。
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シェルブールの雨傘

2014-08-13 23:35:06 | Movie
1963年の作品なのでさすがに古いが、ポップな映像と、全ての台詞を歌にするというミュージカル映画として斬新な作りは、リアルタイムで観た人達にはものすごい衝撃だったに違いない。
普通の映画とは一線を画する、まさに芸術作品で一見の価値あり。
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